
もう1年経つか
去年の今頃、夜行列車に乗って信越線経由で金沢に行った。
大学の同窓会が30有余年ぶりに開かれるとあって、新幹線を使わずに長い時間をかけての旅を選んだ。まだ、その頃は母は元気だった。
着いた金沢は暑かった。炎天下、金沢城に向かった。公園下から上って、石川門をめざした。吹き出る汗がぽたぽた垂れた。すっかり城は整備されて、私が通学した時代とは違って観光化されていたのが味気なかった。
金沢の町も白茶けた表情を見せた。暑さのせいもあったかもしれないが、人気のない町を歩いて淋しい思いをかこった。
変わらないのが浅野川の流れであった。清流の大きな川はゆったり流れていた。
川を見ながら、去っていった友の顔をあれこれ思い出した。
そんな旅の仕舞に、敦賀へ寄った。母がいそいそとにしんなすびを作ってくれた。
それから2週間も経たずに、母の容態が悪いという知らせが届く。
そして、激動の2009年後半が始ることになるのだ。と、去年を振り返っている。2010年の猛暑のなかで。
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