定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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疑、謀略

疑、謀略


ロケが続いてやや疲労ぎみ。かんしゃくを起こしやすくなっている。
見るもの聞くものが腹立たしい。

帰りの電車の中で、週刊誌の広告を読んだ。民主党のスキャンダルが躍っている。
サクラパパの醜態、虎退治姫の裏顔、とこの間までは自民の醜聞が一転して民主ばかり出ている。これってどういうことなのだろう。ワイドショーでは、政権奪取もあろうかという党だからもっとしっかりやってもらわなくてはと叱るが、はたしてそれだけなのだろうか。民主を責めればいいというものだろうか。

内閣調査室というのは、閣僚の身体検査をするところと先日知って、ああそういう機能もあったのだと思った。それまで、なにか厳しいこの組織は治安、公安の維持装置なのかなと思っていたから。

民主党のワキがあまいといえばそれまでだが、自民が惨敗に終わった以上はこれから民主をほじくるだろうと思っていたら本当にそうなっていくので呆れている。分かりやすい謀略論だ。こんなに民主ばかり続くのはヘンじゃない。

週刊誌の記者たちは自分の手でネタを掴んだのだろうか。どこかから流れてきたのじゃないのだろうか。松本清張ならここで保守党の謀略を物語の通奏低音にするだろう。

外務省の佐藤優氏が逮捕された経緯を書いた本を読むと、この日本にも尋常ではない謀略の網があちこちにあるらしい。

その佐藤氏は外交の案件で国民にすべてを知らせることは必ずしもないという持論だ。その限定をつけたうえでも、沖縄返還にともなう密約があったことは、米国の情報からは明らかにもかかわらず、先日の外交文書公開でもかなり不十分なものでしかないという。さまざまな面で謀略があるとするなら、政府はせめて一定の年限を経たものは公開して、国民に「後からでも知る権利」をきちんと守るべきではないか。

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by yamato-y | 2007-08-31 23:34 | Comments(0)

滅ぶもの

滅ぶもの

眉村卓という人は「真面目の熊五郎」と綽名されたほど生真面目だ。が、期せずしてユーモアが滲み出てくる。夜寝る前に音楽のテープを聴きながら眠る習慣なのだが、最近聞こえにくくなって医者に行ったのですよ、と眉村さんは話す。「あんた、普通寝るときは音が小さくなるのでいいんですよ、それを大きくしようとするなんて」と医者が呆れてましたわと眉村さんは笑う。

<長い地球の時間を見てくると、さまざまな種が栄えて滅んだのだから人類もいつかは滅びます。その滅ぶことを前提にしながらしっかり生きたり考えたりすることが大事なのです。ヒューマニズムが最高の価値という考え方はもはや長持ちしないでしょう。これから人類は地球はどうなってゆくのか、自分の責任としてもその行く末を見つめなくてはならないと思います。>これが、今の眉村さんの考え方の基調だ。

10年ほど前、大江健三郎さんからも滅んでゆく人類ということを聞いたことがある。大江さんはそのとき「だが、抵抗しながら滅んでゆこうじゃないか」というフランスの詩人の言葉を付け足して語ったことを思い出す。

眉村さんも大江さんも真面目だ。だが、その真面目な眉村さんですら大江さんほど生真面目に文学を追求しなくてもいいのにと呆れ感心している。そこが今回話をうかがって面白かった。
例えば、植物を移植するのにいくつか方法がある。花だけを切って別の場所で活けるということもあろう。挿し木をして植え替えることもあろう。
または根と土をごっそり抜いて藁(わら)で巻いて移植することもあろう。その際、根はあるていど切り落としながら確保するのだが、大江さんの場合は根毛の一本一本まで見逃さないという真面目さがあるのだ。そこまでしなくてもいいだろうと、私なんかは思うのですがね、と悪戯っぽく眉村さんは語った。

今、大江さんの発言が正確に分かったのでここに記しておこう。
《人間は滅ぶものだ。そうかもしれない。だが、抵抗しながら滅びようではないか。》

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by yamato-y | 2007-08-30 19:05 | Comments(0)

大阪の夜

大阪の夜

上本町のホテルの一室にて、ビールを飲みながら本日の出来事を振り返っている。
本日は、朝一番に品川を出発して大阪へ入り、ホテルの一室を借りて作家の眉村卓さんのインタビューした。眉村さんの自宅は天王寺にあるが、やもめ暮らし5年の室内は出来たら避けてほしいというご要望で眉村さんの近所のホテルの部屋を借りて撮影した。

午後2時に現れた眉村さんは退院したばかりと聞いていたが、そうとは見えず元気そうだった。案の定、カメラの前では延々と過ぎし日のことを楽しそうに語ってくれた。

初夏に、眉村さんはヨーロッパのマルタ島へ行った。あのマルタ騎士団で有名なカトリックの熱心な地だ。そこへ行ったものの突然おなかを下して、現地の病院に2週間入院した。そして帰国後もしばらく病院へ入っていたというのだ。眉村さんは少しも偉ぶったところがなく、撮影が終了してもなお興味は尽きず、ホテルのロビーで小一時間話しこんだ。それは、これから眉村さんが書こうとするSFの構想についてであった。老人の境地でないと書けないSFを書くという眉村さんの意気込みが頼もしかった。

この取材を終えてカメラクルーはそのまま名古屋に向かい、私一人残って眉村さんの話をまとめたりしたが、午後7時過ぎに梅田へ行き、美舟でお好みのミックス焼きと生ビールを飲んだ。そこまでは気分がよかったのだが、京都の教え子で今年大阪の企業に就職した人に一応挨拶をと思って電話したらその人は会社にまだいた。まだ退社できないというので、私がそのオフィスの前まで行って会うことにした。

大阪の中心部のオフィスだが、周りにこれといった店もないので、駅前の自転車置き場で現状についてどうなのかと聞いた。厳しい状況にその人はいた。詳細は書かない。が、今世の中を牛耳っているのは明らかに団塊世代から一つ下の世代に移ったようだ。その人たちはずいぶん権力を振りかざし若い人たちを追い詰めている。最近そういう事例が増えていることはうすうす感じていたが、今夜の話でやはりということが多々あった。憤懣やるかたないものを感じた。

学生時代明るかったその人が、どこか重いものをひきずっていた。それを見て、本日の眉村さんとの楽しい交わりもいっきに吹っ飛び、私自身も暗く重いものをうちに抱えたような気になった。

世界陸上が開かれているというが、大阪の町にはほとんど影響もなく、依然不景気が続いていることを知るのは空車と掲げたタクシーの長い車列だ。18階のホテルの部屋から見下ろす大阪の町は心なしか自信なげな表情だ。

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by yamato-y | 2007-08-30 00:00 | 登羊亭日乗 | Comments(0)

ヤマト発進

松本零士さんの仕事場


宇宙戦艦ヤマトの松本さんにインタビューした。きさくで話好きなことに驚いた。
松本さんは小さい頃からSF好きで、加えて天文好きメカ好きということがあって、ヤマトという主題に出会ったときはとても愉快で興奮したと話していた。

そのヤマト誕生秘話を聴きながら、そのアニメ素材を50枚ほど接写した。伝説のアニメのセル画が目の前に提出されたときはさすがに驚いた。宇宙戦艦ヤマトを動かすために6面体の図を最初に描いたという、その元図を見たが、精緻で均整のとれた美しいものであった。

しかし驚いたのは、大きな家というより邸宅にもかかわらず、松本さんのこれまでの大量の原稿と資料が所狭しと積み上げられてあることだ。夥しい書籍、書類、モデルがびっしり置いてある。そのうえにメカ好きの松本さんは第2次大戦中の独米の戦闘機の部分や機械の断片をコレクションまでしていた。モノを描くにはその実物の匂いが必要なのですと語る。

ヤマトで有名になった宇宙に浮かぶ青い地球はアポロ11号の少し前に静止衛星が送ってきた画像がテレビで中継されたとき、当時ビデオ収録もない頃だったので松本さんが写生して描いた図が元になっている。これを目にしてかなり正確な宇宙に浮かぶ地球が描けたがと、松本さんはここで口ごもる。形状は満足だが質感やボリュームは実際にこの目で見ないとねと残念そうに語る。

もしロケットに乗れるなら、帰って来る保証がなくても地球の外へ出て、この地球を見てみたいなあと子どものような表情になる松本さんであった。

宇宙空間に浮かぶヤマトがエンジンを点火して発進する後ろ姿は本当に美しいと、本日あらためて思った。

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by yamato-y | 2007-08-29 01:35 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

SFとKY

SFとKY

『SFマガジン』の初代編集長、福島正実という人はSFという新興の文学が既成の文壇からバカにされまいと、必死に戦った。少しでも批判されたりバカにされたりすると、目くじらを立てて反論反撃した。まるでヤマアラシのようにトゲを立ててばかりいた、と説明してくれた関係者がいたが、一方その攻撃性は彼自身がナイーブであったことではないかとも言う。

今から50年前、科学空想小説としてSFが読まれはじめたとき、マスコミの多くは荒唐無稽の児戯めいた物語と一段低い存在として扱った。その蔑んだまなざしというのは今では考えられない。その後、日本のSFが小松左京、星新一、筒井康隆、眉村卓、光瀬龍といった才能を育てたのだから。

横浜で開かれる国際SF大会(ワールドコン)に出席するアメリカの作家ディビッド・ブリン氏に昨日インタビューしたが、彼は宮崎アニメなど日本の優れた現代分化を生み出す大きな契機として、小松たちの存在は大きいと、日本のSF作家たちの功績を高く評価していた。

話はまったく違うが、流行語で「KY」というのがある。「K=空気」が「Y=読めない」という意味だそうだ。くだらない言葉だ。まるで、30年ほど前に流行った山本七平の『空気の研究』の再来かと思ってしまう。このKYという言葉は明らかに人を小馬鹿にしたニュアンスがあるのはすぐ分かる。

おそらく、40年か50年前にはSFという言葉にはそういうニュアンスをこめて語られたときがあったのだろう。こういう悪意に取り巻かれていたからこそ、幼年期のSF作家や翻訳家、評論家たちのきづなは強かった。いつも群れていた。仲間だけで気のおけない場にいたときの会話やジョークは抱腹絶倒だ。今回、私たちはその愛すべき対話が一部録音されたものを発見した。未来を語る真面目なテーマだが、対話の端々にジョークが挟まれているのだ。

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by yamato-y | 2007-08-28 09:16 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

コマッタモン

ある個人雑誌

『小松左京マガジン』という個人雑誌がある。バックナンバーを見ると30号を超えている。
50から70ページほどの小冊子といっていいかもしれないが、面白い。誰が企画を立てているのかSFのツボというかキモというか心得ていて、毎号特集が面白い。いろいろな作家やSFファンが意見を寄せている。誰も小松左京に対してこよなく好意を抱いている、ということがひしひしと伝わる。

その中に、小松左京の「漫画」を見つけたというエッセイがあった。筆者は小松多聞。どうやら左京の息子らしい。多聞氏が幼い頃実家の物置で小松左京が若かりし頃描いた漫画を見たことがある。長じて、その漫画が伝説化していて今売ればいい値段になるだろうという情報を知って、再度家捜ししたらその漫画が出てきたと、多聞氏は報告している。筆者の写真が文章のそばにあったが。左京氏と下膨れのところが似ている。こりゃあ、たしかに実の息子だ。そうに決まってらい。

それにしても、多聞氏は文章がなかなかいいのだ。洒脱で軽妙で。だいたい、コマツタモン、なんて筆名を使うなんざ、たいしたタマだ。

だが、この多聞氏の境遇を考えているうちに、同情の念が沸いてきた。こんな偉大な父親をもった息子の生き方も大変だよな。こんなSF界のブルドーザーと異名をとる精力的な作家を父にもったら、何をやっても超えることができず子供としても大変だったと、つい同情したくなる。

今、やっている番組で、小松さんのアルバムを見る機会があった。小学生らしい男の子がシェーをやっていて小さな赤ちゃんを小松さんが抱いているという家族写真を見つけた。男の子はいかにもワルそうだ。この男の子がタモン君かな。別の写真では子供たちの手を引いている小松夫人が写っていた。安気で悠々とした人物と見受けた。どうやら、子育てを立派にやり遂げたのは夫人で、小松左京自身ほとんど手助けもしていないのではないか。これは私にとって他人事ではない。身につまされる。と言った舌の根の乾かぬうちに、都合のいい金言を思い出す。
親がなくても子は育つでなく、親があっても子は育つ。たしか、あの坂口安吾氏が言っていたと記憶するが・・・。

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by yamato-y | 2007-08-27 20:13 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

クワタくんは楽しいのだろうか

クワタくんは楽しいのだろうか

仕事から帰ってテレビをつけると、クワタケースケの横浜ライブが真っ最中だった。
「明日晴れるかな」という新曲の歌詞を見ていて、ずいぶん説教くさい言葉使いだなと思った。

《愛をなくして情はない、哀を無くして楽はない、在りし日の己を愛するために想い出は美しくあるのさ、遠い過去よりまだ見ぬ人生は夢ひとつかなえるためにある、》

こういう文言が並んでいる。これって「流行歌」だろうか。なにか説教節か般若経を聞いているようだ。在りし日のなんて、まるで中原中也を読みましたと言わんばかりの詩だ。クワタくんは50になって人生のことを歌詞に織り込みたがっているのか。

前に、「愛は言霊」というタイトルを見たときから気になっていたが、彼は歌を作ったり、ライブで歌ったりすることが本当に楽しいのだろうか。彼のライブというと、何万人ものオーディエンスで凄いスケールのコンサートとなるが、そういう夥しい群衆の前で歌うのが心から気に入っているのだろうか、楽しいだろうか。

かつて、青学の学生バンドだった頃の数十人の前でカブいて歌っていた頃にあった充実感は消えたのではないかと疑りたくなる。

 歌に関して言うと、流行っているものより少し古くなってから、そのよさに気づくというのが私は好きだ。今気に入っているのは、以前の竹内まりあ、以前の松任谷由美だ。それと並んで「鎌倉物語」とか「そんなヒロシにだまされて」の頃のクワタケースケだ。

黒ビール片手に書くブログだから、なんだかとりとめもなくなってきた。

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by yamato-y | 2007-08-27 01:04 | Comments(0)

日盛りの森をぬけて

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日盛りの森をぬけて
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あしたのロケの準備のため、午後1時、いちばん暑いさかりに家を出た。
ツヴァイクの道を下る。森は恐るべき暗闇である。日がつよければつよいほど森は暗い。

光の草わらは風もなく、夏の日を浴びてしんとしていた。森に入ると視覚がゆがむ。一瞬見えなくなる。
目がなれると、森のおちこちに光の水溜りがあった。

周りは蝉の鳴き声ばかり。気温は37度を超えているかもしれないが、下りの坂なので汗はそれほどない。
日差しは強いが、遠く雲の峰を見ると、どこか秋の気配がある。

駅の線路伝いにだらだら坂を登ってゆく。
道に蛇の死骸があった。小さな美しい蛇がうねったまま死んでいた。伊東静雄の詩のようだと思った。

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by yamato-y | 2007-08-26 20:51 | 登羊亭日乗 | Comments(0)

夕焼けチャイムを聞きながら

夕焼けチャイムを聞きながら

暑い一日が暮れようとしている。久しぶりにどこへも行かず大磯の家にいる。降るような蝉の鳴き声に、カナカナが混じり始めたと思ったら夕焼けチャイムが流れた。5時になったのだ。夏のチャイムは暑さを追い払うようで嫌いではない。

大磯に家をもつ村上春樹は他に不満はないがこのチャイムだけは許せないと、どこかで書いていた。そんなに毛嫌いしなくてもチャイムがはっきり聞こえるほど他の騒音が少ないと考えられないだろうか。

風がぬける廊下に寝そべって幸田文と河合隼雄を交互に読んだ。

幸田の小説というのは独特の難解さがある。独りよがりの表現が多い。彼女の棲息するクリマとかコードとかに通じていないと理解できない、というか何を表現しているのかに到達できなくなる怖さがある。それでいて、構築された物語の緊迫感だけは直感で伝わって来たりもする。「鳩」と「段」という2つの短編を読んだ。「鳩」はまさに晦渋な文章だった。「段」は父露伴が七部集注釈を仕上げたときの体験を書いている。書き上げたお祝いを自宅でしようと馳走の用意に走る。酒の使いにやらせた娘の帰りが遅い。先にやるかと始めたところへ娘が戻って来て、酒のメチールを検査したところ危険だということが分かる。危うく難を逃れたという話だ。戦後の困窮期に起きた実話だろう。

この小説の末尾に、幸田は自分の仕切りの悪さに老いを感じる場面がある。その表現。
《私はどかんと大幅な段を墜ちて、そこから歪みえない老化がはじまっているのである。》
確実に年をとったと思う瞬間を、段を墜ちると幸田文はとらえている。最近、私にもそういう段を感じることが増えた。

次に読んだ河合のテーマは時の流れというものだ。児童文学を例にとって流れる時間とともに時間は循環もするということを説いている。川の水はどんどん流れてゆくが、帰って来たりすることもある。海に行った水が蒸発して雲になり、雨となって山間部に降り注いで同じ川に戻って来ることもあるのではないかと河合が語ると、なぜか胸が熱くなる。
今夏逝った、カズオミ、河合隼雄、山口小夜子、らはまた戻ってくる・・。

ひぐらしにさめてはかなき夢なりし     小野房子

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by yamato-y | 2007-08-25 18:08 | 登羊亭日乗 | Comments(0)

壊れたパソコン、壊したパソコン

壊れたパソコン、壊したパソコン


オフィスで使っている軽量で性能の高いパソコンが昨日の夕方壊れた。
自席で来週から始まるロケの項目を打ち込んでいたが、資料を広げるスペースがないので、パソコンをもってM(ミーティング)ルームに移動した。

Mの2の部屋に入り、パソコンのスイッチを入れたところ、ディスプレー画面の上方4分の一が縞模様になる。縞の奥から正しい文字は見えているが、その縞はいっこうに消えない。つけたり消したりバーボタンをいじくったりしたが画面は改善しない。仕方なくコンピュータサービスに電話をして事情を話したところ、私のパソコンを見に来ることになった。

女性のエンジニアが来た。壊れた画面を見せたところディスプレーの液晶が割れていると指摘を受けた。「何か硬いものにぶつけましたか?」と聞かれたが心当たりがない。
30分前まで自席ではスムーズに動いていたのだから、そこからMルームまでのわずか20メートルほどの移動の間でトラブルが起きたようだ。

「パソコンを仕舞うときに画面の上のフレームを強く持った覚えはないですか?」とエンジニアはやさしく問う。そういえば縁をもつときやや力を入れたかもしれない。そういうとエンジニアは多分それでしょう、このTメーカーの縁(ふち)は弱いのですよ、同様のトラブルはこれまでに3件起きています、と告げた。修理に出さなくてはいけませんが、数週間かかると思います、代わりのパソコンを用意しましょうとエンジニアはてきぱき処理してくれた。

愛用のパソコンはこの2年間機嫌よく稼動してくれたがついに壊れた。いや、私が壊したのかな。軽合金の堅牢な機械と思っていたが意外に脆弱なのだ。これからはもっと丁寧に扱わないといけないと自戒した。

昔の「みんなのうた」を思い出した。
♪ぼくの大事なパソコン、会社からもらったパソコン。とっても大事にしてたのに
壊れて出ない文字がある。どうしよう、おう。どうしよう、おう。
パッキャメラッド パッキャメラッド パオパオ パッパッパ
パッキャメラッド パッキャメラッド パオパオ パッパッパ

中学2年のとき、学校の廊下で友達とふざけていたら肘がガラスに当たって割れたことがあった。担任が教頭先生のところへ謝りに行けというので、友達と二人で行った。
「ガラスが割れました」と報告したら、教頭がつよくたしなめた。「ガラスが自然に割れるわけはないだろう。キミたちがガラスを割ったのだろう。こういう場合はガラスを割りましたと言うべきだ」
内心なるほどと思いつつ、偉そうに言いやがってと不貞腐れていた。

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by yamato-y | 2007-08-25 09:17 | 登羊亭日乗 | Comments(0)


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