夏の嵐の夜に
大磯の山の家にもどり、激しく降る雨音を聞きながら、村上春樹の『1Q84』の下巻を読んでいる。詠み終えたところで感想をまとめようと思う。
時折、家鳴りがする。屋上のガラス窓に張り付いた水滴が、忘れていたかのように、ときどき音をたてて落ちる。
去年の今頃に書いた「心さわぐ青春の友へ」という文章を、このパソコンのデスクトップで見つけて読み返す。そうか、去年は春に金沢へ行って、イシカワさんやジローさんの死を知ったのだ。60歳の春だった。
8月4日に、大学の同窓会がある。40年ぶりの会で、私は出席しようと考えている。当時、立場が違って争った仲間もそうでない仲間も集まると聞けば、心逸る。
先日から中国地方に大雨をもたらした雨雲は、関東にも近づいている。昼過ぎに集中で来襲するとテレビは伝えているから、用心だけはしなくては。
なんだか、この半年、私は金魚鉢のなかの金魚のような気がする。ガラスの向こうに大きな世界があるらしいとは知りつつも、ガラスのこちら側にいて酸欠で口をぱくぱくしているような気がしてならない。
一時、雨があがって烏が鳴いている。
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