定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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龍太から茂吉まで

龍太から茂吉まで

副題は格好をつけてみた。
龍太は飯田龍太。茂吉は斎藤茂吉である。
龍太の句、一月の川一月の谷の中。奥深い山間を抜ける川、一月は水枯れでちょろちょろとしか流れていない。景気は悪いが、寒気の緊張もあって情景はだれていない。
茂吉の歌、最上川逆白波のたつまでに ふぶくゆうべとなりにけるかも。最上川に白い逆波が立つほど、強い吹雪になってきた。川の水が迸ってうねっている。前者は景気の悪い水の流れ、後者は溢れんばかりの大量の水。

尾籠な話で恐縮だが、これが私の排尿の実感のこの一ヶ月の推移だ。

10月初旬まで、私の排泄は龍太だった。どんなにいきんでもちょろちょろ。ところが、10月5日に前立腺肥大部分の除去手術を終えると、茂吉の逆波のごときほとばしりとなった。実に爽快である。青年期の勢いを取り戻した。一回の排尿でかなりの水分が外に出るせいか、夜間のトイレ通いがなくなり熟睡が増えた。手術が窮屈を強いられたため、ずっと施術をうらみがましく思っていたが、ここへ来て思い切って手術に踏み切ったのも正解と考えられるようになった。

来る28日は、退院後の検診となる。予後の進展を主治医はどう評価してくれるか、楽しみだ。

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by yamato-y | 2015-10-26 16:24 | Comments(0)

偶感

偶感

入院した折は、いつになくブログの記事をよく書いた。あの場所では他にすることもないという理由もあったのだろうが、自分の心境を外化しておきたいという欲望もあったことは否めない。だから、退院して日常にもどると、すぐその心境を脱ぎ捨て、再びネット中毒の日々が続く。相変わらず、記事を読むばかりで、書こうという意欲がなかなか湧かない。自堕落な生き方に成り下がっていると自分でも自分が嫌になっていた。

今朝、澁谷駅ハチ公口の改札を出たところから、何か新しいバイブレーションを感じた。そろそろよやれよと、どこかから「声」が聞こえてきた。誰だと見回しても、アメリカ人の若い観光客の団体しかいない。発語した主体は誰か分からず、でも何かわくわくする気分が沸き起こってきたのも事実。

こうして、オフィスのデスクに座って、マイPCのキイボードをたたいて、「定年再出発」の2015年10月20日(木)の記事を書くにいたる。

 67年生きてくると、これから新しい人と出会うことより、過去に交渉のあって、その後連絡が途絶えた人の存在のほうが気になるものだ。会えないうちに、風の便りでその人は亡くなったという話が多くなった。もう一度話しをしたかったという後悔を抱くことが多くない、なんとかその悔いをもたないように、再会を試みたいと今年の年頭に決意した。
その甲斐もあって、今年は5人の懐かしい人たちと再会することができた。
 70年代の終わりごろによく付き合っていたアベくん、その奥さん、そしてキクチさん。
 80年代初頭に、荻窪ぽろん亭で顔を合わせたオーヤマさん。彼女はそもそもアベくんの紹介だった。消息がつかめなかったが、この「定年再出発」に気がついて連絡をもらったのだ。
最後に、先月、ピアニストのエビさんと再会した。エビさんとは大江さんのレクチャーコンサートを介するかたちで、80年代後半に広島、東京でよくセッションしたものだ。

 せっかく再会できたにもかかわらず、その消息、住所などを整理しないまま、夏を終え秋も半ばを越えた。ふっと思い立ったのは、この「ふたたびの相見ての心」を本日整理しておこうということ。そんな思いでメールの受信箱を開けたら、先のアベくんが写真付きで近況報告が入っていた。

 およそ半年にわたるネットの錯乱。これは計らずも「エロス」の反乱も引き起こした。妄念がめらめらと脳内で燃え盛る67歳の春夏秋冬。いきおい、谷崎潤一郎の作品にのめりこむことしきり。駄句まで詠んだ。
谷崎のフェチは果て無し良夜かな

 唐突だが、ユニセフの記憶遺産に「南京虐殺」が登録されたというニュースが気になっている。「従軍慰安婦」の記憶もそうだが、学問的な裏づけ、ないしは研究成果などとは無縁で、各国の政治的思惑で、人類の歴史認識が確立されるということに対する違和感。
どうも、私のなかで、今の中国にたいする失望がなかなかとれないことに対する落胆がボディブローになっているらしい。20代、夢中で読んだアグネス・スメドレーの「偉大な道・朱徳」の感動と、今の中国にあまりに大きな隔たりを感じて仕方がない。

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by yamato-y | 2015-10-20 11:34 | Comments(1)

退院して

昨日の金曜日のこと

昼すぎに退院した。仕事のことが気になって、車で神山町のしょくばに向かう。
連休明けのアポだけ4件とって、すぐに会社前からハチ公バスで渋谷駅に出る。映画が見たかったが、まだ少しフラフラするので、おとなしく目黒に戻る。

よる、念願の熱燗で秋刀魚を食す。そろそろ呆けたアタマをしっかりもどさなくては、と叱咤はするものの、胃は聴く耳をいまだ持たず、またもやネットの三面記事に惑溺となる。

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by yamato-y | 2015-10-10 23:38 | Comments(2)

入院5日目

入院5日目

秋晴れのいい天気のようだ。院内にいては、その陽気を味わうこともない。酒が呑みたい。焼き秋刀魚にかぼすを絞ってツユを落として、熱燗でくいーっとやりたい。明日の夜は、目黒駅前で一杯飲んでいる。そんな光景を想像している。

恢復は順調だ。尿の色もだんだん薄い赤に変化してきた。出も悪くない。一回につき170cc。2時間の間隔。このままいけば、五十五歳前の自分に戻ることができる。これなら、海外旅行も可能となる。元気になったらツヴァイクのザルツブルクにでも行ってみたい。

来週は忙しくなるぞ。
今年度の後半戦の番組おーだーをすべて確定させたい。全部で8本。その準備を今のうちにやっておこうかと、制作ノートを引っ張り出す。これを目にするのも6日ぶりか。

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by yamato-y | 2015-10-08 13:49 | Comments(0)

入院4日目

入院4日目 穏和

すこぶる順調。昨夜は4回ほど目が覚めたが、さほど辛くもなく熟睡も果たした。
朝の回診で、S先生からもそろそろ尿のコントロールを中止しますかねと、声がかかった。畜尿の色もどす黒い赤からファンタグレープのような赤紫色に変わっていた。おそらく膀胱のなかの出血も止まりつつあるのだろう。S先生はナースに午後イチに装置の解除をするよう指示。

午前中は、村上春樹の新刊『職業としての小説家』を読み通す。彼の考える小説作法は、テレビ番組制作と重なる部分があって興味深い。逆にインタビューの仕方などはテレビの手法とはまったく違ってたりして、これもまた面白い。大のヤクルトファンの村上は今年の優勝を今頃喜んでいるのだろうなあとおもいうかべていると、今年度のノーベル賞日本人受賞者が二人目となったとニュースが流れる。このままいけば、文学賞で村上春樹の名前が挙がるのではないだろうか。淡い期待を抱く。

昼食後、膀胱からバルーンを抜く。すっきりした。もはや体には右腕の点滴しかない。何も起こらなければ明後日には退院の予定となる。

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by yamato-y | 2015-10-07 14:15 | Comments(0)

入院3日目

入院3日目 悪夢

やっと解放された。午前11時にナース付き添いでトイレに行った。帰りは1人で病室まで戻る。1時間前とえらい違いだ。

昨日、手術を終えて目を覚ましたのが4時半。順調に肥大箇所も除去できたとS先生から声がかかり、一安心。そのまま病室のベッドに送り込まれる。ベッドについて、尿の排出袋とうでの点滴を取り付ける頃にはすっかり意識も戻り、部屋の入り口に家人と娘が立っていて合図を送っていることも現認できた。これでよしとおもったらそうはいかなかった。詳細は分からないが、切除した前立腺核の地の部分を引っ張り上げるためにバルーンを装着させたようだ。引っ張った管の端に錘をつけてベッド下に垂らした。この装置は、上半身を起こすと逆作用となるので体を動かしてはいけない。トイレはもとより、ベッドから身を起こしてはならないとナースから注意を受けた。

「嘘だろう、それではまるで拷問じゃないか」ナースに、せめてベッド内の身体移動ぐらいはと懇願したが、主治医からの指示ですとにべない返事。だが、まだ事態をあまく見ていた。べっどに文字通り釘付けされた。レスリングのフォールの姿勢以外許されないのだ。同じ姿勢で10分もいれば体が悲鳴をあげる。少しだけ、肩の上げ下げや腰のずらしで誤魔化すのだが、30分ともたない。気を紛らそうとラジオを聴くが、ノーベルとJAPANという語を英語で耳にしたきり何も入ってこない。やっと7時になった。NHK第一のニュースが始まる。トップは大村北里大栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞のニュース。修羅場にあっても、同胞として嬉しい気持。後のTPPのニュースなどまったく耳に入らず。

それからの時間の経つことの遅いこと。じりじりとする。消灯の9時になって、ついに睡眠導入剤が欲しいと弱音を吐く。だが1錠ではまったく効き目なし。目を閉じると悪いことしか浮かばない。アウシュビッツの立ち牢とか浦上四番崩れの三尺牢とか、拷問のおぞましさばかりがrepresentする。

明け方までに「仮眠」を2,3度とったようだが、ハッキリしない。幾たびベッドのなかで深い腹式呼吸をとって、精神力を鼓舞したか。寝たきりの人の辛さを身をもって知った。

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by yamato-y | 2015-10-06 12:53 | Comments(0)

入院2日目

入院2日目

よく寝た。11時半まで覚えているが、後は今朝の6時まで全く記憶がない。一度もトイレに行くこともなく熟睡したらしい。こんなことは半年ぶりだ。

腹が減った。昨夕の夕食からお茶以外何も口にしていない。この水分補給も午前11時までだ。まもなく浣腸で腸内を掃除した後シャワーを浴びて、手術着に着替える予定。だんだん執刀が近づいてくる。やだなあ。

朝の回診で、担当医のS先生と挨拶を交わす。微笑んでいるが、私の覚悟を測るような眼をしていたのが気になる。
隣のベッドで寝ていた私と同世代と思しき人が今出て行った。70年代にはヘルメットをかぶっていたとか。最近の若い者はだらしがないと悲憤慷慨して退院して行った。人を言う前に自分は今何をしているか、まったく無自覚。あんなジジイにはなりたくない。

シャワーを浴びてさっぱりした。体を測定すると、身長が1センチ縮まり体重が1キロ増えていた。いつの間にか老人化している。やっぱし俺もジジイだ。

突然海を見たくなった。大磯のでなく長崎野母崎でなく、広島宇品でなく敦賀でもなく、内灘の荒涼とした冬の海。
46年も前の晩秋に一人で電車に乗って見に行った鈍色の荒れた海。海は怒っていたし、俺も不貞腐れていた。理由は忘れた。北陸の暗い雨雲の下、ゴーっと海鳴りを響かせながら長い波が陸地を噛むように押し寄せていた。

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by yamato-y | 2015-10-05 11:31 | Comments(0)

入院1日目

病院にて

4年ぶりの入院だ。4年前もこの病院だったから、ある意味で慣れていて楽だ。
昼食から病院食となる。冷めたカツときゅうりの酢のもの、まずい。この後夕食を限りに絶食となる。贅沢を言わず食べておかないと夜中には飢餓の状態になるかもしれない。
担当の看護師から、病院施設の説明と治療計画の説明を受けた。

手術は明日の午後1時半から始まり4時半で終了を予定されていると聞いて、そんなに時間のかかる手術かと怖じ気づいた。術後も3日ほど管がとれないとのこと。なんだ、大層な手術じゃないか。だが、ここで止めるわけにもいかず、全身麻酔手術への道を歩いていくのみと自分に言いきかせる。
手術前に沐浴しなさいと看護師から指示が出た。本日は風呂場の利用時間は混み合っていて、明日の朝しか空いておらず、10時に確定。
病室は2階のもっとも南端21✖︎号。4人の相部屋だ。外科病棟の患者が多いらしく、年も私より10歳ほど若い。交通事故とか、職場での労災事故などで骨折や肉ばなれなどで入院しているせいか、みな元気でこえが大きく病人らしくない。本日行われた競馬の戦果やパチンコ、ゴルフの話でもりあがっている。が、当方は関心がなくお声もかからない。することもないので、iPadでネットサーフィンする。それにも飽きて、前に広島の古書店で買っておいた「ロラン・バルトと記号の帝国」というしちめんど臭い本を読む。こんなことでもなければ、ページを繰ることもないような難しいゴタクを並べた書物。

1時間ほどでその読書にも飽きて、地下の売店へ行って週刊誌を立ち読みする。最近元気のいい週刊現代やポストの荒くて元気のいい文章に少し癒された。

話はガラッと変わるが、昨日、脚本家のH氏のことに詳しい映画関係者と会って、氏と一緒に映画作りが出来ないかと相談した。氏は今年97歳だが、あの安保法案ゴリ押しのできごとに深い憂慮と怒りを覚えておられるという「噂」をある筋から聞かされた。けっして老けこんでいない。そのことが、私のプロデューサーとしての好奇心をつよく刺戟したのだ。私自身、氏
とは6年ほど前に挨拶だけ交わしたことがある。90を越えていたが、眼光鋭く、「表現」に人一倍の情熱を傾ける人物だと、1時間たらずの会見で感じいった。
氏の最初の師こそ、あの伊丹万作だ。氏の代表作と言われる「羅生門」よりも、私は「私は貝になりたい」「砂の器」の脚本のほうが好きだ。(この項 未完)

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by yamato-y | 2015-10-04 18:14 | Comments(0)

明日から入院

明日から入院

 明日から池尻大橋のT大病院に入院する。月曜日に執刀を受ける前立腺肥大部分の除去手術のためだ。出血の量にもよるが、一週間ほどの入院となるだろう。当分シャバとはおさらばだと思って、映画を見ることにした。
エビスガーデンシネマにかかっている話題の「DEARダニー/君への歌」を見た。名優アル・パチーノ主演の人生物語。

 スターとして絶頂期を過ぎたが、いまだに過去の栄光でうたい続けているダニー。往年のロッカーだ。たしかに過去のヒット曲さえ歌っていればそれなりの贅沢なくらしも許されていたが、一方空しさも感じていた。
 そんなとき、腹心のマネージャー(クリストファー・プラマー)が昔の古い手紙をダニーに見せる。新人だったダニーへの励ましの手紙だった。たとえどんなにヒット曲で名声をあげようとも、けっして音楽への愛を忘れるなという熱い手紙だった。書いたのはあのジョン・レノンだった。何があったが分からないが、その手紙は当時のダニーへ届くことなく43年が過ぎ去り、長い年月を経て今ダニーへ届いた。クスリ漬けで若い愛人にボケて人生を自堕落に生きていたダニーへ、それは大きな衝撃を与えた。

 若い頃の悔いをみつめることにした。クスリ漬けで嬾惰な生き方をして、ある娘をたぶらかしそして捨てた。その娘はダニーの子を身ごもったと聞いたが詳しくは知らない。風の噂で娘は血液のガンで早死にしたそうだ。その忘れ形見はニュージャージーに住んでいると知って、ダニーは訪ねた。むろん、捨てられた息子は激しくダニーを拒絶した。息子には多動性の障害をもつ幼女と妊娠した妻が寄り添っていた。ささやかだが幸せがそこにはあった。が、ひとつ大きな悲運が息子の家族に影を落としていた。息子は母と同じ遺伝性の血液のガンを患っており、最悪の事態も予想される状態にあったのだ。ダニーは自分の人生を取り戻すために、ある行動に出ることにした・・・。

 一部実話に基づいた物語だと、映画のチラシには書かれてある。きっとジョン・レノンの手紙を受け取ったミュージシャンがいたのだろう。それをヒントにその後の闘病物語が付加されたと推定されるが、けっして湿っぽくない。アル・パチーノの実年齢は私より4、5歳上だと思うが、この物語は私たちベビーブーマーも物語だろう。だって、業界に入って40年というキャリアはまさに私と同じだ。だから、この物語は他人事でなく、自分に起きたものとして、私は2時間ずっとスクリーンを見続けた。

 映画がハネたのは午後5時。エビスガーデンの夕焼けの丘を下りながら、今見て来た映画を思い、明後日の手術のことを思った。
40年前、私はまだ黄色いくちばしのテレビマンだった。これからどんな人生が待っているのか、不安だが大きな期待ももっていた。その思いは今まで持続してきたか。悔いることはなかったか。私の前から去ったヒトたちに未練はなかったか。後悔はしていないか。目黒、長者丸の河岸段丘に秋の大陽がうっすらと陽を落としていた。


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by yamato-y | 2015-10-03 22:09 | Comments(0)


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