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定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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秘密にしたいけど

秘密にしたいけど

秘密にしたいけど打ち明けもしたい。実はハーモニカを買ったのだ。

今朝、大磯から品川へ向かう電車の車中で思い立った。「春の日の花と輝く」の、あのメロディをハーモニカで吹きたいと思った。

ハーモニカを手にしたのはもう40年も前になるか。フォークソングブームで、ギターと合わせてハーモニカをボブ・ディラン風に吹いていた大学3年のとき以来手にしていない。浅ノ川の川原でよく練習したものだ。あの頃はフォークロックとかブルースの曲だった。

さらに昔、小学5年の夏休みに初めてハーモニカが吹けるようになり、一夏ブカブカ吹いて家人から煩がられた。あの時吹いたのは「夏は来ぬ」と「荒城の月」だった。

渋谷道玄坂を上がったところにヤマハの大きな店がある。ギターやシンセサイザーや金管楽器などが所狭しと並べられている。ハーモニカなんて見当たらない。何か、アナクロに思われるかとおそれて聞くこともなく探した。その2階にハーモニカがあった。あの昔も使ったトンボハーモニカとヤマハが並んで売られていた。単音15穴のハーモニカを買った。

そこから会社まで10分の道のり。早くハーモニカを吹いてみたかった。東急本店の裏通りを選んで歩いた。子どもじみていると自分でも反省はするが、それより音を出したい欲求のほうが強かった。唇を軽く押し当てて吹くと、ブアッと予想以上に大きな音が出た。きまり悪くなって思わず周りを見回す。誰もいない。ほっとした。

♪春の日の花と輝く・・・と100メートルほど小さく吹きながら歩いた。

小沢昭一のようにハーモニーの演奏は出来ないが、ハ調とへ調の曲ならなんとかいけるはずだ。早く今夜は帰って、あのツヴァイク道で存分に吹いてやろう。

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# by yamato-y | 2008-05-08 14:07 | Comments(1)

子供と大人と

夢はるか

静かな朝、通勤通学の足音だけが響いている。
7時前に目が覚めたので、すぐに窓を開けて風を入れる。
それから20分の瞑想。
落ち着いたところでパソコンに向かう。

昨日のニュースでペーロンレースを伝えていた。長崎は今頃からだんだん暑くなったと思い出す。
日がますます伸びて、稲佐山の夕焼けが美しくなっていく。
社宅のベランダから稲佐山が見えた。夕飯を食べながら、山を登っていくケーブルカーの紅や青の灯りを見るのが楽しみだった。上の男の子はまだ幼稚園にも行っていなかった。小さな茶碗でごはんを食べていたことを懐かしく思う。その子を連れてペーロンを見に長与あたりの港まで行った。麦わら帽をかぶった子供は額にいっぱい汗をかいていた。

転勤も悪いものじゃないと親は思うが、どうやら子供は大変らしい。新しい土地や人に馴染むというのはとてつもないエネルギーが要ると、今になって子供から諭される。そんな苦労は知らずに、親としては知らない地域で、ある時期過ごすのもいいではないかと、呑気に考えていた。長崎で暮らしたおかげで、我が家のメニューにちゃんぽんと皿うどんがあるではないか。

今どきは転勤になっても本人だけの単身赴任が多いらしい。こどもの学業もさりながらいじめなどに遭わさないためだと聞く。子供も大変だが、それでは親も大変だ。私の場合はたまたまうまく乗り越えることができたというべきであって、家族全員の努力次第というわけではない。

職場でもいじめとか爪はじきとかある。いわんや子供の世界ではもっとむき出しになるに違いない。

大人の世界ではどうかというと、番組を制作する現場ではむき出しの権力関係になりやすい。同じ顔ぶれで作っていると、当初の上下関係がずっと持ち越されて、関係性は”暴力性”を帯びることになりやすい。その集団が小さければ小さいほどむき出しになってくる。だから、そういう意味では異動とか転勤があるというのは悪いものでもない。いやむしろ積極的な意味があると思う。

この大人世界と子供世界をどうやって折り合わせたらいいのかなと、思うことがときどきある。

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# by yamato-y | 2008-05-07 08:34 | 登羊亭日乗 | Comments(1)

ひげ面

ひげ面

 連休の間、ひげにあたることなく過ごしていたら、今朝洗面所で自分の顔を見てぎょっとした。不精ひげがぽしょぽしょ伸びてみっともない。髭はけっして濃いほうではないのだが、それでも3日間放置すればむさ苦しい長さとなってしまう。
 白髪混じりの髪も伸び放題のぼさぼさで梳かしても寝ぐせが直らず、貧相だ。どう見ても前期高齢の失職した顔だ。

 14年前、大江健三郎さんを長期に取材したことがある。春から夏の終わりまで、およそ4ヶ月に渡り大江さんの身辺にカメラは張り付いた。大江さんが「最後の小説」を書こうとしていた時期で、息子の光さんは初めてのCDを制作していた時期でもあった。
 小説家が小説を書く場面というのはめったに撮影できるものでない。作家が霊感のようなものと交感しながら原稿用紙に一文字一文字を埋めていく”作業”となる。大江さんは当時も今もそうだが、文章を万年筆で書いていく。ワープロやパソコンはいっさい使わない。それは不可侵の作業であって撮影クルーが周辺に立ち入ることなど許されるものではない。そう分かっていても、私たちは撮影したいと思った。特にその小説「燃え上がる緑の木」の最終節を書き込み仕上げる場面は逃したくなかった。

 大江さんという人はとてもダンディだ。五十歳を過ぎてもスイミングプールに通ってからだを鍛えていたのでスリムだったし歩き方も膝がすっと伸びて美しい。奥様の見立てだと聞いたがシャツやジャケットも実におしゃれなものを身につけていた。そういう人だから何時撮影に伺っても、髭はきれいに剃られ髪は整えられていた。

 プロデューサーである私はクルーに「大江さんの髭面をなんとか撮ってほしい」と指示した。よそ行きではない顔を撮ることによって、番組が予定調和で仕組まれたものではないというリアリティを示すことができると、私は考えたのだ。

 そしてチャンスは執筆最終日におとずれた。
 その日は朝から大江家にバッハの「マタイ受難曲」がかなり大きな音で流れていた。最後の節を書き上げるうえで、大江さんはその音楽を聴いて気分を高揚させていた。数日前から大江さんの徹夜は続いていた果ての「マタイ受難曲」だったので、その日に「燃え上がる緑の木」最終章の第一稿が出来上がるだろうという予想がついた。

 リビングに現れた大江さんは見事に髭面だった。体はきつそうであったが、目がらんらんと光っていた。ゆかり夫人に向かって髭をそらなくてはと呟いた。夫人は「そういう顔もいいわよ」と答えた。すると――
「いや、そう言ってくれるのはあなただけだ。私はもうすっかり60近い汚らしいジジイだ」と嬉しそうに語りながら洗面所へ向かうのであった。

 現在の私は、あのときの大江さんよりも年長になっている。私もすっかり60のジジイだ。あのときの大江さんのもっていたエネルギーを、なんとか私も持ちたい。

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# by yamato-y | 2008-05-05 12:25 | シリーズ作品回顧 | Comments(1)

風薫る

ひりとする悲しみ

19の春という歌は画になるが、60の春はそうはなるまい。ましてや60の春愁などというものは笑い話となるだろう。
だがどうなのだろう。体を吹き抜けていくような悲しさのようなものは、あの頃よりいや増しているのじゃないだろうか。

ぼんやり来し方を思う。敦賀、金沢、大阪、神戸、荻窪、立川、渋谷、武蔵小杉、長崎、成増、新宿、広島、大磯、京都ざっと勘定しても14の地域と関わってきたことになる。
あちこちでいろいろな人と出会った。必ずしも楽しい出会いばかりではない。いがみ合うこともなかにはあった。でも、はしゃいだり燃えたりしたこともけっして少なくない。
「あんたが得意絶頂だった広島時代にさ・・・」と何気なく言われた言葉が、心の池にぽつんと落ちて水面をざわざわと揺らす。

昨日は終日アルバム整理となる。パソコンのコンテンツのたな卸しとでもいうか。記憶大容量のUSBを買っておいたのを使用して、これまで撮影してきた画像を整理した。大磯の四季、春、夏、秋、冬はもちろんだが、先の縁の地域別にも分類してみた。むろん、成増以前はパソコンを所持していないから記録があるわけではない。その後再訪したときに撮影したものをまとめただけだが、それでも半端ではない数の画像がある。

海外に出掛けたシリーズも5つほどあるが、これにはまったく感興がそそられない。絵葉書を見る意識に近い。それらにほとんど手もつけないで、昔の渡り歩いた地域の風景を年代別に整理した。ほとんど人物は登場しないが、その風景を通して感じるのはそこで出会った人たちであることには、自分でも驚いた。

明け方に見る夢で、突如、昔に交友した人と出会うことがある。他の夢と明らかに違うという徴のついた夢であることがすぐ分かる。ひやりというかひりとするというか、夢見ている間首筋あたりに冷え冷えとしたものを感じる。
そういう夢を見た朝は、口をきかないまま昼過ぎまでぶらぶらすることが多い。その人のことが負担になっているわけではない。ただ、その名前が、面影が、契機となって、昔の感情がどっと溢れてくる。それが静まるまでじっと待つ。

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# by yamato-y | 2008-05-04 14:17 | Comments(0)

若葉風

若葉風_c0048132_12135142.jpg
若葉風

寝坊した。10時過ぎに目が覚めた。窓から青空が見えた。
昨夜の雨はすっかりあがって、やや強い風が吹いているようだ。薄い雲が次々に流れていく。その風に煽られるように新緑がそよぐ。寝床の中からいつまでも空を見ていた。

こんな日は辻邦生を読みたい。硬質で美しい文体に乗せられて、彼の物語世界に入っていきたい。『西行』ではなく『夏の砦』のような物語に。

と、麗しきことを考えていたら、現実は厳しい。
大磯の家の2階の外へ出る扉が、木製なのだが虫に食われていることを家人が発見して大騒ぎとなる。この1,2年ペンキを塗り替えることもしなかったこともあろう。戸の下方がすっかりやられている。サッシに変えなくてはなるまい。ああ、また金がかかるぞ。

一戸建てというのは、持ち家というのは、当然だがメインテナンスは自前だ。長く転勤のある仕事にあったから、社宅暮らしが20年ほどある。そのときは一軒家に住みたいと切望したが、いざ家をもってみると、実にいろいろ出費となるものだ。やれ水道だ、やれ修繕だ、と集合住宅であれば、誰かがやってくれそうなこともすべて自前となる。

玄関が騒々しい。向かいの細君と家人があたふたしている。何だとのぞいたら、ポーチの庇にハチが巣を作ったらしい。慌ててフマキラーのような噴霧器をかかえて右往左往している。
私は、といえば何もしない、できない。おおよそ暮らしに関することはまったく「音痴」で不器用としかいいようがない。たまに殊勝な気を起こして行動しようものなら、余計なことをしでかすことになるからやるなと禁じられている。

悠然と寝床に起き上がって、パソコンを取り出し、この美しい5月の青空をどうやって表現したらいいかを考えている。

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# by yamato-y | 2008-05-03 12:13 | 登羊亭日乗 | Comments(1)


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