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定年再出発  

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夢の道

夢の道
夢の道_c0048132_19441621.jpg


 好きな矢沢宰の詩を読んでいた。

汽車
  毎夜ベッドが聞いていた
  汽笛に乗って
  今、私は家に帰る


定年という区切りで、机を整理することにした。
なつかしい取材ノートがでてきた。開いた。
ノートから夢の道が広がった。
25年以上前の、道が・・・

それは長崎本線の佐世保へ向かう鉄路だった
 電車は夕焼けに向かって走った。
いや、夕焼けを追っていた。
 急行も止まらない駅でおりた。
 夕焼けを探す番組を取材していたのだ。
夢の道_c0048132_16544033.jpg


いっしょに歩いていただいたのは、詩人の吉野弘さんだった。
 吉野さんの詩は昔から好きだった。
 代表作の一つ、「夕焼け」がとりわけ好きだった。
――やさしい心の持ち主は
   いつでもどこでも
   われにはあらず受難者となる。
   何故って
   やさしい心の持ち主は
   他人のつらさを自分のつらさのように
   感じるから。
   やさしい心に責められながら
   娘はどこまでゆけるだろう。
   下唇を噛んで
   つらい気持ちで
   美しい夕焼けも見ないで


吉野さんの詩には、ほかに夢街道や夢焼けというのもあった。
その吉野さんが、この西海道でどんな思いをつむいでくれるのか、
私は期待した。
 この旅の途中、吉野さんは長崎で原爆の日と出会う。
その日、長崎の浦上で「凍焦土」という言葉を石碑に見つけた。
原爆投下後の焼け跡をさす言葉だ。焼けて土が熱いにも関わらず、
人々には言い知れない寒さが襲った。それを明かす言葉「凍焦土(いてしょうど)」
 詩人はその言葉に火傷した。
 
夢の道_c0048132_16554256.jpg

 夕焼けの旅より3年ほど前にさかのぼる。
私は「ゲルニカ」を探す旅に出た。天才のピカソ生誕百年の年にあたっていた。
彼が生まれたのはスペイン。近代の歴史の中で、複雑な光を放つ国だった。
栄光と悲惨、名誉と恥辱、友愛と裏切り、相反するものが共存している国。
闘牛場を真っ二つに分ける光と影で、
この国のことを少し分かったような気がした。
夢の道_c0048132_16561968.jpg
ゲルニカ遠望


1937年、休日の朝3機の爆撃機が、市場を襲った。
ゲルニカは無差別空襲の始まりの地と言われる。
ゲルニカは美しい村に回復していたが、人の心は傷ついたままだった。

かつては最後の無差別空襲が長崎だと言われた。が、
そうではないことは、その後の歴史が証明することになる。
この取材からそれほど時間が経たないうちに冷戦が終わる
ことになるが、当時の私は知らない。
 ゲルニカの旅はスペインからパリへと移動して、続いた。
 ピカソが「ゲルニカ」を描いたアトリエにいったのだ。
当時のままオーギュスタン街にあった。歴史がそこに立っていた。
夢の道_c0048132_16565251.jpg

あの年に生まれた息子が、今では仕事をしている。
時間が一世代流れたということであろう。
短いようでも、この20余年いろいろなことがあった、起こった。
三十代の取材ノートに残した道、その道は今日も続いているのだ。
夢の道_c0048132_16535643.jpg
 
ノートを読み終えると、あたりは薄暗くなっていた。春たくる宵である。
 春をしむ心に遠き夜の雲  臼田亜浪

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by yamato-y | 2005-04-17 16:56 | 新しい番組を構想して | Comments(0)
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