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ここで流れを断ち割って

ここで流れを断ち割って

夢のなかで、左腕の手首が痒いと感じたので、かいた。途端に無性に痒くなり始め、ついには目が覚めた。覚めても、痒さは続く。発狂したいぐらい痒い。
今、日本時間の午前4時。むろん水曜日。
一連でアップしているイタリアの旅の時間の流れをいったん断ち割って、ブログを書いている。

 痒い理由ははっきりしている。新しく買った時計のベルトにリストがかぶれたのだ。昨日、近所の皮膚科で診てもらったのだが、そのときに処方された軟膏をどこかへ置き忘れたので、昨夜そのまま寝たら、明け方のこの騒ぎとなった。
痒い、痒い。見ると、赤い発疹が100粒ぐらい、腕に浮き上がっている。かくこともできず、腕をとんとん叩きながら、かつ気分を紛らわそうと、ごそごそと布団から起き出してパソコンを打ち始めたというわけ。

 イタリアの旅の一日目、時計を忘れたと気がついたのは、成田の第一ターミナル駅の改札でのこと。パスポートを探そうとバッグをごそごそやっているときに、時計がないことに気がついた。ないと、不便だし、外国では心細いと思って、免税店で安いオモチャのような時計を買った。時計もベルトもインディゴブルー。思いっきり安っぽい。それを一晩飛行機のなかで着けていたら、朝見ると、すっかり腫れあがっていた。むう、痒い。

 変な話だけど、痒い痒いと、痒さを堪えていると、おう生きているぜという実感がする。痒さありゆえに我在り、だ。
こんな逆説って他にあるのじゃないか――。

 おう、そうだ。リアルとフィクションの関係がそうじゃないか。例えば、今取材している”赤塚不二夫”像について考える。彼のことを、さまざまと調べて取材した。調べれば調べるほど、取材すれば取材するほど彼の実像が分からなくなってくる。彼の残した足跡は、たしかに彼が残したものだが、それが彼の実像か、本質かと問うと、自信がもてない。だって、残した本人すら、本気で残したのか、周囲の欲望に合せて残すふりをしたのか、判然としなかったと思われるから。だから、いろいろな彼のエピソードをかき集めれば集めるほど、赤塚不二夫というジャングルに潜り込んでしまい、ついには実像への路を失うという羽目に陥っている。

 そこでフィクションである。赤塚不二夫はこんな人である、と私が作り上げてみる。取材した材料をモザイクのように貼り合わせる。材料はすべて事実である。そこで統合される論理もしくは物語は、あくまで作り手である「私」のなかにある。赤塚不二夫そのものにはない。だから、そうやって作り出された「実像」は、あくまで私の「実像」である。だが、これしか方途がないともいえる。この括弧付きの実像は、まだドキュメンタリーの範疇にあるが、これを強化すればドラマという範疇に進出することになる。

強化とは何か。取材できない部分、つまり欠落したものを先述の論理(物語)から敷衍類推していくことだ。今、放送されている「白洲次郎」というドラマなどがその例であろう。そこで描かれてあるのはすべてあったことだけではなく、作り手の中で補われたもの、しかも強調、誇張したものも多く含んでいるにちがいない。

リアルとフィクション、ドキュメンタリーとドラマ、の関係については、拙著『テレビ制作入門』で少し考えたことがある。あのときも、しっかり結論をくだせたわけではない。いまだに引きずっている。少しだけ、考え方も進んだので、すこし書き改めてみたいと思っていたから、こんな「痒さ論議」にからんできたにちがいない。

 昨日、局のなかにある書店の店員さんに、『テレビ制作入門』は増刷しないのかと聞かれた。6年も経過しているのにどうしてと聞き返すと、結構本の問い合わせが来るのですよ、ネットの古本で値段を見ると、720円の定価に1000円がついているのですよ、と嬉しい返事がかえってきた。そこで版元に、勇気をふるって電話して、増刷のお願いをしてみたというわけ。

 痒さから派生してあれこれ考えているうちに、いつのまにか、痒さは忘れてしまった。現在、朝5時を回ったところ。一時間、痒さを凌いだことになる。

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by yamato-y | 2009-03-11 11:50 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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