手術を終えて、
14日に手術。一応無事終了。この間については、また退院したから書くつもりだが、一応、病院で日記をつけているのを一部遅れながら、ここに残そうと思う。まずは、手術前夜の13日の処置から。
1月13日 処置
快晴。昨日の霙交じりの雨の天気と打って変わって気持ちがいい。
いよいよ手術は明日となった。今朝は、術前の処置が行われる。ナースに告げられ処置室に赴く。薬品や器具の充満する部屋の一角に、カーテンで仕切りがある。そこのベッドに横たわり、腹と下腹部を曝す。係りのナースが入ってきて、臍の掃除と剃毛を行う。切り開くであろう腹のあたりが、こそばゆい。
ショックだったのは、女性に触られていてもまったく興奮しないことだった。少なくとも40代の頃まではすぐエレクトしたであろうが、そんな気配はまったくない。
20分ほど処置は終わった。風呂場へ行って洗う。黒い塊がごそっと抜けて、浴場の下水溝に落ちた。
「処置」というブレヒトの作品があった。たしか、能の「谷行」を潤色した戯曲だったと思うが。花田清輝がこのブレヒト作品を高く評価していた。
険しい山岳を行く、山伏の一行の話である。厳しい修練についていけなくなった、若い山伏が古ツワモノによって処置される物語。冷ややかな、アンチヒューマンな話を、ブレヒトがなぜ引かれたのか、とても気になったことを思い出す。
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