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定年再出発  

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偽史和人伝

偽史和人伝

『1973年のピンボール』が枕の傍らにあって手にとり、やっぱ佐々木マキの表紙絵はいいなあと独りごちる。この人はつげ義春の奥さんだ。(と、私は勝手に思い込んでいた。たしか夫人の名前はマキで、絵を描く人だと噂で聞いていたから)

「ガロ」に佐々木マキが登場したときに、イラストのような漫画を描く人だと感じた。自立した女流の漫画家だと勝手に思い込んでいた。1968年の頃だ。あの頃「ガロ」は大学生に人気だった。後に鳥山明が出てきたとき佐々木マキと似た雰囲気の画風だなあと感じたこともある。つげ義春の当時の活躍の場も「ガロ」。だから、二人はそこで知り合ったのだろう。

でも、佐々木マキって、あの伝説と化したつげの貧困のなかにあっても、『1973年のピンボール』のような洒落たセンスの絵がよく描けるものだと感心していた。つげの文章や漫画を読むことにおいて、つげ一家の貧困は半端なものではないと感じていた。ほとんど仕事をしないつげと共に安アパートで慎ましく暮らしながら、佐々木マキはジェイズ・バーのような都会的雰囲気をよく描けるものだと、感心していた。(今となってはおめでたい感心だ。)

昨日、図書館でつげ義春コレクション『苦節十年記/旅籠の思い出』を借り出した。「自伝的エッセー」と題された項を読んで、密航、自殺未遂、万引きとつげのその悲惨な経歴に思わず涙ぐみそうになる。その章の最後に「妻のアルバイト」というのがあって、マキ夫人のことを記している。アルバイトと言うからには、村上春樹のカヴァー絵を描いているということでも記しているのだろうか。そうだとしたら、あの名作群『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『カンガルー日和』『パン屋再襲撃』『ダンス・ダンス・ダンス(上・下)』などを描いていたときのこぼれ話でも、つげは記しているのかなと期待する。(ノー天気な期待だ。)

しかし、あんなベストセラーの絵などを描いていれば相当なギャラが望めると思うが、それでも足らないぐらいつげ家のお台所は厳しいのか、それともとてつもなく贅沢な暮らしでもしているのだろうか・・・。
なんといったって、つげ義春といえば、あの『無能の人』『ゲンセンカン主人』『ねじ式』を描いた異能の人だ。並の漫画家とは違うはずだ。とてつもない生き方をしていても可笑しくはない。
それにしても、つげの妻と思しき人物は漫画にも登場してくる。私の好きな「チーコ」に出て来る無邪気な妻のモデルがマキさんだろうと、あたりを私はつけている。
ところで、「妻のアルバイト」とは、競輪場の車券売り場に勤めることだった。5時間で5千円と、割のいいバイトだとつげ義春は喜ぶ。(これぐらいの金額で喜ぶつげ一家とは、不思議な感受性の持ち主たちばかりだと、首をかしげる私)

『苦節十年記/旅籠の思い出』の巻末に、つげの年譜があって、1969年(32歳)2月、状況劇場の女優、藤原マキを知る、とある。ああ、そうかマキは唐十郎の劇団の女優だったのだ。肝っ玉の太い女性なのだろう。芝居もやるは絵も描けるは、たいした人物だと、私はまたまた感心感動する。(このあたりで、私の妄想はいっきに膨れ上がる。佐々木マキは赤テントの豊満で危険にして無邪気な女優で、つげと出会って役者をやめたものの、好きな絵を描いてくらしている。放浪するつげにくっついて東北や房総の小さな街を転々と旅する。ときどき、東京の家にもどってくると、それまでに溜まっていた絵の注文をこなす。その画はとてもスマートで、貧乏旅行の垢などひとつもない。その変わり身がマキの凄いところと、どんどん勝手に解釈していた。)

先の年譜の続き、1999年の項。胃がんのため妻真喜子死去とある。ああ、マキさんは死んだのだ。60歳にもなっていなかったから早かったなあ。道理で、最近、佐々木マキの新作は目にしない。(自分の管見を顧みず、都合良くマキの死を私は受け入れた。噴飯ものである。)

ここで、ウィキペディアで「佐々木マキ」を改めて引いてみた。
《1946年 神戸市に生まれる。京都市立美術大学中退。1966年 『ガロ』11月号『よくあるはなし』でデビュー。・・・》レレ! 佐々木マキは男だ。

では、つげ義春夫人のマキをネットで引いてみると――。藤原マキとなっている。《藤原マキは1941年の大阪生まれ。唐十郎の"状況劇場"での女優活動をしているうち、つげ義春先生と知り合って、結婚…》紛らわしいことに、この藤原マキも画集を出している。絵本画家を目指して「私の絵日記」を出版していたのだ。

早とちりもいいところだが、私はもう30年以上、ずっと佐々木マキはつげ義春夫人だと思い込み評価してきたのだ。

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by yamato-y | 2009-05-17 16:09 | 賢者の面影 | Comments(0)
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