土曜の夜でも
人一倍テレビ好きの私だが、最近テレビを見なくなっている。
四月の番組改変期で、普段なら面白い特番が並んでいるはずだが、
昨夜も全滅だった。
日本テレビで「エンタの神様・特番」をやっていた。どうかなと思って
チャンネルを合わせたが、30分ほどで嫌になった。
せいぜい、アンガールスぐらいしか面白くない。
ニュースタイルの芸人が売り物の番組だが、その芸自体が賞味期限が
切れはじめている。
「消費されていく」スピードは恐ろしいほど早い。
そして何より、これを番組化する制作の側の芸のなさにあきれる。
過去に演じた舞台を細切れにつないで見せたり、芸人の私生活を
半ドキュメンタリーにしたりして、舞台の芸の味をすべて殺いでいるのだ。
しかも、その演出のテクニックも拙劣で、うんざり。
日本のテレビドラマが死んで久しいが、ついに「お笑い」も駄目になったか。
坪内祐三を読んでいたら、2001年の1月のコラムにこんなことを
書いていた。
「入院して、新聞のテレビ欄をチェックして改めて感じたのは、今どきの
テレビの、ゴールデンタイムのつまらなさだ。
悲しいことだが、テレビの黄金時代はもはや完全に終わってしまったのだ」
同意したくないが、認めざるをえない。
よかったらランキングをクリックして行ってください
人気blogランキング