酒を飲みなはれ
渋谷の町に酒の美味い店なんてもうない。そそくさと家に帰って焼酎のお湯割りで飲もうやないか。
駅前のスクランブルでぐらぐらと人ごみを抜けて、山手線のホームに上がり、内回りに乗る。
帰り着いた家。ムシ鶏のゼラチンをすすり、焼酎の熱いのを一杯口にふくんで、喉でうがいする。
甘エビとヒラメの刺身を数切れ食べる。美味い。美味しくいただけることは何と仕合せなことか。
今日は自分から動くことにしたのはひとつだけ。ある人物と会った。以前から知っていたが、うるさそうに思えたので敬して遠ざかっていた人。でも、勝負をかけるネタのためなら、そんな人見知りは些細なことよと、会った。
思ったとおり熱い人だった。これから先、番組論を幾度闘わすか。それでも構わない。それで少しでも新しい表現が出来るなら。「私は板付きのインタビューはやりません」と彼は宣言した。
上等じゃない。では、どれほどの物語を紡いでみせてくれますか、声には出さず、私はその人に向かって発した。
主題は、ベトナム戦争。言い古された「戦争」というものを、いかに現代のものとして眼前に提示できるか。
メコンデルタとニュージャージーと東京。
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