新年句会
久しぶりに目白の句会に参加した。今年の最初の会ということで賑やかに始まった。
会場は、メンバーの鉄馬さん、ぽん太さんのお店。句会が終わったら、すばやく新年会の会場となる。
出句はいつもの5割増。兼題が58、雑詠がなんと75もあった。2時半から始まったが、宗匠の名調子が冴えてなかなか前に進まず。
最初の兼題だけで2時間以上の審議となった。それにしても、メンバーも増えて、句のバリエーションがどんどん広がっている。
そして、春の椿事が起きた。雑詠のなかで、私の句が最高点をいただいたのだ。いやあ、2回ほど会に出られず皆さんの句趣に触れることもなかったので、おっかなびっくりで出したのだが、たくさんの人の支持を得て、素直に嬉しかった。久しぶりに目出たい。
で、それはどんな句かというと、先日の京都での経験だ。北白川の雪中の景である。
雪もよひ鷹女の塚に櫛ひとつ
鷹女とは俳人の三橋鷹女でなく、井伊直弼の愛人といわれた村山タカのことだ。蕪村ゆかりの金福寺で見た風景にすこしフィクションを溶かしこんだ句だ。
ほかの人の句で、私はとらなかったのだが、後で味わうと良さがじんわり出てきた句。
風花や父のさみしき無神論
さみしきなんて言葉は下手をうつと恥ずかしいのだが、無神論と組合わさると、おまけに父(この場合、亡父と私はみた)があれば、そこはかとなくいいじゃないか。
そして、うちの宗匠は津軽の出身ということで。
一浦の雪暗(ぐれ)なりし海苔を掻く
津軽の冬の風景だとか。ひとうらという表現に惹かれた。
なんてことで、久しぶりに命の洗濯をした。
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