植木等さん「スーダラ伝説」
テレビが面白くないとぼやいたが、面白かったのは何時だろう。坪内祐三が
言っていたテレビの黄金時代って何時のことだろう。
そのものズバリの本が、私の本棚にあった。『テレビの黄金時代』。著者は、
あの小林信彦だ。彼によれば、1961,2年頃から黄金時代は始まったという。
渥美清がいて、クレイジーキャッツがいて、坂本九がいて、青島幸男がいた。
「シャボン玉ホリデー」があって「ゲバゲバ90分」があった頃だ。
お笑いでいえば、クレイジーから始まってドリフターズやコント55号へつながっていく
時代だ。
その後に、タケシやさんま、タモリが出てきて、今の笑いブームになるのだが、
小林の黄金時代にはこれらは含まれていない。
元クレイジーキャッツのメンバーで、その後役者としても大活躍した
植木等さんに、来週会いにいく。
この一時代を築きあげた人物の番組を作りたいと考えている。
噂だが、無責任の代名詞のように思われている植木さんは、根はいたって
真面目な人だという。
父上は、僧籍にありながらクリスチャンで、戦前社会運動家として活躍したという
傑物だ。
その息子が、終戦直後にジャズと出会い、やがて日本のエンターテインメントの
礎を作っていくのだ。いったいどんな物語があったのだろうか。
番組のタイトルだけは、早々とひらめいた。「スーダラ伝説」。
その参考に植木さんの主演映画を今日ビデオで数本見た。面白い。
ぶっ飛んでいる。今、大滝詠一や所ジョージが高く評価するのがよく分かる。
植木さんの個性と時代が輝いているのだ。
お目にかかるのが楽しみになってきた。
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