山場にさしかかり
連日遅い日が続いている。昨夜も10時過ぎまで東銀座にまで出動した。
今夜も、作業は10時から始まる。明日から、いよいよマルチ・オーディオ(MA)作業となる。その準備に余念がない。だが、心に波立つことがあれこれ続く。
今朝も心を落ち着かせるために、神谷美恵子の「こころの旅」の向老期を読んだ。50歳を超えて65歳ごろまでを、神谷は向老期と呼んで、老年期とは区別している。ちょうど老年に入る準備期ということだろう。このときこそ、自分の生き方に対してエポケー(判断停止)を与えるべきだと書いている。自らの人生の意味を問うたり、意味づけしたりするのでなく、おおいなる他者にその判断を委ねるべきだというのだ。
俺が俺がとやってきた私自身のテレビ人生もたしかに終わりが近づいている。その汀にいることは老眼になったりトイレが近くなったり癌になったりすれば、いっそう明らかなことだ。制作する本数もめっきり減った。
とにかく徹夜ができない。ポスト・プロダクションに入って、編集作業の後半になってくると体がへばってくる。今も、コメントの直しをやっているのだが、3時間詰めると、息切れしてくる。気分転換のつもりで、しばらくご無沙汰していたブログに向かったのだ。
神谷は、向老期に入ったら、「執着のない関心」をもって若い世代と交わることをすすめている。たしかに、自分の損得利害などをうち捨てて、新しい人たちのために何かを「お手伝い」するなにがしかを自分のなかに打ち立てるべきかもしれない。
昨日より気温が10度以上下がった。豪雨が降って、カーディガンが必要なほど寒くなった。これで一気に秋が進むのだろうか。秋分の日。人生の秋の出だしであったりして。
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