ATP賞グランプリ2009
22日、「第26回 ATP賞テレビグランプリ2009」受賞式が六本木のハリウッドボウルで行われた。午後4時から表彰式で、今回優秀賞に選ばれた私たちも参加することとなった。
創り手である制作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって作品を選ぶ、日本で唯一の賞として1984年に創設された。ドラマ部門、ドキュメンタリー部門、情報バラエティ部門の3つのジャンルで作品を募集し、毎年100本を超える応募作品の中から、グランプリ、最優秀賞、優秀賞などが選ばれる。今年は135本となった。
この賞は私にとっても忘れられないもので、今から2年前に「闘う三味線 人間国宝に挑む~文楽 一期一会の舞台~」でドキュメンタリー部門の最優秀賞と総務大臣賞をいただいている。そのときのディレクターと同じ藤田くんが今回もETV特集「全身漫画家~真説・赤塚不二夫論~」で受賞となった。
今年のドキュメンタリーの最優秀は、四川大地震の被災地は今を描いた作品となった。海外取材の肉厚の作品である。私のは、藤田くんと二人だけでこつこつ作って来た手作りものだ。ある意味で、教育テレビの地味な番組にこうして光をあててもらうということは制作者にとって大きな励みである。
表彰式にはプロデューサー、ディレクター、局のプロデューサーの3人が壇上に上がることになっているが、残念ながら局のプロデューサーは生本番があって欠席となった。代わって、赤塚不二夫さんの長女のりえ子さんが登壇してもらうこととなった。受賞のあとのスピーチでりえ子さんは、「昨年、父と母を相次いで失って衝撃を受けたが、この賞でなにか父赤塚不二夫の生き方を認めていただいた気がして本当に嬉しい」と遠慮がちに語っていただいたことが心に残った。
そして、最後に今年のグランプリの投票が行われ、発表。ドラマが選ばれた。仲村トオル主演の「空飛ぶタイヤ」で、放送局はWOWOWであった。受賞スピーチの仲村くんの話がウィットに富んでいてよかった。
終わって、会場からすぐ近くの六本木芋洗坂にある焼き鳥屋へ移動して、赤塚りえ子さんを囲んで仲間うちのささやかな祝勝会となる。
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