47年目の同窓会
今朝早く、東京を発って、敦賀に来た。中学校時代の同窓会が47年ぶりに初めて開かれたのだ。これまで一度もない。
昭和37年当時、私らの学年は500名ほどいた。そのうち100名ほどが集まるという。みな63歳、62歳の「老年」だ。受付に行くと、女性はほとんど見覚えのない人ばかり。というか、すっかり顔が変わっているので、名札を見るまで分からない人ばかりだった。
テーブル席があったが、自席を離れて、次々に回って旧交をあたためることとなった。なにせ、いっしょに修学旅行で東京へ行った仲間たちだ。その時期ちょうど、舟木一夫の学園ソング「修学旅行」が流行っていたことを思い出す。
♪2度と帰らぬ思い出乗せて、クラス友達、肩組み合えば、ベルが鳴る鳴る 修学旅行。
驚いたのは、物故者が二桁の数でいたことだ。40代、50代で死に急いでいった仲間たちよ、さようなら。
私は、今年の初めにやった胃の手術跡を見せて、がん検診がどれほど大切かということを吹聴しまくった。でも、私も大腸がんをやったとか食道がんにかかったと名乗りを挙げる人が数人で下らないことには恐れ入った。
2次会のカラオケも早々に家にもどってきた。無人の実家に灯りをつけて入る。
風呂を立てて、ゆっくり入った。無性に人恋しい。さきほど別れた仲間たちが、みんな優しい表情をしていたなと思い出されると、まぶたのあたりが熱くなっていく。湯船に顔をつけて涙を堪える。
去年に同窓会が開かれていれば、まだ母は健在で、こんな奴に出会ったとかあんな人がいたとか報告することが出来たと思うと残念である。私の同級生で母同士も友達だったハシバさんという娘が昨年亡くなっていたことを思い出し、福井に住んでいるそのお母さんに電話を入れて、本日の同窓会の報告をした。そのお母さんは、ありがと、ありがと、と礼を言いながら、最後にお互い一生懸命頑張って死に向かって生きましょうと呟かれた。
そうだ。一生懸命頑張って死に向かって生きましょう。
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