定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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日米の違い

ITが苦手だ。先日古い携帯電話を写メール付きの新しい型に変えたがいまだに電話をかけることと受けることしかできない。着信者に返事する方法を知らない。情けない。
 その私がブログを始めたのだから、友人たちに言わせれば「驚天動地」のことだ。だがこのブログの操作は実に簡単に出来ている。文章を書くだけでレイオウトはしっかりシステムがやってくれる。それだけ基本設計が周到綿密になされたということか。
 だが、まだ文字以外の機能を使いこなさせない。いただいたコメントに答えをつけることも、その都度若者に聞いてでなければできない。トラックバックと言う強力な技は知ってはいるが使ったことがない。いわんや写真を貼り付けることもできない。資料の写真は一杯あるのだが、まずパソコンに取り込むことがまだできない。何とか、1ヶ月以内に写真の技術をものして、このブログをもっと充実させたいと、本気で願っている。
今朝の朝日新聞にブログの日米における流通についての記事があった。それによると、めざましい勢いで世界的にブログの人口が増えているのだが、利用の仕方に日米の差があるという。日本のブログは身辺雑記の日常つづり型に対し、アメリカは言論発信型だという。イラク戦争に関する政府高官の発言をめぐって、全米のブログが論争を起こしたという。アメリカでは井戸端のおしゃべりでなくジャーナルな言論にブログはなりつつある。
一方、日本人は古来より日記文学というジャンルがあるほど身辺雑記が好きだ。特に「徒然草」から永井荷風「断腸亭日乗」まで隠棲をきめこんだ人間の作品を好んだ。
 私の「定年再出発」は隠棲の記録のつもりはないが、そうならないように自戒しよう。

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by yamato-y | 2005-02-28 12:10 | ブログコミュニケーション | Comments(0)

冬のソナタの秘密7

初恋幻影

特番を作るために、「冬のソナタ」を見た人の手紙1万通余りを読んだことがある。
その中で、不思議に思ったことがある。
 特に中年の女性(40、50代)からの手紙に多かったのだが、このドラマを見ると若い頃のことが懐かしい、高校時代を思い出して胸がキューンとなったと書いているのだ。その数は百や二百でない、三桁以上の女性が書いている。こんなに大勢の人が純愛を体験しているのだと感心しながら、一方腑に落ちなかった。
 ある機会があって、何人かにインタビューした。「うらやましいですね、そんな体験をお持ちなんて」と尋ねると、「全然ありません」「そんなことはありませんでした」と答えるではないか。
 体験したことなどないのに、「冬のソナタ」を見続けているといつしか自分が体験したような気になるらしいのだ。私はそれを「初恋幻影」と呼ぶことにした。この傾向は圧倒的に年長の女性に多い。
 ある女性は自身を振り返って、こう分析している。
日本の女性は年々強くなり、仕事ではキャリアを求められ家庭では賢い妻、良い母を演じさせられてきた。気付かないうちに、胸の奥に哀しみやつらさをしまいこんで鎧(よろい)をきていた。誰からも褒められることもなく認められることもなかった。そんなときミニョンさんの笑顔を見ると肩の力が抜け、切ない場面で涙が滂沱と流れてくる。その涙は心の奥にたまっていたいろいろな想いを洗いながしてくれるのだ。…

 昨年4月、ぺ・ヨンジュン氏が来日したときの騒動を、マスコミはいい年をして女子高生のような黄色い声をあげてとからかっていた。年がいもなくのぼせあがってと冷笑を浴びせていた。
 彼女たちの心の背後に女性の置かれた苦しい立場を読み取った記事は皆無だった。

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by yamato-y | 2005-02-27 20:47 | 冬のソナタの秘密 | Comments(1)

新しい番組を構想して

少年の日に

 早春が近づくと思い出す詩がある。

小道がみえる
白い橋もみえる
みんな
思い出の風景だ
然し私がいない
私は何処へ行ったのだ?
そして私の愛は


矢沢宰という21歳で亡くなった“少年”が書いた最後の詩だ。彼は腎臓結核のため入退院をくりかえし、三度高校復学を願っていた春3月に逝ったのだ。最後に書いた詩であるらしい。
今朝のように、夜来の雪もあがって融けた日は大気が澄んでいて陽光がまぶしい。乾いた道がひときわ白く見える。矛盾した言い方になるが、そんな道は現実というより心の中に浮かぶ道のように思える。――矢沢少年も末期の中で見ていた道。
彼が亡くなったのは昭和41年。私が大学に入った年だ。その翌年、出たばかりの詩集「光る砂漠」をプレゼントされて読んだ。同世代のあまりに早い死にその彼が書いた美しい詩に惹かれた。
 長くこの詩のことを忘れていた。定年をむかえて本を整理していて詩集を見つけ手に取り、そして思い出した。詩の美しさのみならず矢沢宰という人の美しい生き方にも心を奪われたことを。こんな生き方(死に方)をした日本人がいたということを若い人たちに伝えたい。番組にしたいと考えている。

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by yamato-y | 2005-02-27 12:46 | 新しい番組を構想して | Comments(0)

冬のソナタの秘密6

メロドラマ論のつづき

1943年頃公開されたアメリカ映画「深夜の告白」は殺人メラーと呼ばれた。メラーとはメロドラマのスラングだ。当時、アメリカ映画におけるメロドラマとは「アクション、冒険、スリル」を中心とする男性的な映画を意味したそうだ。(『映画/言説の文化社会学』岩波書店)
 その後、70年代に入って映画研究家の中でメロドラマはロマンスや家庭生活を中心とする女性的なジャンルと見られるようになった。
 メロドラマ「冬のソナタ」にもメラーの名残りがあることを知っているだろうか。崖にぶら下がるという意味の「クリフハンガー」のことだ。これは連続活劇をさす業界語だ。主人公が危機一髪というところで終わって、続きは次回作でということになる。そういう手口をハリウッドではクリフハンガーと呼んだそうだ。
 冬ソナは連続活劇ではないが、連続ドラマとしてその精神を受け継いでいる。心理的に「崖にぶら下がる」というシーンは必ず最後に出てくる。続きが気になってならないという思いにユン監督は引っ張っていくのだ。

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by yamato-y | 2005-02-26 22:45 | 冬のソナタの秘密 | Comments(0)

ブログコミュニケーション

 

瓶(びん)の手紙

名も知らぬはるか彼方より流れ寄る瓶の手紙――ブログに書き込むことは、大海に手紙を入れた瓶を流すようなものだと思っていた。あてなどないが、何時か誰かが偶然流れ着いた瓶に気がつき、その中の手紙を読んでくれるようなことだろうと想像していた。
 ところが、ブログを始めてわずか10日足らずでこの「瓶の手紙」を読んでくださる人が300いると知って驚いた。気まぐれな手紙ではなく読者がいることを覚悟したメッセージを送り出すべきだと、自分を叱咤する。
 定年までの30余年間、放送という巨大だが顔の見えない視聴者と向き合ってきたが、このブログという手段はそういう限界をぶち破る可能性に満ちたものだということを実感する。


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by yamato-y | 2005-02-26 22:42 | ブログコミュニケーション | Comments(2)

夏の香りチェック

 「夏の香り」チェック

 「夏の香り」の第7話まで見た。この作品は「秋の童話」に比べて、格段に「冬のソナタ」に似ている。
脚本家が同じだからかもしれないが、人間関係のとり方などあまりにも似ているので驚いた。これが「冬のソナタ」の前に作られていれば、「夏の香り」は冬ソナの練習作だったと考えるところだが実際は違う。冬ソナを終えてこの夏の香りにユンさんは取り組んだ。最後まで見ないと何とも言えないが、ユン監督はなぜ冬ソナと同列の作品を作ったのだろうか。

 「夏の香り」は「秋の童話」に比して悪意が少なく見ていて後味が悪くない。主役二人を取り巻く人々も底意地が悪いわけでもない。運命のいたずらで二人は翻弄されるとしかいいようがない。美しい自然の中で二人の思いや他の人の思惑がさまざまに交錯するのだ。
 「美しい日々」にしても「天国の階段」にしても、評判の韓国ドラマは韓国の海浜や山林を借景にして撮ってもいるが、ユン監督作品のように存在感があるわけではない。あらためてユン監督の力量に感心する。
画面を見た途端、その世界に引きずり込まれてしまうのだ。なぜだろう、韓流でたくさんの韓国ドラマが今紹介されているが、ユン監督作品ほどの磁力はない。意表をつくカットの繋ぎや回想を軸にした話の転換など見ているうちにユンさんのパターンが見えてくるものの、分かっていてもその世界にはまっていく。
 観客は単に見るのでなくその世界に入りこみ登場人物と喜びや悩みを共に味わうのだ。

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by yamato-y | 2005-02-26 18:38 | 夏の香りチェック | Comments(0)

冬のソナタの秘密5

雪はげし
今年は東京も雪が多い。昨夜も遅く降った。今朝起きてみると目黒台地が白くなっていた。

 雪は「冬のソナタ」の重要なシンボル。ソナチアンが選んだベストシーンの第1位が、「初雪の日のファーストキス」だったぐらい、このドラマにおける雪の印象は深い。最初、ユン監督はこのキスシーンを夜の湖で撮影する予定だった。というのは夜のほうが雰囲気が出るから。ところが、初恋の純粋さを示すなら白い世界のほうがふさわしいのではないかと思い直した。それで、午前の光がよく反射する時間をえらんで、雪の中のキスとなったのである。小鳥たちのついばむようなピュアで可愛いシーンが生まれた。このエピソードをグランドフィナーレの中でユン監督は明かしてくれた。
この物語のシンボルが雪ということを、もっとも表しているのがタイトルバックだ。ナミソムの林に霏々として降る雪、このモノトーンの雪の風景を表紙にして、物語「冬のソナタ」が紐解かれていく。
このタイトルを見ていて思い出した俳句がある。美人の誉れ高かった橋本多佳子の詠んだ句。
       雪はげし 抱かれて息の つまりしこと
そうだ。日本でも同じ感性を持った人が今から30年以上前にいたのだから、私たちが今「冬のソナタ」を見て感動するのは当然といえば当然なのかもしれない。
今朝の残雪を見てそう思った。

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by yamato-y | 2005-02-25 17:01 | 冬のソナタの秘密 | Comments(0)

冬のソナタの秘密4

キム次長のすてきな素顔

  韓国では連続ドラマの長さは69分であったり72分であったり一定ではない。日本で「冬のソナタ」が放送された時は全て同じ長さ60分に調節されている。実はカットされたところにドラマの仕掛けや伏線など「冬ソナ」のエキスが一杯あったのだが、ユン監督は断腸の思いで短縮したのだ。総合テレビで放送が始まって以来、元の形を見たいというソナチアンの要望がNHKに続々と寄せられた。そして局としては異例の放送を決定。12月にノーカットの「冬のソナタ」完全版をまとめて特別放送することにした。
その素晴らしさを広く知ってもらい再び「冬ソナ熱」を盛り上げるため、私は「冬ソナ」特番第4弾を作ることとなった。実は私は3本の特集をすでに作っているのだが、まだ知られてないことがあるということで「もっと知りたい冬のソナタ」と題して取材することにしたのである。
 早速白羽の矢を立てたのが、主人公の兄貴分でキム次長として軽妙な演技を見せ評判をとったクォン・ヘヒョさん(39)である。新潟中越地震の翌々日、ソウル大学路のスタジオで会うことにした。韓国はちょっとした演劇ブーム。たくさんの芝居が上演されている中でクォンさんの出演する「アート」が評判になっていた。クォンさんはうまい役者として注目されている。
われわれ取材班と顔を合わせたとき、彼は開口一番「この度の地震で、日本の被災者の方々はお気の毒で心配です」と眉をひそめた。心から悲しげで、誠実な人柄に好感をもった。
クォンさんは、ソウル特別市の北の郊外緑多い住宅街に妻と一男一女の4人で暮らしている。妻はシェークスピア劇で共演したこともある同じ劇団の女優(だった)ジョ・ユンヒさん。結婚して10年になる。3回流産したと悲しげに当時を語るキム次長、二人の間にはなかなか子どもが出来なかった。子宝に見放される度に犬を飼ったので2匹の愛犬は家族同様だと、家の近所の森を愛犬と散歩しながら言う。
 そして、長男ユジン君が誕生した。現在6歳になる。苦難のあげく授かった子だから、ひときわ可愛い。その5年後長女のジインちゃんが生まれる。いつしかクォンさんは子煩悩になっていた。
アウトドアの趣味はいかがですかと尋ねると、自然を変えるようなことはしませんという律儀な返事。クォンさんは自然保護を進めるNGOの活動に参加しているのだ。子宝に恵まれてから、命の大切さを痛感し、子どもたちの将来を案じて環境問題に取り組むようになったという。
あなたの楽しみは何かと尋ねると子どもたちの将来だよと照れくさそうに笑う。自分で思っているだけだがと断りながら、愛児たちが「国境なき医師団」に入って仕事するような人生を将来送ってくれると嬉しいなあと、夢見るように答える。
 夕刻、長男を迎えに女子大の付属幼稚園に出かけることになった。仕事がオフの時はいつも子どもと共に過ごすことを最優先にしている。それを撮影したいと言うと気さくに応じてくれた。午後5時、幼稚園の玄関に飛び出してくるユジン君に、クォンさんは手にしたサッカーボールをポーンと放る。息子ははしゃいでその玉を大きくキック。その後から級友たちもワイワイ集まってくる、入り乱れてのボール遊びが始まった。撮影のためのパフォーマンスでないのは、他の子どもたちがクォンさんにとてもなついていることで分かる。日がとっぷり暮れるまでゲームは続いた。
 すべて取材を終えた後、クォンさんは我々取材班を焼き肉店に連れていってくれた。彼のマネージャーも加わってミニ打ち上げとなる。その店の名物は珍しいウナギの「焼き肉」だ。日本の蒲焼とは違って、ウナギのぶつ切りが白身で焼かれる。焼けた白身と野沢菜のような漬物と合わせてサニーレタスに包んで食べる。熱々の身が冷たいレタスと合わさって美味だ。ここはなかなかの老舗ですよと、ちょっと鼻が高いキム次長。そしてドラマでも見せた「ホッホー」と例の合いの手を、話の端々に入れる。元来の彼の癖なのだ。会話の間、実に楽しげに「ホッホー」を連発し、かつ他人の話にじっと耳を傾ける。けっして自分中心ではない。
 食事をしながら再び新潟中越地震の話題になった。クォンさんは、あれだけの地震で被害が軽微だった新幹線の技術は凄いですねと称賛する。1964年開業当時からずっとウォッチングしてきましたよと、半端ではない鉄道ファンとしての知識を披露してくれた。クォンさんはメカに滅法強いのだ。趣味はカメラでローライのプロ仕様を使っている。実は、若い頃「ナショナルジオグラフィック」の写真記者になりたかったそうだ。
 ジョークを飛ばしながら、食卓にも目を配り、暖かくもてなしてくれたクォンさんに、スタッフはすっかり魅了された。別れの握手をするとき、「冬のソナタ」を通じて日本と韓国の間が近くなったことが本当に嬉しいと彼はギュッと力をこめた。驚いて顔を見ると、あの瓢軽なキム次長とは違う真面目なクォン・ヘウヒョさんがいた。


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by yamato-y | 2005-02-24 17:41 | 冬のソナタの秘密 | Comments(2)

冬のソナタの秘密3

グランドフィナーレ
                                
 昨年の8月21日に最終回を迎えたNHK総合テレビ「冬のソナタ」は20・6㌫という驚異的な数字を記録した。1千万近い人が魅了されたのである。このドラマはこれまでに衛星で2回放送されていて「新品」ではない。韓国ドラマで放送が深夜で、しかもオリンピックの最中と厳しい環境にもかかわらず、この快挙となった。
 春から「冬のソナタ」を総合テレビで放送を始めるので、特集番組を作ってほしいと依頼されたのはまだ寒さが残る1月だった。入社以来34年、ドキュメンタリー一筋の私としてはメロドラマのキャンペーンと知って面食らった。まもなく定年となる私の前に純愛をテーマにしたドラマが現れたのだ。特番作りの参考にと全20話をビデオで視聴して、浅薄な私の認識が打ち砕かれた。このドラマは単なる純愛を描いているわけではない。自己犠牲という愛のテーマを丁寧かつ誠実に見つめていた。現代の日本人が忘れてきた多くのものがあった。心に残る言葉、懐かしく美しい風景、切なくも美しい生き方――大勢の人の心を掴んだ秘密が分かった気がした。
 私は特番制作に本気になり、韓国へ飛んだ。ヒロインのチェ・ジウを引っ張り出すことにしたのだ。3月初旬チェさんの初来日実現。こうして「冬のソナタへようこそ」(3月27日放送)は生まれた。日を置かずに今度はヒーローのぺ・ヨンジュンが来日。すぐに「素顔のぺ・ヨンジュン」(4月30日放送)という特集を不眠不休で作った。世の中にヨン様、冬ソナという言葉が飛び交うようになる。 ドラマの本放送が始まった。視聴率は5月に入ると2桁台に突入ぐんぐん上がっていく。冬ソナは社会現象になり始めた。
 そして最終回を迎えたのである。熱いファンレターが続々と届く。このドラマによって救われたという便りや青春を取り戻したという声やメールが係に2万件以上寄せられたのである。生真面目なファンたちを私は密かにソナチアンと名付けていた。――ソナチアンの熱い思いを見過ごせないと、特別番組が計画される。またしても制作担当は私となり、思い切って公開番組のイベントを企画した。8月28日、NHKホールに三千人のソナチアンを集めユン監督や脚本家を招いて、「冬のソナタ・グランドフィナーレ」が開くことにしたのである。観覧希望の葉書が2週間で8万通届いた。当日会場は熱気につつまれた。テーマ曲に聞きほれ、名場面に涙ぐむソナチアンがあちこちに見られた。登場したユン監督をじっと見つめるソナチアンがいた。
グランドフィナーレの最後にユン監督は、このドラマを通して日本人から大きな感動というプレゼントをもらった、これからも両国の交流のために力を尽くしたいと顔を紅潮させて語った。2005年の今年は日韓条約40年という節目で「日韓友情年」にあたる。


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by yamato-y | 2005-02-23 18:13 | 冬のソナタの秘密 | Comments(0)

「夏の香り」チェック②

 天気雨

今朝は不思議な天気だった。麓は晴れているのに山は雨が降っている。この季節にしてはめずらしい、天気雨だ。
「夏の香り」の前半(まだ全部チェックしていない)のキイワードに天気雨がある。この天気雨に遭って雨宿りする男と女。天気雨のことを「虎が婿入り」すると男は言い、女は「狐の嫁入り」と言う。ここから物語がほどけていく。
 この雨の撮りかたは美しい。さすがユン監督だ。秋雨や春の長雨のようにへヴィに降る雨ではなく、にわか雨といった爽やかな雨に仕上がっている。まさに夏の香りがするような『万緑の雨』だ。万緑つまりオールグリーン。そういえばタイトルバックも濃い緑に雨粒が落ちて波紋が広がるといった意匠だ。天気雨―緑―心臓(心臓については別の機会に書こう)。
これらのキイイメージが「夏の香り」を彩っている。
 にわか雨で雨宿りする男女というのは、映画「8月のクリスマス」(ホ・ジノ監督1997年)や「ラブストーリー」(クァク・ジョエン監督2003年)でも使われた設定だ。雨と恋というのは韓国では定番なのかもしれない。それぞれ美しかった。特にラブストーリーの主演ソン・イェジンはこの「夏の香り」のヒロインヘウォンを演じている。このことは特筆しておこう。病弱だった彼女が心臓を移植されて活発でお茶目な人格に変わっていくこと、時々見せるセンチ、優しさなど若いがうまい役者だ。むろんヒーローのソン・スンホンは監督のお気に入りだけあって、陰りをもつ人物ミンユをよく演じている。
 このドラマの脚本も「冬のソナタ」コンビのキム・ウニ、ユン・ウンギョンさんたちだ。語り口が似ている。愛しているということを暗示させるのに、ゲームで表すところなどそうだ。冬のソナタの場合尻取りゲームだった。夏の香りでは連想ゲームを使っている。これも韓国文化の伝統につながっているのかもしれない。言葉や文字を大切にする「文」の文化という意味だが。
 ユン監督の作品は現代的な風俗で描かれてはいるが、その精神は朝鮮の伝統文化に根ざしているように思える。

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by yamato-y | 2005-02-23 13:27 | 夏の香りチェック | Comments(0)


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