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山桜、れんげ草

山桜、れんげ草

敦賀から琵琶湖へ抜けるまでの深い北陸の山並み。高さはないが山がいくつも重なりねばりがある。今年の寒い春のせいか、奥山には桜がまだ残っていた。
疋田あたりの深山にはたくさんの山桜の木があって、新緑のなかに桃色の花の塊があちこちに散在していた。平地の桜より花が薄く淡い山桜の姿は慎ましくおくゆかしい。誰に見せるわけでもないのにひっそりと着飾っている山桜。
越路の山桜を目にして高揚するものを感じた。ハイマートロス―故郷喪失。そういう思いを抱くような事情が徐々に深まっている。

敦賀から近江路に入ると、余呉の湖がみえてくる。五十年も前になるか、叔父に連れられて従妹たちと余呉の山から尾根伝いに賤ケ岳まで縦走したことがある。ハイキング程度の山歩きだったが登山が趣味の叔父貴が自分の娘二人といっしょに私たち兄弟も連れ出してくれたのだ。その歩いた山並にもうっすら霞がたなびき桜が咲いていた。叔父も亡くなって10年になる。従妹も昨年現役を退いたと葉書を寄越した。少年の頃のことが次々に思い出されてならない。

賤ケ岳のある木本を越え、高月、虎姫と湖北の平野を走ると、琵琶湖が行くての右側にちらりと現れ長浜となる。ここまで来ると、東海道と北陸道を分けるようにして聳える伊吹山が目につく。標高1300メートルのこの山は滋賀県と岐阜県の境にある。芭蕉はこの麓を迂回しながら敦賀から大垣へ抜けて、奥の細道の旅を終えたはず。
高校に入学した年の夏休みに広島の親友と二人で登ったことがある。その友は中学まで敦賀にいたが、父上の転勤で広島へ移っていた。彼と友情を深めようと、その夏伊吹山登山を計画した。夕方から登山して、明け方に頂上に立つのだが、8月というのに頂きはめっぽう寒かった。朝焼けを見ながらいつまでも友達でいようと誓った。その後、広島の友は関西の大学へ進学し映画監督になった。ときどきテレビの時代劇で名前を見つけると、あの深夜登山のことが懐かしく思い起される。 

岐阜県境を越えると、田んぼが一面れんげ草畑になっていた。岐阜県の花はれんげ草だけあって至るところに広がっている。揖斐川、長良川の流域はれんげの莚が広がり、いかにも春である。
♪ひらいた ひらいた れんげの花が開いた、という童謡がある。昔、学校放送の音楽番組でこの歌を春の歌として取り上げたことがある。音楽に合わせて、画像に、れんげ草の花畑で遊ぶ子どもたちのフィルムを使用したところ、放送終了後間違いであるという指摘を学校関係者から受けた。頭を後ろから殴られたような気がした。

童謡のれんげはれんげ草でなく蓮華つまりはすの花だった。言われてなるほどと合点がいく。れんげ草の小さな花では開いたとか閉じたとかは目立たない。はすの花であれば開花時にぽんと音をたてて開くといわれるほどその姿は大きい。自分の迂闊さを恥じた。それでもれんげ畑を眺めると、つい「ひらいた ひらいた れんげの花が開いた」と口ずさんでしまう。
列車が揖斐川を渡る。雪解け水がりゅうりゅうと流れていた。この川の上流に高山の町がある。そこには大学時代の友が暮らしている。心優しい彼は良き教育者として慕われていると、風の噂で聞いた。彼は3年前に現役を退き、民間の教育委員として今も子どもたちの相談にのっているそうだ。
山河を見て、これほど懐かしさが募り、友を思うとは思いもよらなかった。今年の春は寒い日がいつまでも続くが、その寒さはいつまでも続けと言いたい。桜よ散るな春よ去るな。

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by yamato-y | 2010-04-26 12:18 | Comments(0)
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