
バカでいいのだ
下落合のフジオプロに行ってきた。社長の赤塚りえ子さんに、本格的に取材を始めることを伝えることと、ディレクターの紹介を兼ねて訪問した。
高田馬場から一つ目、下落合は閑静な住宅街だ。駅前に妙正寺川が流れている。川沿いに歩いて5分。あのフジオプロの金のバガボンパパ像のあるビルに着く。
久闊を叙して、先日の「日本の現場、ちばてつや」を制作したと報告すると、りえ子さんはとても喜んでくれた。先日、お会いしたときは両親が相次いで亡くなるという不幸のため、りえ子さんは憂い顔だったが、今日は時折笑顔も見られた。
父は根は真面目な人でした、と語る。破壊と創造を繰り返す人でした、と回想するりえ子さん。先日、トリビュート版のCDが発売されたが、りえ子さんのプロデュースによる。この作品もなかなか評判がいい。
辞去する前に、赤塚さんと奥さんの御仏壇に手を合わせるため、ビルの2階にあがる。
礼拝したあと、広間の壁に赤塚さんが書いた「命令書」があった。
《今日から赤塚不二夫のことを社長先生と名前を呼ぶように命ず
平成14年 吉日 赤塚不二夫》
14年当時、奥さんの真知子さんが責任者だったので、スタッフはみな真知子さんを社長と呼んだ。それを聞いた赤塚さんは、真知子さんに文句を言った。「おまえは、奥さんなのに社長さんか」
そして、上記の命令を出したわけだ。大の大人がすることだろうか。なんとなく可笑しい。
赤塚不二夫という人はいつも人を笑わせたり楽しませたりすることばかり考えていた。
「もっと真面目にふざけなさい」・・赤塚名語録。
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