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どこで果てるか

どこで果てるか

行き倒れであろうとも野ざらしになろうとも、私は一人で死んでゆくと決意したのだろう。ぶいのおっかさんは決然と誰にも看取られずに死んだ。誰も放っておいたわけではない。前日に、常連のFさんは店を訪ねて話もしているし、店番の女の子もかまってはいる。だが、不測の事態となり、自分のアパートでひとり死んだ。新聞がメールボックスに溜まっているので、不審に思った知人がドアを開けて確認することとなった。

本日、おっかさんの葬儀が高円寺の葬場で執り行われる。いわゆる喪主はいない。友人である常連が中心になって営まれる友人葬である。12時、朝から曇っていた天気はついに降り出した。
「都会の孤独死」とでも見出しがつくような出来事だが、けっしてそういうのではない。亡くなる直前まで、おおぜいの仲間と語り合ったり憎まれ口をきいたりして人生を充実させていた、と思う。ただ、当人が不安だったのは体の自由をなくして、もし他者の介護をうけるようになったときのことだ。それさえ回避できるのであれば、すべてを受け入れようと考えていたらしい。

 明日から一月ほど友人たちが協力し合って酒場ぶいの店を開けるそうだ。おっかさんは常連と写した写真や箸や一合枡などを全部保管していた。その品々を常連にたちに返すことを兼ねて店を開けるという。そういえば、私の一合枡も棚に並んでいた。それぞれの枡には固有のセリフが書かれてあった。康夫さんの枡には「中年や遠く実れる夜の桃」という西東三鬼の句があった。彼は三鬼をモデルにしたドラマを制作したことがあって、その名残として記していたのだ。私の一合枡には「西海の夕焼けを見たことがありますか」とある。長崎時代に撮影した夕焼けのことが忘れられなかったのである。
一階のカウンターには大人が4人座ればいっぱいの狭い店だった。20年ほど前に、この店の常連が文集を作ったが、そのタイトルは「いっぱいです」だった。

 また一人知人がこの世を去った。私にもどこで果てるかは遠い話ではなくなった。どこでどんなふうに果てるかは措いて、与えられた生を最後まで生ききることができるように願うのみだ。

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by YAMATO-Y | 2009-08-02 11:58 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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