愛は別離の苦
重い課題をかかえつつ、日常業務はそれでも進む。止ってくれたりスピードがダウンしてくれるわけではない。先日もどうしても抜けることができない状況があり、宮崎駿監督の重大なインタビューは立ち会うことができず、代行してもらうこととなった。
宮崎監督と養老孟司さんの京都対話は、ネットの上では話題になっている。これはこれで面白いのだが、特番にするうえでさらなる工夫が必要となる。その部分に今傾注しているのだが、なかなかうまくいかない。
その養老さんの語った言葉が心に残った。俗に愛別離苦とは仏教言葉で、人間の煩悩というか苦悩を指す。愛・別・離・苦が、それぞれ人間の苦しみだというのだ。その通説を茶化すかのように、養老さんは愛は別離の苦であると解く。笑いながら、養老さんは語るが、その真意は深い。4歳のとき父を失った養老さんの言葉だけに単なる駄洒落という理解にはならない。
愛とは、別離の苦しみの裏返しのようなものという意味であるか、愛は元来別離の苦しみを内部に含んでいると解するべきか、養老さんは詳しく語らず、この言葉を放りっぱなしにする。
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