句会から離れて
先週の22日に句会があったのだが参加できなかった。つい、母のことで足が重くなり投句することもままならない。
ときどき、書店で俳句の本を見つけると思わず手にとるのだが、作る衝動までいかない。
今朝は暖かい。田園都市線に揺られて、病院まで行った。朝早いこともあって、電車は混んでいた。
昨日は武蔵野を歩き、夕方には東銀座に出た。
歌舞伎座で行われていた忠臣蔵の千秋楽だった。清元延寿太夫さんが出演している。楽日だったが、番組決定の報告にあがった。
4時過ぎ、幕が下りて楽屋に延寿太夫さんがもどってきた。周りには御付の方がおおぜい取り巻いている。そこを分け入って御挨拶すると、丁寧に返礼していただいた。
夕方の銀座をぶらぶら。師走が近づいている。町を行く人たちがなんとなく足早だ。今年の御酉様は3だろうか4だろうか。歌舞伎座、築地、御酉様、と並べれば、なんとなく万太郎か真砂女を思い出す。
帰りの地下鉄では、柄にもなく経済学の新書を読む。『生きるための経済学~〈選択の自由〉からの脱却』。ついぞ、眼にしたことがない経済の術語に四苦八苦しながら、それでも2章読みきった。なにしろ、この本にはフロムの「自由からの逃走」が登場するのだ。懐かしい名前である。今から40年前、大学に入った頃話題になっていた本だ。40年隔てて、やっとフロムの言う自由からの逃走が分かったような気になる。
帰りついて、社のデスクの上に新刊が数冊届いていた。なかに、「思想地図」があり、今回のテーマは「想像力」となっている。面白そうだが、まず現在読んでいるものから片付けないと。この経済本の延長にマイケル・ジャクソンの企画が横たわっている、という触れ込みで読んでいるのだ。
他に届いていた本は、研究仲間の山口誠さんの『「地球の歩き方」の歩き方』。うまいタイトルだなあ。装丁も「地球の歩き方」の味わいたっぷり。もう一つは、『革命をプロデュースした日本人』。梅屋庄吉の孫である小坂文乃さんの労作だ。
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