KAIJU
怪獣という言葉は今や世界語になりつつある。KAIJUである。マンガ、アニメ、オタクという言葉と並んで、世界で流通している。
昨日、カナダ人のアイヴァンさんと会った。フリーランスの編集者であるアイヴァンさんは、日本の文化を紹介する英語の本を造ってきた人だ。今度、怪獣のムックを作るので、大伴昌司の図解を使用したいという件で、私に会いに来たのだ。私は、大伴のお母さんから著作権について委任されているので、代理で話を聞くことにした。
アイヴァンさんはムックの見本をもってきていたので見ると、アイヴァンさんが相当な眼力の持ち主であることがよく判る。きちんと、妖怪と怪獣を区別している。角川怪獣と東宝怪獣の差異もしっかりとらえている。怪獣文化の広がりとして、玩具、怪獣切り絵、イラストなども視野に納められている。なにより、怪獣の存在を馬鹿にしていない。日本文化を考えるうえでの指標として怪獣を大切にしていることがよく分かった。ムック巻末の怪獣マンガは原作がアイヴァンさんで、画は若手の漫画家に描いてもらったという。
そのムックの「機能比較」「断面図」の章で、大伴図解を使いたいとアイヴァンさんは申し出たので、この人物なら大丈夫だと判断して私はこころよく応じると伝えた。
そこで、メインの話し合いを終えて、私のオフィスに来てもらって、アイヴァンさんの意見をうかがうことにした。彼のポップカルチャーに対する造詣の深さに感服したので、なぜそういうことに関心をもったのか、これまでどんな取材、研究をしたかなどいろいろ聞きたかったのだ。さらに、書棚に置いてある大伴昌司の文献や資料を見せてあげたいという気もした。(これは、私のイタズラ心も半分ある)
案の定、アイヴァンさんは大伴の原画コピーを見て喜んだ。特に「怪獣進化の図」には度肝を抜かれていた。目を丸くするアイヴァンさんを見て、私がにんまりしたのは言うまでもない。
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