定年再出発 |
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映画「クライマーズ・ハイ」
横山秀夫の小説『クライマーズ・ハイ』(2003年)は、半年ほど前に知人に薦められて読んだ。よく出来た小説で面白く読み、遅ればせながら作者の横山秀夫の力量に感心したことを覚えている。この小説は後にNHKのドラマ(2005年)にもなって、いくつかの賞を獲得したことも知ってはいた。だから、映画化がされると聞いたとき、同じ題材で製作するのは難しいのではないかと思ったし、尺の長さにかなり無理が出るのではないかと危惧した。ところが、その映画「クライマーズ・ハイ」(2008年)を昨夜見ると、私の抱いた懸念はまったくなく面白かった。 1985年8月、日航ジャンボ機が墜落。犠牲者は500人を越える史上最大の飛行機事故が発生した。墜落現場は群馬県御巣鷹山。地元の新聞社、北関東新聞は他社に負けるわけにはいかない。といっても、朝、毎、読の中央紙は組織の規模からいってもなかなか太刀打ちできないのだが、地元の意地にかけても紙面の充実を貫こうとする。この指揮を遊軍記者悠木和雅が命じられるのだ・・・。 ローカル新聞社と中央紙、新聞社内の現場と営業、ベテランと中堅などの対立の人間模様が、原作では克明に描かれ、かつ主人公の内面も複雑に動き、そこが物語の面白さの一つになっている。ところが、映画の前半はかなり端折っている。だから、見始めて10分ほどは期待外れだった。この映画の監督原田真人はかつて、浅間山荘事件の映画も撮っていて、それは面白くなく、途中で見るのを放棄したことがある。今回もそれかと思った。ところが、登場人物が生き生きしていて、物語の展開力が15分過ぎからぐんぐん出てきたのだ。しかも、山場は小説とは違う、映像ならではの設定あることなど、映画としては十分楽しめた。テレビの脚本とどれほど違うのかは分からないが、これであれば、先行する作品があっても、興行は十分成立するのではないかと思った。 ただ、私は原作を読んでいるから、説明がなくても分かったが、初見の観客ならば分かるのだろうか、そこがいささか気になる。原作通りにシナリオ化すれば、この映画はゆうに3時間は越えるだろう。それを映画的な尺(長さ)にするためには、いくつも割愛しなければならないことは分かるが、それによって、理解を妨げることにもなりかねない。このあたりのシナリオ化の戦略が妥当であったかどうか。 例えば、このドラマの対立軸の一つであるベテランと中堅。古参の記者には、かつての栄光である「大久保・連赤」を背負っている。それが、ノー説明で、ぽんとセリフで出てくる。原作を知っているものには、それが連合赤軍事件や大久保清の誘拐事件を指すということは分かり、当時の事件に関わった古参たちのプライドになっていると理解するが、初めて見る人には唐突ではないのか。その類いがいくつも見受けられる。逆に、息子との関係は思わせぶりに何度も紹介されるが、中途半端で、それはラストシーンのオーストラリアの蛇足感につながっていく、と私はみた。 でも、よく出来た映画だ。なにより、無名の役者たちが素晴らしい。昨年見たフジテレビの「赤塚不二夫」のドラマでも無名の役者が活躍していた。なんとなくドラマはスターシステムでないと成立しないのではと思っていたことの不明を恥じる。むろん、名のある役者がメインにいなくては興行としても困難になることは知っているが、大事な役回りに無名でも十分、ドラマはもつ、ということを思ったのだ。例えば、交通事故死する新人記者、特ダネをつかまえてくる女性記者、社長の前秘書たち。 無名ではないが、螢雪次朗、堺雅人、でんでん、はいい。山崎努はキャラクターはいいのだが、あのごつい体で車椅子の怪人というのはぴったりこない。むしろ、みすぼらしい外観で悪辣なというのがのぞみたかったな。 なぜ、こんな見方をするかというと、今、「ドラマ」のシナリオを作っているからだ。私たちのドラマは90分。ここにどれだけ面白い内容を盛り込むことができるか、今格闘している。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2009-01-17 10:03
| 新しい番組を構想して
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