夏こそ危ない
夕方、Mさんから電話があった。先月のミーティングで映画ビジネスの話をしてもらって以来だ。
ケータイに名前が現れたので「おひさしぶりです」と声をかけると、「どうも」。明るい声が返って来た。
「いやあ参りましたよ。梗塞をやっちまって」
一瞬、耳を疑った。10日前にも電話をもらっているから、誰か別の人のことを話しているのかと思った。
Mさんの釈明はこうだ。10日前から少し頭が重いという気がしていて、脳出血を昨年発症したIさんに朝電話した。それは危ないからすぐ病院へ行けと指示されて行こうと思った矢先にふらふらときたという。
それから10日間、駒沢の救急医療センターに入院することになり、今日やっと医者の許可をもらって電話したのだ。
65歳で、やや太りぎみのMさんは元来糖尿の要素ももっていた。先月お会いしたときもやたらに汗をかいていたので、私が少し注意したほうがいいですよと、軽口をたたいていた。それが本当になってしまった。
円谷プロとの窓口になっていただいているMさんとは、来年にはゴジラの秘話を映像化しようと相談していたばかりだから、今回のアクシデントは不幸中の幸いとしなくてはなるまい。早くリカバリーして、年末には仕事の話をしたいと願う。
たしか、昨年一年間、東大で映画論を語っていたMさん。それをまとめて秋には出版の予定だったはずだが、その企画も少し遅れることになったようだ。まずは、命あっての「ものだね」。
その電話のあと、Iさんに確認の電話をしたところ、「金曜日からMさんはアメリカへ息子さんの結婚式で行くというのだけれど、無茶だよね」と心配している。当然だ。脳梗塞をやって、あの気圧の不安定な航空機に乗るなんて、それはまずい。
つい目の前のスケジュールに追われて、健康管理が不十分になる。私も仕事が混み合ってくるとそうなる。だが、脳内出血をやったときも6月の暑い日となったときだった。夏こそ危ないのだ。転ばぬ先の杖。本日は、定期検診。
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