On the street where you live
1人でネットサーフィンしていると、どうしても昔の音楽へ行く。
つい、ナッキン・コールの「君住む街角で」に行き当たる。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の劇中歌として名高い。
レッドクリフという人のブログで訳詩を試みておられた。その歌詞カードをしばし拝借する。
♪いつも見慣れたこの小道が 今日は何故だか景色が違ってみえる
天にも昇るこの気持ち 君住む街と知って・・
花も木も微笑んで 小鳥は愛を歌ってる
魔法のように輝いてるのは 君の住む街だから・・
花も木も、のところで原詩はライラックという言葉があったと思う。
この歌をOn the street where you liveという語で映像検索すると、思いがけずたくさんの歌手で現れてくる。ディーン・マーチンやナッキン・コールに混じってあのドミンゴまで歌っている。
でも陶然とするのは、やはり映画「マイ・フェア・レディ」の劇中歌の場面だ。黄昏にやってきた若者が「マイ・フェア・レディ」を待ちながら歌うシーンは最高だ。夕暮れどきで、ガス灯に火が灯るころ、ペーブメントをウキウキしながら歩いて歌う場面。
いつか、この歌をエンディングに流れるような物語を作ってみたい。
夕方、ケータイサイトを運営している人と会った。世の中不景気といっても、若者のケータイへの傾斜はますます高まっていると、その人はいう。今年に入ってずっと黒字で推移していると誇らしげに語っていた。でも、その人(43歳の社長)によれば、ケータイで小説や漫画を楽しむのは、年長で26歳だということだ。それ以上ではケータイの操作がおぼつかないのだ。つまり、若い世代はケータイで純愛小説などを楽しみ消費しているのだが、我々中年、熟年、老年たちはそういう喜びから疎外されているわけだ。
たとえ年はとっていても、美しい恋の物語や犠牲的な愛を求めていないはずはない。この「君住む街角で」のようなドラマや物語がきっと見たいはずだ。そこに答えるものが、今のテレビにあるだろうか。
きっと、「冬のソナタ」は、そういう飢えている層にぽとんと落ちて、広く染み渡ったのだ。
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