夕暮れの空をみながら
やはり、ちょっと体が疲れている。広島弁でいえばタイギイ。この週末によく休んで英気を養いたい。今、ここでつぶれるわけにはいかない。
ちょっとした言葉に惹かれる。『キャパになれなかった男たち』のなかで、筆者の平敷さんが開高健から聖書をもらったというくだりでどきっとする。ベトナムの戦場のなかで、聖書を離さなかった開高の姿に晩年の「破産」した姿が重なり、心動かされる。
今、編集中の太宰治のことにおいても、聖書が重大な意味をもっている。
田舎から東京へ母を連れて来ることになった晩、荷造りをしている母を見ていたら、新約、旧約の厚い聖書をそっとカバンに入れていた。
つくづく、大江さんが語った言葉「文学は人間を励ますものでなくてはいけない」が沁みて来る。
陽が落ちるのが早くなった。ついこの間までは、7時を過ぎても明るかったのに。
家の前の公園のヒマラヤ杉がシルエットとなり、やがて夜の闇に呑まれていった。
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