雨の日であっても
今朝は、目黒で円谷プロのMさんと会って打ち合わせをした。Mさんはこの夏大病をして危ぶんでいたが、すっかり恢復していた。言語も明瞭で、やや左足が不自由なぐらいだ。仕事への意欲も溢れていた。私も年初に大病した間柄。同病相憐れむではないが、互いにいたわりあっている。雨の、足元が不自由ななかMさんは凛凛とやって来て、去った。朝から嬉しい出来事だった。
出社して、メールを開くと、「清元」の番組に対する暖かい評価ばかり。有難い。半年の苦労が報われる気がする。それにしても、ハイビジョン放送でこんなに反響をいただくとは思いがけなかった。確実にハイビジョンの視聴者は増加していると実感した。
京都からも嬉しい便りが届いた。以前、このブログでも触れたHさんからの小包だ。なかにマルティン・ブーバーの『我と汝』と彼女が書いたエッセーが同封されていた。前に、Hさんの影響で『我と汝』を購入したが、悪い訳でとこぼしたら、このみすず書房の良訳を送ってくれたのだ。気遣いに感謝する。
それにしても、エッセーを読んで25歳のHさんの深い思想に驚く。彼女はブーバーに大きな影響を受けて、今を生きている。彼女の言及する事柄で、関係性、応答、責任ということがずしりと私に響いてくる。この問いについては、もう少し考えていくことにする。
昨夜の鍼治療での代理先生は、私の番組をよく見てくださるのだが、愛読書が神谷美恵子の『こころの旅』と聞いて驚いた。意外なところで読者を発見した。なんとなく、今私の関心の周りに、神谷、ブーバー、がある。らしい。布置しているというべきか。
荘周は道を説く。だが、「道」は明らかに表現されたら、道でなくなると、西脇順三郎が記している。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング