63歳
今日で63歳になる。今月の末に、今の身分から離れて仕事をすることになる。第2の定年をむかえる。
振り返れば、此のブログも58歳の誕生日から「定年再出発」と題して走ってきたが、それも一応節目をむかえたのだ。早いものだ。もう5年経った。ということは、「冬のソナタ」が総合テレビで放送されてからもう6年になるのか。
昨年の誕生日は、大橋の大学病院のベッドにいた。その1週間前の12日に胃の手術をして、まだ点滴がとれなかった。慌ただしいことと、痛みが残っていたこともあって、誕生日の記憶はあまりない。
それに比べると、今年はゆったりしたものだ。番組作りのせわしさも一段落し、体調も復調しているから、穏やかさのなかに一応あるといっていい。
今朝も瞑想を実行。あかつきが部屋に差し込み、ガラス窓には無数の水滴が張り付いていた。目を閉じて雑念を追い払いながら20分座った。
私は母の実家の大津で生まれた。祖父母にとって初孫で男子だったからずいぶん喜んだという。そんな祖父の思いを描いた母の短歌が残されている。
壱月吉日「為初孫」と父の文字産湯を使いし盥(たらい)の底に
琵琶湖のほとりの古い家でのことだ。戦争が終わって3年目、日本はようやく立ち上がり始めた時期。
近江から、一ヶ月も経たないうちに雪の北陸へ、母は私を連れて帰った。
私の一番古い記憶は、雪のなかをゴム合羽を着て幼稚園に向かう様子だ。誰も通ったことのない雪道をよいしょよいしょと声をかけながら黒い長靴を運んでいた記憶。
今日の東京は快晴。気温は6、7度か。
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