少年週刊誌のDNA
今月の18日から少年週刊誌のDNA展覧会が、川崎市民ミュージアムで開かれる。ささやかながら私もこのイベントに関わっている。
少年サンデー、少年マガジンの両誌の創立50年を記念する展覧会である。つまり、「ザ・ライバル」の50年展となる。主催は50年展製作委員会となっているが、小学館、講談社が中心になってこの展覧会が行われる。実際のプロデュースは、ウルトラマン展で活躍したイイジマさんだ。この1年、彼が全力で集めてきたものが、このたび公開されるのである。
立派なカタログが先週出来上がったということで見た。すごい。さいとうたかを、安孫子素雄、つのだジロー、ちばてつや、・・・、両誌で活躍した巨匠たちの原画がずらりと並んでいる。むろん、評判となった作品のキャラクターの当時の原画である。およそ100点ある。50年分が並ぶと壮観である。現在の漫画文化の礎を築いた作品ばかりだ。なかでも、ちばさんの「あしたのジョー」の大ラストのカットはすごい。生の画の迫力を存分に味わうことができるはず。私の番組「マンガのタカラ」でも紹介した、あの伝説のカットだ。コーナー展示として「トキワ荘の作家たち」、「『あしたのジョー』と『巨人の星』」、「『タッチ』と『うる星やつら』」、「漫画雑誌と読者・編集者」 などがある。特に最後の編集者のコーナーはこれまでほとんど知られていない文物だ。両編集部の関係者、歴代編集長や編集員から借り出した写真や資料などが陳列されることになっている。5月5日に放送された、私の「ザ・ライバル」の展覧会版にあたる。当然、いろいろなカタチでわたしは応援をしている。
3年前に、この少年週刊誌50年の企画を構想してから、ずっと取材、編集を重ねて、「ザ・ライバル」を制作した。200人にのぼる関係者の助力を得て、いい番組に仕上がったが、この番組の最初から最後までカバーしたのは私しかいない。その意味で、私にはこの少年週刊誌のDNA展はかけがえのないものだ。
この展覧会のオープンに先駆けて、前夜の17日に内覧会とパーティが開かれる。私は4時開始に合わせて、早めに会場に入るつもりだ。講談社のタカハシさんとも時間調整を昨日行った。どうやら、賑々しい会になりそうだ。
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