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残余について

「乱反射~あるテレビ番組屋の随想~」

5年前に『テレビ制作入門』という新書を著したとき、500本あまりの番組を作ってきたと記した。あれから少なくとも100本ほど増えただろう。だから生涯で600本の番組を作ってきたことになると思う。むろん、大小の別なくの数だから、作品としてカウントするのもおこがましいような作品も600本のなかにたくさん含まれてはいるが、一応、自分が作り出したという点においてはどの番組も愛着は等しい。そのなかでも、スタジオ中心の番組であったり中継の番組であったりするものを除いて、いわゆるフィルム構成、ビデオ構成と呼ばれるドキュメンタリーの番組は固めに見積もれば200ほどになるだろうか。

この200本の番組を作るなかで会得したセオリーをまとめたのが、先に挙げた『テレビ制作入門』であった。そこで記したテレビ制作の手法の一つに”物語化”ということがある。ある出来事を取材したりある人物を追ったりしたとき、それを番組という形に仕上げる(つまり編集する)ときに物語という手法を使えと、私は説いたのだ。

取材し撮影した順番で事実を並べても出来事の日付順で編集しても「番組」ということにはならない。作り手は理解していても他者である観客には何がどうなっているのか事実関係はさっぱり分からない。取材した素材をある因果関係なり継起関係なりに形を整え、始まりと終わりを番組の前後に付けて並べる、物語という手法を用いるのだ。この事実を物語化することにより、作り手は受け手に出来事を伝えることができ、受け手は出来事の姿や顛末を理解し味わうことができる。

ところが、この物語化は妙薬であるとともに劇薬でもある。実際に200本の番組を作るなかで、いつも悩んできたことがある。ある事実Aを別の事実Bの原因なり理由なりに位置付けるとき、はたしてAはすべてにおいてBの原因や理由になっているだろうかという迷いが浮かび上がるのだ。たしかにAがもつ意味がBにそういう影響や働きかけをしているということが大筋において言えても、そうでない部分が残っている場合もある。残余問題である。事実は一つの意味だけでは止まらない。時には相反する意味もある。そこにこだわって立ち止まっていると、編集は先に進まないから、残余の部分をばっさり切り落として、主たる意味だけに純化させて物語化を推し進めて番組は作られていく。

こうして作成された番組は、放送されて大勢の人から感動したとか衝撃を受けたとか評価を得て、一応の”作り手のメッセージとか願い”は伝わる。それはそれで有難いことではある。が、番組という最終形に含まれず、途中で外されていった残余の事実が、私に向かって静かに深く長い時間をかけて揺さぶりをかけてくるのだ。「おい、お前。お前は本当に出来事はあのような物語におさまっていると真底考えているのか。そうではない要素は意識的に排除したのではないか。分かりやすい物語に丸めてしまったのではないか。あの出来事が物語になった以外の別のオルタナティブな物語があったとはいえないだろうか」という内心の声が響いてくる。この居心地の悪さを掻き立てる番組構成の残余。そういうものを視野に入れながら、自分が制作してきたテレビ番組を振り返ってみたい。 

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by yamato-y | 2009-01-01 00:38 | Comments(0)
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