トキワ荘のあった場所
この間の日曜日、寒い日だったが、目白へ句会に出掛けた。
始まりの時間より20分早く着いたので、会場の周りをぶらぶらした。南長崎2丁目という地番ですっかり忘れていた。ここは昔の椎名町だ。トキワ荘があった地だ。
商店街の脇に小さな看板が立っていて、この奥の路地にトキワ荘があったと記されていた。
そこまで入り込んだが何もなく、今は小奇麗なマンションがあるだけだ。だが、無性に懐かしい気がしたのは感傷だろうか。
この路地を若かった赤塚や藤本や安孫子や石森が走り抜けていた。銭湯からぶらぶら寺田が帰ってきた。石森の原稿を取りに編集者がやって来た。そんな喧騒をちょっと想像してみた。
トキワ荘メンバーで数少ない生存者の一人安孫子素雄さんは、近年ますますトキワ荘の思い出を鮮明に語ることが多くなっていると聞く。その話をぜひ撮影しておきたいものだ。
昭和30年代には活気があっただろう商店街も今ではめっきりさびれている。JRの目白から徒歩で25分ぐらい、バスで7,8分といった地域はやや不便だ。こどもの数も減り、年寄りたちも郊外に去り、町は今全国の地方で起きている過疎化がしっかり起きていた。
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