四季を通じて
春、桜が美しい頃から武蔵野に通うようになった。西武国分寺線で、国分寺から2つめの鷹の台駅で下車。そこから玉川上水に沿って北上。玉川上水緑道と呼ばれる美しい道だ。アスファルトの舗装もない、裸の土の道。小川の土手の道で両脇は美しい林となっている。およそ20分歩くと、講師を勤める美大に到着するのだが、その界隈には小平カルチェラタンと異名をとるほど、朝鮮大学校、武蔵野美術大学、白梅学園、創価学園のキャンパスが並ぶ。大学部だけでなく、高校や中等部もあるから、この道はまるで「学び舎の道」だ。セーラー服もあればブレザーもありで、さまざまなスタイルの女子中高生、それに美大の奇天烈なスタイルの女子大生が混じり、下校時はなかなかの壮観だ。私が登校するのは土曜日の午後の一限目だから、ちょうど下校する学生とすれ違うことが多かった。
春の桜の散り初めから歩きはじめた。すぐに花吹雪の季節となりやがて新緑が覆うようになった。夏が近づくと木陰が濃くなり、汗ばみながら早足で歩く事が気持ちよかった。
そして、昨日だ。銀杏やケヤキがすっかり葉を落とし、明るくなった道を歩いた。来週で、私の授業も終わり。もう歩くこともなくなるかと思うと少し淋しい。
道の脇に清冽な流れがある。段差のある所では音をたてて流れている。淀みには落ち葉が沈み込んでいる。これが遥か東京湾まで注ぐことになる玉川上水か。
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