まだ残っている銀杏の葉
昨夜が通夜で、本日が葬式。世間的にもよく知られた人の葬儀に2日にわたって参列した。私より5歳ほど年長のその人は、ある時期、放送の現場で一つのムーブメントを作った人だ。その後、職場の晩年において苦い体験を経て、やがて病を得た。5年ほど闘病の果ての最後であった。
昨夜、その会場で、懐かしい先輩と出会ったので、お参りを終えたあと、近くの青山で一杯やった。先輩はふだんは甲州の山奥に住んでいて、東京には年のうち100日ほどしかいないということ。定年後を悠々と生きている。人生に対して淡く生きておられる態度にはまことに頭が下がる思いだ。かくありたしと自戒をこめてグラッパを飲み干した。
その一方で、今の私を取り巻く状況については、さらに悪化していた。詳しくは書かないが、人の体というのは時には実にもろいものである。と他所事と語っていられなくなる状況も生まれた。
今朝、出社してみると、机の上にクリニックからの呼び出しがあった。先日行った検診の結果でなにかまずいことが発生したらしい。
あたふたと駆けつけてみると、予想は半分あたっていた。
次々と襲ってくる出来事の、飽くなき追跡にいささか呆れる。
三谷の「幸福論」と並行して読み始めた、大江さんの最新作『水死』。この作品が救いの何かを与えてくれることがあるのだろうか。
こんな時期だからこそ、明るい話題を主題を記すべきだと、自分を促しても、頭では分かっているのだが、手(パソコンを打つ手)が思うとおりには動かない。
日本海側は2日ほど前から大雪だと、テレビが報じている。金沢や能登の雪景色を見ても心が浮き立たない。
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