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ある衝撃

大切なカメラマン

今日はまだ4日だろ。正月といってもおかしくない、めでたい日のうちだ。
なのに、電話が入った。敬愛する先輩からだ。「kodakaちゃんが入院したよ」息を呑んだ。
なんてことだ。わずか1週間前に会ったばかりじゃないか。そのときは意識があったじゃないか。僕と冗談だって言い合ったじゃないか。まだ55歳だよ。
これから、ゆっくり映像について議論しようと思っていたのに。君がぼくに突きつけた、ドキュメンタリーにおける「展開力」というものが、ヒトなのか、ブツなのか、現象なのか、それを極めないまま逝くのは、ぼくとしても困る。

1989年の初夏、広島の原爆ドームのなかでの撮影。
凝然と立つ大江さんの周りを、きみは一人で緩やかにして軽やかに撮っていた。あのとき、撮る人と撮られる人の周りには白い風が吹いていた。風は見えないはずなのに、レンズはそれを捉えていた。たしかに風は白かった。ラッシュを見て感動し、編集として完成されたバージョンを見てさらに感動した。
きみもぼくもけっして圭角のない人格とはいえない。現場にあっては大声こそ出さなかったが、じりじりと互いのドキュメンタリー論をぶつけ合い、意地を張り通してロケをしたものだ。

明日、先輩は谷津の病院に行くそうだ。ぼくは、どうしようか。
とりあえず、東京まで出よう。出て、様子を聞いて判断しよう。

 こんなことを思っているうちに5日となった。昼過ぎに見舞いに行った先輩に電話をした。
「11時55分に亡くなった」とその人は言った。耳を疑った。まさか、こんなに早く逝ってしまうとは。その若い死に、思わず落涙しそうになった。彼といっしょにロケをしたことが、頭のなかでぐるぐる巡る。ニューヨーク、セントラルパークのレインツリーを探して歩いた日、韓国ソウルの焼肉店で詩人金芝河を撮影した日、ぼくが書いた番組の構成表を取り出して、難しい顔でなんどもなんども君は読み返していた。このままでは番組の体をなしません、どうするつもりですか。ディレクターであるぼくを、カメラマンであるきみは何度も追い詰めた。返事に窮して、徹夜で構成要素を書き換えることを余儀なくされた。くそ、あの野郎と内心で罵詈雑言を吐いていたが、むろん、そんなことはきみに見せない。君はといえば、出来上がった新しい構成表をしれっと見るだけだった。

安江良介さんが亡くなったとき大江さんが読んだ弔辞を思い出す。「どんなに短い人生であろうと、その人の豊かな達成があったことを思う」
ぼくもきみにその言葉を贈りたい。小高文夫、カメラマン、55歳。どんなに短い人生であろうと、君は豊かな映像を作ってきた。
                                 合掌
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by yamato-y | 2009-01-05 15:50 | 魂のこと | Comments(0)
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