9月3日
久しぶりに多忙な日となっている。
まず本日9月3日は家人の誕生日であり、亡き父の命日でもある。不思議な重なりかただ。
東邦医大の検診の日でもある。10時から、主治医のN先生のもとへ出向いて、この1ヶ月間の体調を調べていただくのだ。
猛暑だったにもかかわらず、おかげさまで体調はなんとか維持できたと思うが、ここ数日多忙が続いたのでドクターの目でチェックしてもらおうと思う。
さらに、本日夕方に生本番をかかえている。4時50分から5時10分までの「夕どきネットワーク」のなかの「あのときのことを忘れない」というコーナーだ。ディレクターはO君で、ここ2、3日徹夜で編集をしている。私も一昨日から、何度も試写を繰り返して、番組事務局との折衝を重ねて来た。主人公はサッカーの元日本代表、武田修宏さん(43)。彼の半生のなかで、人生の転機となった事象をVTRで浮き彫りにして、その当時の思いをスタジオで聞くというスタイルだ。
昨夜は、「夕どきネットワーク」のキャスター、番組プロデューサー、デスクらが立ち会うなか、武田さんの経歴を紹介するビデオの試写を行った。数日来繰り返して来た編集の最終の関門となるのだが、毎回ここで紛糾することがあると聞いていたので、久しぶりに緊張した。
運良く、キャスターはスポーツアナウンサー出身で武田さんのことをよく知っていて、私たちが立てた命題にはそれほど大きな異義もなく、およそ1時間でパスすることが出来た。その後、自室にもどって、ナレーションのコメントの最後の直し、テロップの確認を済ませて、オフィスを出たのが10時近くとなっていた。ディレクターはまだ居残って仕上げの作業を続けていた。
本番である本日は、夕方4時にゲストの武田さんが局にやって来る。それから小1時間で番組の段取り打ち合わせをして、生本番に入って行く。私も病院からすぐ現場に駆けつけて、その対応にあたる。
「夕どきネットワーク」は6時までの生放送で、その後反省会を終えると、仕事のあがりは8時近くになるだろう。
そのあと、道玄坂の編集室で行われている「清元三味線」の試写に向かうことに私はなっている。
先月24日に国立劇場で行われた「芸の神髄」リサイタルでの模様を中心とした90分のドキュメンタリーを、現在編集している。ディレクターはベテランのF君だ。今年の初めから、主人公の清元延寿太夫と清元梅吉両氏を追いかけて来て、およそ1200時間近い映像が撮影されてある。それを90分にまとめようと奮闘している。26日から編集作業を開始して、本日がまず第一回目の私の試写となる。このあと10回ほど試写が繰り返されることになるが、最初というのは番組の骨格が決まる作業なので、試写を単に行うというより、物語をどう構築するかということを相談する場となる。
試写は9時から開始して、およそ100分ほどの荒く編集されたものを見るとなると、試写終わりが10時40分過ぎ。それから議論をすると、どんなに早くても深夜0時まではかかるだろう。議論を終え、今後の作業の打ち合わせをして、渋谷駅まで走って行けば、終電にはぎりぎりで間に合う時刻になるだろう。長い1日となる。まあ、明日は休日だから、ゆっくり休もう。
それにしても、私は40代、50代はこんな仕事のやり方を毎日のように繰り返して来たのだ。これでは、1995年脳出血、2010年胃がんと大病を重ねるのは当然だと、今更に思う。でも止められない。締め切りに追い込まれて、ぎりぎりと編集したりコメントを考えていたりするときが一番燃えるのだから。生きている実感がするのだから。
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