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わが心のスペイン

ある日系義勇兵の死

 王制が倒れて、スペインに共和政府が生まれたのは1936年2月のことだった。その年に日本では2・26事件が起きている。スペインでは選挙で人民戦線派が勝利したのだ。人民戦線派とは当時広がりを見せていたファッシズムに対抗するために反ファシズム勢力が結集して連合した勢力を指す。共産主義者、社会主義者、アナキストなどいろいろな党派の寄り合い所帯であった。それでも共和政府は農地改革や経済の社会主義化などをめざしていたため、王制派にとっては容認しがたい存在であった。

この共和政府が誕生して半年、軍事クーデターが起きた。将軍フランコがアフリカから反乱の狼煙をあげたのである。ヒトラーとムソリーニの枢軸国はフランコを支援する一方、紛争が自国に及ぶことを怖れた連合国たちは不干渉政策をとる。そのため共和国政府は国際的に“孤児”となり累卵の危機になる。

 ファシストの黒い手から共和国政府を守れという合言葉のもとに、世界62カ国から5万人もの若者や知識人が続々とスペインに駆けつける。作家のアーネスト・ヘミングウェイ(『誰がために鐘は鳴る』)やアンドレ・マルロー(『希望』)たちも参加した国際義勇兵だ。フランス1万、ドイツ5千、イタリア3350、アメリカ2800、イギリス2千、カナダ1000、ユーゴスラビア12000、ハンガリー1000、ほか53カ国から5000。世界の国々からスペインを救えと駆けつけた義勇兵たち。このなかにたった一人日系人がいた。ジャック白井である。そのことを石垣綾子から教えられ、私は衝撃で身震いした。

1979年に日系義勇兵の生涯を描いた『オリーブの墓標』と出会う前に、ぼくはジョージ・オーウェルの傑作『カタロニア讃歌』、エンツェンスベルガーの労作『スペインの短い夏』を読んでいて、アナキストの美しい生き方に共感していた。そのアナキストは人民戦線のなかにあってコミュニストと内ゲバを繰り返していた。
だから国際義勇兵はソ連を中心とするコミュニストの統制下にあると知って、私のなかで引っかかるものがあったことは事実だ。だが、他国の革命のために身を投げ打つ国際義勇兵の姿はチェ・ゲバラと重なって、私を魅了した。

 ジャック白井、日本名は不詳。ジャックは愛称であろう。正式のファーストネームは分からない。1911年頃に生まれて、孤児として函館で少年時代を送った。外国航路の船員として世界を転転としたあと、ニューヨークへ密入国。コックとして日系レストランで働いているとき石垣夫妻、イサム・ノグチらを知る。綾子にひそかに思いを寄せることもあった。イタリア系女性と同棲。日本人労働者クラブの一員として数々の争議で活躍し、仲間の信頼を得る。
スペイン内戦が始まると、アメリカ共産党が義勇兵を募ることとなった。白井はその呼びかけに応じてスペインへ赴く。彼が属したのはアメリカ人で結成されたリンカーン大隊。およそ8ヶ月間戦場にあって、1937年7月11日、ブルネテ戦線で戦死した。戦局は共和政府にとって次第に不利になっていく。
首都マドリードは激しい攻防の末、陥落。1939年共和国政府は崩壊した。

このスペイン戦争は、反ファシズム陣営である人民戦線をソビエト連邦が支援し、フランコをファシズム陣営のナチス・ドイツ・イタリアが支持するなど、第二次世界大戦の前哨戦の様相を呈した。ヨーロッパの片隅で起きた内乱にもかかわらず、この戦争がヨーロッパに与えた影響は大きく深刻なものとなった。このスペイン革命の栄光と挫折は後にさまざまな芸術に結晶されていく。

 石垣綾子の書を通じて知った白井のことを、私はもっと知りたいと思った。法政大学の川成洋教授が研究をしていると聞き接触をもった。教授から白井に関する貴重な情報をもらった。その情報をもとに、私は「わが心のスペイン~ある日系義勇兵の死」というドキュメンタリー企画を立てて提案することとなる。番組は、唯一人の日系義勇兵として参戦し戦死したジャック白井という人物の追跡を通して、この戦争の推移をたどりながら、今世紀ヨーロッパ文明に与えた衝撃の意味を考えるという趣旨であった。
だが、その企画は認められず、没となった。

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by yamato-y | 2009-10-28 16:44 | 人生にジャストミート | Comments(0)
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