定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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落花生と枝豆

落花生と枝豆

3年前、胃がんと判明して、胃の入り口から出口までの3分の2を切除した。手術後、摂食で注意するのは逆流だった。食べたものが胃から食道を抜けてのど元まで這い上がってくる現象だ。これが胃の術後にもっとも起こる事故。

こういう逆流現象を起こしヤスい食べ物が豆類だ。けっしてピーナッツ、落花生、南京豆は食べてはいけないと、医師から諭された。
最初の1年はいっさい口にしなかった。
2年目の夏、落花生の類とは違うから、少しぐらいは大丈夫だろうと、枝豆を居酒屋で食べるようになった。夏の暑い日の夕方などに、生ビールと枝豆。至福の時間である。

そして3年目。私は自由な身分の請負事業者となった。サラリーマンじゃないから、自由に行動をとることができる。昼休みにコンビニに行って、アルコールの類だって口にすることが出来る。それに合わせて、ピーナッツを食すこともできるのだ。

先週末、ピーナッツの大袋を買って、マイデスクの引き出しに入れておいた。
3時過ぎ、引き出しを開けると、ピーナッツが美味しそうに白い頭をそろえていた。
封を切って、ピーナッツをつまむ。商標名「バタピー」。
バリポリ、ぽりバリ、バリバリ
噛めば噛むほど、ピーナッツのあまい香りが引き立ってくる。

日本人は枝豆を偏愛するが、私はぜったいピーナッツだ。殻付でない、裸の初々しいピーナッツ。調子のに乗りすぎて、一袋食べた。
・・・変だ。
腹のなかで、何かが起きている。

-つづき

そして、夜、居酒屋で一杯ひっかけた。熱燗2合、串かつ2本。ほろ酔いで帰宅した。

食卓を見ると、準備してある夕食はえらく豪勢だ。何かあるのかと家人に聞くと、息子が引っ越しで家を出て、本日はうちに泊まるから、彼の好物を中心に献立したという。
母親というものは息子に対してどしがたい。あまいというかおろかというか。

いきおい、いつもでない食卓に惑わされて、ぱくぱく食した。先に熱燗を飲んでいたから、胃の分泌が活性化していたのか、肉も魚も野菜も煮付けもどんどん入る。

ご飯は軽めにしたもののおかずはよく食べた。
テレビの前でごろりと横になる。歌番組しかやっておらずつまらない。フィルムノワールのDVDでも見ようかとボックスをごそごそやりながら、傍らのクッキー箱からつまんで口に入れる。食後にデザートがほしいという感覚は、京都のS先生の影響だ。
やがて、家人がコーヒーとあもを運んできた。あずき餡の餅菓子で、好物だ。3きれ食べた。コーヒーで押し流すと、10分も経たないうちに、胃が膨れ上がった。
あきらかに暴食のたたりだ。
・・・腹がしくしくしてきた。吐き気もする。このことを告げたらきっと非難ごうごうになること間違いなし。苦虫を噛んだ思いで寝室に引っ込む。
ベッドに寝転んで、腹をさする。そのうち寝てしまった。

11時、目が覚めた。痛みは消えたが、腹は依然膨張したまま、不快は続いている。
読書しようかと、文庫本を手にとったが、活字が目に入らない。
目を閉じて、本日の行動を振り返ると、昼にぼりぼりやったピーナッツが浮かんできた。あのとき調子付いて、袋ごと口にしたのがたたったのだ。



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by yamato-y | 2013-07-30 18:35 | Comments(0)

今頃になって感動を思い出して

今頃になって感動を思い出して

前期の授業が終わって1週間経った。5月から6月にかけてのスケジュールは殺人的だった。レギュラーの「課外授業」の制作だけでも月平均2本に加えて、江古田の2つの大学の講義が週に2本入っている。移動するだけでも草臥れるのに、さらに90分の授業の下調べ、次の授業への準備に追われて、自分の脳のなかがパニックになっていると自覚した。あまりのハードに弱音を吐いた。
「申し訳ないのけど、この仕事から下ろしてくれませんか」思い切って、取締役に申し出た。こんな途中下車など一度もやったことがなかったが、65歳という年齢から考えると、いつ脳梗塞または脳出血を発症するかという恐怖から逃れることができなかった。
よほど思いつめた顔をしていたのだろう。取締役は親身で対応してくれて、慰留された。
そのために、助っ人二人分の労働力が7月に限って配分された。おかげで、学期末の大学の成績考課の時間がとれて、多忙な初夏を切り抜けることができた。

白金台の大学は前後期と通年の授業だが、学生は50人でなんとか把握できる数。ところが江古田の大学は、5月に受講票を整理すると235人になっていた。たしかに階段大教室だから三桁は覚悟していたが、まさか235人とは。この人たちの学習過程、成果を最後に評価しなくてはならない。このことが重荷となった。
私がとった手段は15回の授業のうち、8回コメントペーパー提出を求めた。私の授業のなかで取り上げたテレビドキュメンタリーの、各自の解釈もしくは感想を求めたのだ。
この後処理が大変だった。回収した用紙235枚分を毎回読み通すことになったのだ。最初はたいしたことのない感想ぐらいとあまく見ていたが、違った。深い洞察がいくつもあった。だんだん真剣になった。毎週末に半徹夜で読むと、週明けはくたびれきった。
このとき、本職の「課外授業」が繁忙期をむかえ、私の体はひとつしかなく、身動きがとれず悲鳴を上げたのだ。

その繁忙期の7月をなんとか終えることができた(ようだ)。
そして、7月12日に、江古田の大学の最後の授業を終えた。最終日は、欠席の多かった学生たちが落第を恐れて問い合わせで私のもとへ殺到した。その対応に追われた。
一息ついたとき、最後の受講票の裏に文字があるのを発見した。それは、半年の私の授業に対するねぎらいであった。講義のなかで参照したドキュメンタリーから感じ取ったことは財産です、毎回の講義を楽しみにしていた、という嬉しい言葉が8名の学生によって記されていた。
瞼が熱くなったことを告白しておく。

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by yamato-y | 2013-07-29 12:25 | Comments(1)

はなむけ

超スピード査読


京都のS先生が出張して来られたので、昨夜品川で会食した。
本年は、京都での毎月の授業をもっていないので、先生とお会いする機会がほとんどない。たまに東京出張で先生が来京されたときの、こういう機会しかお会いできない。歴史家の先生の現代批評をお聞きするのも楽しいが、今回はもうひとつ別の企みもあった。

テレビのヒロシマドキュメンタリーについての論文をもう二年がかりで書いている。本年春先に、一応最後まで書いた。四百字原稿用紙にして150枚ほどの分量になった。これは論文としては多い。もっと減少させるべきであるし、論旨も主題以外の話があちこちに散らばりぴしっとしない。
S先生に、この粗い原稿を先月読んでいただいて、感想をもらった。いくつかの改善点が指摘されていた。まずやるべきは分量の縮小だと思い、この一月、原稿のあちこちを切り貼りして、90枚程度までにした。その原稿の改変を、一度見ていただいて、この方向でやっていけばいいかどうかを、先生に見立てていただこうと考えた。

品川ニューシティの天ぷらやで、せっかく美味しいものを食べているにもかかわらず、無粋な原稿チェックを先生にお願いした。
そのあとのコーヒーショップでお茶を飲むわずかな時間で先生は論文に目を通してくださった。
そして、いくつかの指摘をいただいた。たいへん貴重な意見。本日は、その先生のアドバイスを思い出しながら、再度原稿直しのため机に向かっている。

ということで、このところ昭和40年代のドキュメンタリー番組をあれこれ見る機会が増えている。ヒロシマドキュメンタリー以外にも、在日韓国/朝鮮人、返還前後の沖縄、文革の傷をかかえた中国、などの主題が並ぶ。昨今の対立が明らかになった中韓との間でかかえている問題が、現在のものとまったく違うことを、あらためて認識しながら、現代の対立を深刻にせずに、もっと幅広い長いレンジの議論に組み替えていく必要があるなと痛感。

 私個人でいえば、もっとこのブログの更新に精を出すことも大事ではないかと思うような出来事に、最近2つほど遭った。レギュラー番組を背負ったせいか、まったくブログ更新を止めてしまった春学期。なんとか、この「夏休み」のなかで、以前のペースを取り戻していきたいと考えている。

 今夜、息子の送別会が我が家で予定されていて、家人はそのために大磯の魚屋まで買い物に行った。
今年の定期異動で、息子は福島へ転勤することになったのだ。ジャーナリストとしてきわめて重大な場所に向かう。もっとも活動的な年齢で、こういう場を与えられるという彼の運命をふと思ってもみたり。半分、ジャーナリストを退役した自分と比較して、息子の前途を思うと感無量。


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by yamato-y | 2013-07-28 12:36 | Comments(1)

パイロット

あの夏の日が近づいて

昨夜、来週の「課外授業」が仕上がった。舞台は東北多賀城市、先生は声優の山寺宏一さんだ。「声」がもっている不思議な力に着目した素敵な授業となった。この1か月の編集作業がようやく実を結んだなと、昨夜の最終試写を見ながら思った。いつもなら一本終わると次の企画を立てるまでリサーチとか資料読みに入るが、今年はそうならない。もう次の「課外授業」の編集が待っている。今度の月曜日には「お化け」の授業の編集第1試写が入っている。重ねて、沖縄の「故郷のチカラ」の試写がその翌々日から入ってくる。切れ目のない番組作りが続く。

その合間を縫って、今気になっているのが、「神風特攻」のことだ。春にMU大学の授業で「おじいちゃんと鉄砲玉」というドキュメンタリーを取り上げて講義した。若い女性ディレクターが制作した、局には珍しい私的ドキュメント。先年89歳で死去した祖父の頭から鉄砲玉が出てきて、その祖父の戦争体験とは何であったかを、孫であるディレクターが追うという作品だ。この祖父が飛行機乗りで、戦争末期には鹿屋や台湾の特攻基地で活動していたのだが、いくつもの特攻攻撃に出撃したにもかかわらず帰還を果たしたとして、その祖父の行動を、ディレクターが戦友に尋ねて回るという作品である。

 今年発売された森村誠一の小説も、このテレビドキュメンタリーと酷似した物語があることに先月気付いた。
そして、2006年に発表されて現在までベストセラーとなっている『永遠の0』を一昨日手にとり読み始めると、やはり「神風特攻」にまつわる零戦闘機のパイロットの話で、その主人公も特攻の指令からの「離脱」を試みつづけるという。この『永遠の0』では名戦闘機ゼロ戦の伝説があちこちに散りばめられているのだが、そこにこの名機を設計した人物として堀越二郎の名前が挙がってくる。

まだ公開されていないが、ジブリの新作「風立ちぬ」でも主人公のひとりに堀越二郎の名前があり、どうやらあの戦争の終末期の物語を描いているらしいのだ。なんだか、この半年ほど関わってきたことが一つの物語にリンクしているように思えてならない。

MU大学の授業は前期で終了したが、あのとき学生たちは普段とは違う強い関心を示したことが気になっていて、この「物語」の展開をもう少し見届けたい気がしている。
一方、1年前から書き続けている広島原爆の論文も佳境に入ってきた。改稿を続けているのだが、ここへ来て新しい事実と出会い、その出来事にも心奪われる。
あと数日で、また今年も8月6日がやってくる。

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by yamato-y | 2013-07-25 08:06 | Comments(1)

涼しい朝

朝の鳥の声

なんと涼しい朝か。6時に目が覚めて窓の外を見ると、地面が黒く濡れていた。夜来の雨でもあったのか。それにしても涼しい。短パンのままでいると身体がゆっくり冷えてくる。先週の炎暑とはえらい差だ。小鳥もしのぎやすいのか、朝から喧しいほどの声をあげている。

週末は大磯の森の家にいた。忙しかったから、家にもどるのはひと月ぶりだ。
土曜日の昼下がり、ツヴァイクの道をゆっくり登って帰った。うぐいすとカナカナが同時に鳴いていた。春と秋が入り混じった不思議な感覚。

土曜日の深夜遅くまで、「広島原爆」の資料を読み込む。2年にわたって書いている論文の最後の直しのために、20年前勤務した広島局での企画書や中国新聞社から発行されている原爆史年表などをじっくり読んだ。夢中になっていたら、明け方になった。

日曜日、11時から論文原稿に手を加える。大きな改編だから、慎重に筋のつじつまがあっているか確かめながらの書き換えで、手間がかかる。あっと言う間に午後3時をむかえた。
作業をやめて都心に帰る準備をする。たまたま息子の1歳のときの写真を目にして、懐かしくなり古いアルバムをめくっていたら、たちまち夕暮れとなった。
日盛りも過ぎて、涼しい風が吹く午後5時、山を下りた。

大磯の駅前は、海水浴客でごったがえしていたが、上りの東海道線はガラガラ。バターピーナッツとサントリーの水割りを手にして最後尾の1号車に乗り込む。列車が大磯のホームを離れると、すぐ我が家が見えるポイントにさしかかる。山に向かいて目を上げると、背面の空に高い雲が浮かんでいた。空はゆっくり暮れなずみはじめていた。

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by yamato-y | 2013-07-22 07:26 | Comments(0)

本日放送そして店じまい

本日放送そして店じまい


 7月19日。今夜、2つの私の関わった番組が放送となる。
1本は、19時25分からの「課外授業・ようこそ先輩」で、今夜はハイチで支援活動を続けている井本直歩子さんの「学校に行こう、マイラブちゃん」。治安悪化、大地震で難民キャンプで暮らすハイチの12歳の少女がどうしたら学校に通うことができるかを考えるという授業。本日の先輩、井本直歩子さんは元競泳の水泳選手。オリンピック自由形で4位にまでなった実績をもつが、世界を遠征するうち、途上国で恵まれない人たちがいることを知って、支援活動の専門家になった人。江東区の母校の後輩たちといっしょに、ハイチの少女マイラブちゃんの境遇を考えていく。

もう1本は、23時からの「世界の叡智6人が語る 未来への提言・後編」。先週と今週の2回にわたって放送しているトーク番組。サイエンスライターの吉成真由美さんが、ノーベル賞科学者のワトソンや言語学の権威で活動家のチョムスキーなど20世紀を代表する人物に、これからの世界をどう見るかということをインタビューしていく。6人のアメリカの科学者の話を紹介しつつ、この話をどう受け取るかということを、生物学者でエッセイストの池田清彦さんと語り合う。
二本ともEテレで放送される。

そして、半年にわたって授業してきた江古田の大学の講義が本日で終了する。受講者は235名もいる大所帯で苦労したが、その授業もやっと終わる。あとは成績をつけるだけだが、15回の講義に対して8回リポートを求めた。その結果の評価もだいたい済ませてある。

 本日は2013年前期の作業が、いろいろな意味で決着がつく。やっと長いトンネルも終わる。


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by yamato-y | 2013-07-19 07:49 | Comments(0)

なかなか書けない

なかなか書けない

日曜日。出勤して、これから、「課外授業」の第2回目の試写に行く。そのつかの間の時間を利用して、ブログを書くことにした。
この半月というもの、多忙に追われて、ブログを作成する余裕がなかった。いやそうでもない。書こうかなと思って、アイパッドに打ち込むことも一再ならずあった。だがブログに挙げるにいたらなかったのは、どうもアイパッドでは「定年再出発」のログインがうまくいかない。座元であるエキサイトのシステムが少し変更したことも関係あるのかもしれないが、普段持ち歩いているアイパッドで打てるなら、もう少し記事も作成できたと思うのだが、パソコンの取り扱い不如意でうまくいかなかった。

金曜日に、特番「世界の叡智6人が語る 未来への提言」が無事放送された。2週にわたる番組で、後編は今度の金曜日19日に流れる予定。チョムスキーやワトソンの賢人たちの言葉も面白いが、日本側パートのスピーカーとして出演している池田清彦早大教授の話にも耳を傾けてほしい。民放のバラエティなどでおなじみだが、文明論の深い話を鋭い洞察で切り込む点はなかなかの人物であります。

春から2つの大学で教鞭をとってきたが、いよいよ学期末をむかえた。火曜日、金曜日は一日がとても長く感じられたが、これでまもなくそのお勤めがなくなるかと思うと、あと一ふんばりと自分を励ます。
「忙しい。忙しい」とつぶやいていたら、豚児から「いいじゃないの。65過ぎて仕事が出来るなんて」といやみを言われた。内心むかっときたが、当たっている点もあるので黙って聞き流す。(私もずいぶん人間が出来てきたものだ)

 2年間かけて取り組んできた、広島原爆報道をめぐる論文がある。春先に京大のS先生に査読をお願いして、その結果が先月末届いた。論旨はおおむねいいが、テーマと直接関わりのない政治、社会状況への言及が多すぎること、構成の時系列がところどころ破綻していることなどお指摘を受けた。その書き換えを先週から始めている。なんとしても、この論文を完成にまで持ち込みたい、秋までに。

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by yamato-y | 2013-07-14 12:59 | Comments(0)

青春のとき

のようなもの

白金台にあるME大学で映像論を1コマ教えている。前期の授業もあと2回となった。
5月の終わりからミニ番組を実際に作ってみようと、企画を立て撮影もして、この半月はパソコンに内蔵された編集ソフトを使って撮影素材を並べてみることもやってきた。

 春に開講したときは80名ほどの学生が押しかけてきてたまげた。とてもこんな大量の若者を教えるなんてできないと、教室の規模にあわせて50名にとどめる。その男女たちと半年にわたって映像を見たり作ったりしてきた。

ミニ番組は受講者全員に企画書を書いてもらい、そのなかから4本選抜した。番組の共通テーマは、「発見!ME大学の××」。キャンパスの穴場スポットだったり、名物職員であったり、おしゃれさんであったり、学食の生態であったりといかにもキャンパスライフのネタらしいものが選ばれた。

実は、番組作りの真似事のようなことを体験して、映像の作られ方を学生たちに把握してもらおうと始めた。ちゃんとしたカメラが揃っているわけでもなく編集機も整備されていないなかでの実践だったからたいしたこともできるまいと私自身高望みはしていなかった。
ところが火曜日の授業で、それぞれ仕上げてきた最終編集バージョンを見て驚いた。かなりのレベルにまで達している。いまどきの学生たちの映像感覚というのはめざましいものがあり、きちんと映像構成物を作り上げてきていたのだ。この若者の優れた能力は今のところ、一般の大学の授業やゼミではなかなか発揮されない。もったいないと思う。

さて、その仕上げてきた4本の作品のなかに、ちょっと心に残るカットを見つけた。キャンパスの穴場スポット班の作品だ。大学のなかの学生に人気のあるスポットをランキングした作品だが、そのなかのトップを獲得した場所を捉えた場面。その場所を推薦支持する学生たちの声が紹介される。その最後にネクタイスーツ姿の社会人らしき人物が登場するのだ。何者かと思って見ていると、彼は2年前にここを卒業したOBであることがインタビューの中から判明してくる。その人はこういう。
「仕事の途中で、ときどき寄るのです。このベンチに座っていると、仕事の悩みも忘れて、学生だった頃の愚にもつかないおしゃべりばかりしていたあの時代への懐かしさがこみあげてきて、何か励まされるような気がするのです」
少し恥ずかしそうに語るその若者の姿に、何か胸を熱くさせるようなものを感じた。そういうショットを撮影した学生たちの「能力」を私は評価した。

いささかセンチメンタルかもしれないが、いい話ではないか。まるで、「あすなろ白書」のような挿話だ。

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by yamato-y | 2013-07-04 05:02 | Comments(0)

青天の霹靂

青天の霹靂

昨夜のことだ。6時過ぎに会社を出た。梅雨とは思えない爽やかな夕暮れ。見上げると空が高く秋のような細かい雲が浮かんでいた。その風景とは反対に心は鬱として晴れなかった。なんだか鉛でも飲み込んだように心も体も重かった。駅まで歩くのが億劫でバスに乗ろうとした。
3分ほど待つ。誰もいなかったバス停に人が3、4人溜まった。顔見知りはおらず、ぼんやりバスのやって来る方向を眺めていた。これという理由もないのだが、塞いでいた。今から思えば、人の死、自分の生命のようなことを考えていた。今生のなかでやり残したこと、やらねばならないことが少なくなったなあとため息をついていたのだ。投げやりな気分だった。

バスが来た。二人ほど先客が乗り込むのを過ごして最後に乗った。小銭がないので500円玉を両替機に入れ、つりを確認してから、先頭の座席にドライバーと並ぶような形で座った。つまり左側座席のバックミラー横に座った。
バスがゆっくり動きだしたかと思うと、突然大きな異音がした。バキ、バリバリという鈍い悲鳴がわたしの耳元でした。ブレーキがかかった。ドライバーは顔を紅潮させて、しまったという表情に変わった。車内にざわめきが起きた。私のそばのバックミラーが電柱とぶつかって、こすりとられたのだ。
近くの魚屋の親父が飛んで来て、ブツクサ言っていた。ドライバーは物損のため、進行不能となったと謝罪した。一部の乗客が、後から来たハチ公バスに乗り換えると降りて行く。私もならい降りた。
新しいバスで渋谷駅を目指した。バスの物損ですんだからよかった。もしバスが勢いよく発車したら、電柱の「枝」が車体をえぐって私の席まで侵入したかもしれない。そうなっていたらわたしも巻き添えをくらって重症を負ったかもしれない。さっきまで死ぬことの意味を考えて憂鬱になっていたくせに、急に命あることが有り難いと何者かに感謝する気になった。浅はかな性根だ。

ターミナルに着くと、駅ビルにはあかりがともり、町はさんざめいていた。7月。2013年の夏はこうして始まった。

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れいこさんのご指摘どおり、このブログのシステムが変化したみたいで、諸所、不具合が出ているようです。なにより癪なのは、この欄にCMが勝手につけられたことです。
 
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by yamato-y | 2013-07-02 11:55 | Comments(1)

ふと気づいたこと

ふと気づいたこと

 丸谷才一の小説はそれほどでもないが、文学論はおもしろいと知人が褒めるので『古典それから現代』という対談集を読んだ。丸谷は対談の名手ともいわれている。そのなかに、堀口大學との対話がおもしろく今朝眠りが明けてすぐ読み始めたらとうとう1冊読み通してしまった。
気がつくと9時を回っている。そろそろ出社の準備だが、まだ堀口の洒脱な対話が心気にしみこんで離れない。

 堀口は「明星」の与謝野鉄幹、晶子に師事した。そのきっかけは吉井勇の短歌にひかれたことから始まると、堀口がうれしそうに語っている。アララギのような武ばった詩形でなくエロチシズムがそこはかと流れる新詩社の歌にひかれた堀口大學。
其の彼が進める吉井勇の歌。
君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも

 堀口の父のことにも関心をもった。外交官であった九萬一は文学好きでもあって、フランス文学などを原書で読んでいた。その父のことで堀口がちらりと語っている。
 「父は王妃事件の斬り込み隊の隊長で、老いた母と幼い子二人のことを、鉄幹先生にお頼みして行ったというんです」

ここでいう鉄幹は与謝野鉄幹で、当時朝鮮にいて日本語の教官となっていた。そこへ堀口の父は赴任して二人は親交を重ねていたらしい。そして、事件が起きる。高名な「閔妃暗殺」だ。この出来事に堀口九萬一が関係していたという。初めて知った。

 その父も子も長命であったが、けっして平坦な道ではなかったようだ。その心境を大學は歌にしている。

 わが上の寿永三年いくそ度へも来て安き今日の心ぞ

 寿永三年というのは平家滅亡の前年のこと。つまり最大の危機を指す。その昔、どれほど滅亡の危機に出会ったことかと堀口は詠んだのだ。其の心境を丸谷にこう告白している。
「本当に不幸せだと思って、舌噛んで死のうと思ったことが何度あるかわからない」

 ――堀口大學という人はそういう人生を送ったのか。

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by yamato-y | 2013-07-01 09:30 | Comments(0)


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