池明観先生3
池先生は、2003年秋にとても重要な講演をしている。まるで、今日の
日韓関係の「小挫折」を見越したかのような内容だった。
政治的に両国の関係が厳しくなったときこそ、ヒューマニティの連帯が大切と説いたのだ。
「私は、これからはヒューマニティにおける連帯を考えよう。そこに集中しようと申し上げ
たいのです。特に東アジアのコンテクストにおいて市民の交流ということ。
その中においての友情の成長に希望を持とう。そうでないとわれわれは、
暗黒の中で希望を失うからです。」
日韓問題の厳しい状況を政治によって解決を期待するのでなく、市民レベルの友情こそ
その大きな力にしようと言うのだ。
当たり前のように聞こえるかもしれないが、韓国の民主化を戦ってきた池先生が
現在に悲観している中から、うめくように発した言葉、あまりにも重い。
私は、この言葉に耳を傾けたい。
草の根で言えば、「冬のソナタ」で培った大勢のソナチアンのヒューマニティに期待したい。
政治的な文脈(コンテクスト)に引きずられるのでなく、あのドラマで
知った韓国の人たちの心を今こそ思い出したいのだ。
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