聖誕節
朝の日が軒先深くまで差し込んでいる。穏やかで暖かい日と、今年のクリスマスはなった。だが、それは関東だけのようで、北陸では1メートルに近い積雪があり、今も降っている。
ちょうど1年前の今日、敦賀の教会で母の葬儀を行った。前夜から会堂に泊まって通夜したが、それはそれは寒い日であった。明けたの朝も雨混じりの肌寒い日となった。祭壇に安置された母の棺、飾られた遺影がくっきりと思い出される。気を張りつめていたから、そのときは気がつかなかったが、すべての葬儀を終えて列車に乗ったときはさすがに疲れがでた。綿のように疲れ切ったからだを鈍重な精神で東京まで運んだ。
今年のクリスマスは、仕事の慌ただしさで過ぎ去っていく気がしている。23日の祝日、25日の土曜日、26日の日曜日と飛び石で休みが続いているが、今の私には無縁だ。連日のように深夜まで編集作業がある。半月後に放送される予定の「バチカン・シークレット」の作成で、苦戦が続いている。なかなか物語が編めない。話があまりに多岐にわたり、どう収拾していいのやら戸惑うばかりだ。あらためて番組を作ることは難しいと思う。
本日は句会がある。余裕があれば参加したいのだがそれどころではない。この一月に少しだけ詠み溜めておいた句があり、投句だけでもしたかったのだが、清記してファックスする時間がまったくとることが出来ず、ついに24日深夜の締め切りにも間に合わなかった。この記事は、25日の早朝書いている。目が覚めて、トイレに立ったのをきっかけに、久しぶりにパソコンに向かったのだが、文字を並べているうちに句会のことを思い出した。今年最後の会だから行きたかったのだ。句友のみなさんの楽しそうな顔が今の私の慰めのひとつだから。
土曜日といえば、美大の授業が終了したことは大きい。毎週、小平まで1時間半かけて通ってドキュメンタリー論を教えていたが、その授業も先週で終わり、その負担がなくなったことは有り難い。おかげで、今回の「バチカン・シークレット」にも専念ができる。
来年の仕事のことも気になっている。特集の企画の締め切りがもうすぐだ。このところ飛び回ってリサーチしてきたものをまとめなくてはならないと、自分では分かっているのだが、その作業をする暇もないほど今多忙なのだ。不思議なことにあまりの忙しさで、体の不調がどこかへ行ったようだ。過労の体の重さはあるが、病の気配は今のところない。
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