どう見るか
近代文学が終焉をむかえたように、テレビも終りに近づいているのか。終りが見えてくれば起源も見えてくると言ったのは、柄本行人。
テレビの起源を考えてみるのも悪くないか。
いつから、テレビは戦争を夏のお盆の時期に集中編成するようになったのか。
当初は、民放もそうであったが、その戦争関連の番組を民放は作らなくなってきた、のが80年代の後半だった気がする。
ドキュメンタリーというジャンルの面白さ。これまでの作品は、見たことのないものを見せるか、知らないことを教えるか(啓蒙)、こんな人が生きているとか、を伝えてきた。
やりつくして、映像は飽和だという声もある。
藤子不二雄さんの「愛、知りそめし頃・・・」の9巻が発売された。もう当分ないかと思っていただけに嬉しい。このマンガは実に巧緻な手法を選択している。マンガのなかに、当時のマンガが盛んに引用されるのだ。今回も、さいとうたかをの「台風五郎」や藤子不二雄の「海の王子」が出てきた。
しかも、少年サンデーが創刊にあたって藤子らに声をかけてきた直後に、マガジンが勧誘にやってくるという、あの有名な場面があった。このシーンは、今年の五月に放送した「ザ・ライバル」でも、私たちが力を込めて描いた。そのことを思い出した。
マンガの表現力は目覚しいものがある。先日読んだ谷口ジローの「けやきの木」も素晴らしかった。映画のようなマンガ。
ひるがえって、テレビドラマの拙劣ぶり。マンガのようなテレビドラマ。
そういえば、トキワ荘グループに園山俊二がいたのだ。今回の9巻に登場する。晩年の園山は澁谷の「ぶい」に出入りしていて、そこのおっかさんは園山の高潔な人柄を褒めていたことを思い出す。
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