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サブカルというリングにあがって

サブカルというリングにあがって

2007年に出た坪内祐三の『四百字十一枚』を昨夜落手。思想的には、私と合わないのだが、坪内祐三という人の文章が好きで、新しいものが出るとつい手が出る。

福田恒存を評価し、丸山真男を批判するという坪内のスタンスは、私ら団塊の世代の下の世代で起きてきた思潮だ。つまり、右傾化の流れということだけど。シラケ世代といわれた人たちから現在の右指向がつよまっていく。彼の代表作に『靖国』というのがある。

が、かといって、ゴリゴリの右ということでなく頑迷なところが少ないというのが、私のお気に入りの理由。風通しのいい文章を読むのがとても好きだ。
自分の主義とは別に、左派であっても能力をもつ者に対しては敬意をきちんとはらう。イギリスの左翼の評論家テリー・イーグルトンについて、坪内がこんなことを書いている。
《ゴリゴリの左翼ではあるが、普通のその種のゴリゴリ左翼には見られないふくらみもある。》

この言葉はそのまま右と左を変えれば、坪内にあてはまる。なにせ、彼とは反対の陣営に属する久保覚のことをきちんと目配りし、久保のもっとも評価する花田清輝やベンヤミンをもきちんと読了、読解しているという公平な態度が好もしい。
で、私が彼に親近感をもつのは、彼がプロレスへの造詣が深いということだ。ブッチャーが初来日したときの、後楽園ホールの試合を12歳で見ているのだから。どうも、彼は全日本プロレスが好きなようだ。私も数年前まではフリークであった、親日の。ある事件をきっかけにその熱は冷めたが、今もプロレスは嫌いではない。
昨日から読みはじめた坪内のエッセーのなかに「ターザン山本の語り下ろし対談集の第2弾」というのがある。ターザンはファンなら誰でも知っている「週刊プロレス」の元編集長。そのターザンがプロレス八百長論に真っ向から立ち向かっている事象の現在性を、坪内は的確にとらえている。彼のプロレス観がきらりと光る一言がある。
《ある程度キャリアを積んだプロレスファンは、プロレスがただの真剣勝負でないことを知っている(それが嫌なやつはボクシングか柔道を見ていれば良いのだ)。にもかかわらずファンがプロレスを見続けてきたのは、それはただの八百長でないことも知っていたからだ。いわば虚実の皮膜。》
プロレスというものを、例の胡散臭さに埋没させない。きちんと捉えて、その限界も批判的に捉えている。彼の生き方が分るというものだ。
一方でバルトやピエール・ノラを語り、他方でプロレスや佐々木守をみつめる、坪内の「余談好きにして筋を通す折り目正しさ」。

と、ここまで語ってきたのはマクラだ。この坪内のやり方を考えていたら、私がこの3、4年の間、漫画、メロドラマ、フィギュア、SF,ウルトラマン、などサブカルチャーにのめりこんできた理由が、なんとなく分ったような気がしたのだ。

番組作りに35年。ほとんどが、障害を持つ人やヒバクシャといった、社会的に意義深いと思われる事象に私は目を注いできたが、最近の3年間はほとんどその路線とは違う番組制作を続けることとなった。自分でも、なぜそうなっていくのか不思議でならなかった。

が、考えてみれば、社会派ドキュメンタリーというのは総合格闘技のような「真剣勝負」で自分のために戦っている。比べれば、漫画やフィギュアなどを扱うサブカルドキュメンタリーはプロレスと同じで、勝つためだけに戦うのでなく、相手の技をすべて受けて相手の魅力を引き出し、かつ観客を喜ばせることができなくてはならない。これは、坪内が紹介するブッチャーの言葉を借りれば、「非常にプロフェッショナルな仕事だ。プライドを持つべき」ということだ。

今、制作している『ザ・ライバル』は、ひょっとすると、数年続けてきたサブカル路線の集大成を目指すことになるかもしれない。少年週刊誌の出版社、その編集者、漫画家、評論家、ファン、それぞれの取材を積み重ねてきたことを、このドキュメンタリードラマに精一杯盛り込みたい。この闘いは波乱に富んでいて面白かったが、私のこのリングでの戦いも終りに近づいている。最後となるかもしれない。最後の一踏ん張りだ。


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by yamato-y | 2009-04-19 12:13 | 少年誌の青春時代 | Comments(0)
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