定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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カテゴリ:SF幼年期の、終わりに( 24 )

勇気凛々 瑠璃の色

勇気凛々 瑠璃の色


江戸川乱歩の「少年探偵団」はポプラ社から出ている怪人20面相のシリーズで読んで好きだった。おそらく小学4年の頃じゃないかな。滋賀県庁の前にあった街頭テレビでこの歌が流れるテレビ番組を見た。当時、私の住む町には日本テレビ製作の少年探偵団はネットワークの関係上放送されなかったから、たしか母の実家のある大津でこのドラマを目にしたはずだ。

ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団。
勇気凛々瑠璃の色、
朝日に輝く呼び声は朝焼け空にこだまする
ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団・・・

一度か二度しか見たことがないのに、この主題歌は脳裏にこびりついた。勇気が凛々とするのは後年理解できたが、それがなぜ瑠璃の色か分からなかった。ネットで調べたら、マリンブルーのような真っ青な宝石を指すという。そうか、勇気をもつことは群青色のような深みを帯びた「青」のようなものか。

SF作家を調べていて、星新一を見出したのは江戸川乱歩と知って、以前から興味があった乱歩的人生にますます引かれていく。記憶に間違いなければ、乱歩は宇治山田の出身だ。小津安二郎と同郷でどこかで重なっていたはずだ。年に一度、池袋にある乱歩の館は公開されるとファンが詰めかける。そういう館に大伴昌司邸をしたいと前から願っている。

今回の番組で、大伴邸をSFの館に見たてて撮影した。栗山千明嬢が熱演している。ごらんいただきたい。そういえば、彼女は少年探偵団の小林少年のような雰囲気をもっていた。

本日のナレーション録音のことで気が高ぶるのか、五時に目が覚めて薄闇のなかでぼんやり考えていたら、瑠璃の色のメロディが脳内を駆け巡った。

どうも長い間、ブログをお留守にしたせいか、文章が変だ。あちこちと飛び、支離滅裂としてゆく。

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by yamato-y | 2007-10-11 05:43 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

エイトマン

エイトマン

桑田次郎の絵が好きだった。月光仮面のホンダカブに乗って疾走する姿は実に格好よかった。同じバイクに乗る少年ジェットよりはるかに軽快感があった。ジェットの絵は赤胴鈴之助の武内つなよしだ。ぼてぼてした武内の姿に比べて桑田は線もスマートだった。

今回の番組で、エイトマン誕生の経緯を知って、久しぶりに50年前の少年時代を思い出した。エイトマンとは当時流行っていた「7人の刑事」の本歌どりだ。7番目の刑事だったが殉職したのだ。それがアンドロイドとして再生して八番目の男となる。外観は人間だが脳以外は人造だ。だから、人を愛することができない身の上となったのだ。ここにエイトマンの悲しみが宿る。

後年、ハリウッドで作られた「ロボコップ」はこのエイトマンを剽窃したと噂があるほどこの物語は斬新だったのだ。原作はSF作家平井和正。

荻窪時代の仲間でTさんという小児科医がいた。普段はおとなしい人だが、時々「酒乱」と化して放歌放吟した。歌うのはいつも「走れ、エイトマーン。弾よりも早く・・」だった。歌に合わせて手足を振って走っているように見せるのだ。酔って歌っているはずだが、目が正気だった。にらみつけるように歌っていた。
後で知ったのだが、慶応病院の小児科病棟に勤務していたので、難病の児童の治療にあたっていたのだ。そして、薬石功なく、幼くて死ぬ子どもが出ると、Tさんは荒れたのだ。

半年前、平井和正さんと銀座の三笠会館でお茶を飲んだことがある。平井さんの風貌を見たとき、Tさんとそっくりだったので驚いたことがある。

来る21日に放送する「21世紀を夢見た日々」でも、エイトマンの懐かしい映像が飛び出すので、期待してほしい。疲れているせいか、文章が支離滅裂だ。

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by yamato-y | 2007-10-08 22:17 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

手書き台本

手書き台本

なかなか楽になれない。今夜もまだオフィスにいる。明日が大勝負。
今夕は、情報誌の取材を受けた。若いお兄さん一人だったが、丁寧に番組の説明をして記事を書いてくれるように頼んだ。

かの記者はこのSFの番組はとても興味深いと言ってくれたので、少しほっとする。

さて、ナレーションの台本は慣れない手つきでパソコンでこの数週間やってきたが、やはり私は手書きでないとだめだ。仕方なく、昨日から本日にかけて90分番組の台本を書き出して作成した。字を書き続けるだけでもほっこりする。あと少し。も、ちっと頑張るか。

台本作成の合間の15分で書いた記事なので短くて、ちょっと恥ずかしい。ミャンマー情勢が気になるのだが、その余裕がない。

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by yamato-y | 2007-10-01 21:37 | SF幼年期の、終わりに | Comments(1)

トモさん降臨

トモさん降臨

制作中の「21世紀を夢見た日々~日本SFの50年~」はようやく最終コーナーに入りつつある。思えば、長い道のりだった。6月から始めたのだから、まる3ヶ月はかかっている。久しぶりのディレクターはいろいろなことを体験させられた。

その一つが、トモさんこと大伴昌司氏のアトリエでのロケだ。トモさんは1973年に亡くなっているが、仕事場はそのまま保存されている。彼が怪獣博士としてさまざまな怪獣の解説を描いていた頃のまま、部屋にはデスク、テーブル、テレビ、映写機、パルプ雑誌、などが残されているのだ。まるで、SFやミステリー、ホラーの資料館のようだ。そこを今回の番組では利用させていただいた。

SFの歴史の流れを陳列して、番組のキャスターの1人栗山千明さんにリポートしてもらう場にしたのだ。

今月の18日のことだ。朝一番にアトリエに入り、撮影を行った。前日に飾りこみを終えていたので、カット数は20を越えたがスムースに予定が進んだ。いつもは眠っているアトリエも久しぶりにおおぜいのスタッフが入ってにぎやかで、かつ栗山さんのアンドロイド姿が華やかであった。10時にシュートを開始して正午までの2時間を予定していたが、実に段取りよく進んだ。

が、不可思議なことがあった。照明のライトが3度ショートした。照明さんが「こんなに頻繁に電球(たま)が切れるなんて」と首をかしげる。私は直感した。「あ、オートモさんが来ているな」と。彼がときどき降臨することは少年マガジン元編集長から聞いていたし、20年前に同じこの場所で、私が撮影作業していたときにも体験したから、トモさんの仕業にちがいないと思ったのだ。今回の照明さんは、かつて円谷プロが制作した「ウルトラQ」の照明補助を担当した経験をもつ人物であったこともフシギな縁だ。

そんなアクシデントがあったにもかかわらず、スケジュールは滞りなく進み、12時過ぎにはロケがあがり、部屋の撤収を終えてロケバスで放送センターに戻った。昼からはスタジオでの撮影になっていたのだ。

412スタジオに入ったときだ。大伴邸から持ちかえった資料を広げて並べようとしたときだ。その包みの中から、トモさんの部屋のクーラーのコントローラーが出てきたのだ。誰がこれを入れたのか分からない。まるで、ついて来たかのようにコントローラーは澄ました顔で資料の間に鎮座していた。

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by yamato-y | 2007-09-29 06:15 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

試写待ち

試写待ち

本日、昼一番に番組の試写を行う。これまで、制作スタッフの中だけで構成などを検討してきた番組が、初めて外部である事務局に見せることになる。いつでもそうだが、この最初の試写というのは緊張するものだ。

これまで取材を重ね、編集を積み上げてきて、自分なりの表現を仕立ててきたつもりだが、果たして他者はこれをどう見てくれるか意図を理解してくれるだろうかと、不安や懸念が浮かび上がってくるものだ。

今回の番組は89分という長丁場だ。おいそれと構成は積みあがらなかったが、それでも92分にまで仕上げてきた。見せる工夫も随所に仕掛けた。これがうまく伝わればいいのだが。

編集中の試写だから、当然まだナレーションもなければテロップもついていない。モニターの側で、ナレーションのコメントを私が肉声で読み上げて見てもらう。試写には、この口張りの未完の作品で勝負をすることになるのだ。

テネシー・ウィリアムスの自伝に書いてあったと記憶するが、芝居の脚本を書いて、初めて上演するときの緊張感に言及していた。観客の反応はどうであったかを知るために、夜明かしでコーヒーショップに止まる。明け方、新聞配達が往来を走り回る。その配達人を呼びとめて新聞を一部購入する。演劇欄を見るためだ。

そうやって、朝出来たてのインクの匂いがする朝刊を開けて、お目当ての演劇批評を探す。心震えながら、新作の評価を読みあげてゆくときの気分。このくだりを読んだとき、私はまことに共感した。

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by yamato-y | 2007-09-25 09:13 | SF幼年期の、終わりに

カエル

カエル

以前、脳出血で倒れたとき、広島時代の仲間がカエルのぬいぐるみを贈ってくれた。
その首(カエルに首があるとは思えないが)にメッセージのチップが付いていた。「フ―ッ苦しかった。でも、これでカエル。」という意味だったと記憶する。そのぬいぐるみは大事に保管してあるので、今手元になく記憶で書いている。

今回は、身体的には異常はなかったが精神的にはキトクだったかもしれない。まあ、キトクは大袈裟だが、かなり追い詰められていた。久しぶりのディレクターはきつい。おまけに難しい主題に取り組んだ。もっと難易度の低い作品にすればいいものを、「日本SFの50年」などという、“近過去”をとりあげたことが、今回の苦戦の最大の理由であろう。

テレビという映像は本来現在形のメディアだ。今を表すのは得意だが、過去というのは苦手だ。遠い過去であれば「ドラマ」という手法もあろうが、近い過去はそれはあまりない。近年、再現という技法を使うことが多いが、今回の番組ではそれを使うことをあえて禁じた。ドキュメント本位でやろうと考えたのだが、これがしんどかった。残された写真と文書ばかりでは番組としての魅力がなくなる。では、どうするか。思案に思案を重ねた。

昨夜、ようやく編集の第一難関を超えた。一応、素材がすべてつながったのだ。これで、番組の見とおしが立ってきた。何が足らないか、何が余計かが見えてくる地点にようやく立ったのだ。やっと自分の領域(つまりこのブログ)にカエルことができた。

久しぶりの中断で心配していただいた方もあった。すんません。余裕をなくしていたもので、緊急の措置をとっていました。

 昨日は、山口小夜子さんのお別れの会があったのだが出席は叶わなかった。先輩の俳人Hさんが参加されたので、気持ちを託した。カズオミといい河合さんといい山口さんといい、大事な人とのお別れに立ち会えない淋しさはあるが、まずは「終わりなき日常」を生き延びることしかない。と自分に言い聞かせている。

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by yamato-y | 2007-09-20 07:47 | SF幼年期の、終わりに | Comments(1)

ワールドコン3日目

世界SF大会

横浜、ミナトミライのパシフィコ横浜で開かれている世界SF大会は今日で3日目となった。
毎日、ここへ来て取材しているが、本日は土曜日とあって一番人の出があると期待したが、ぼちぼちの数だった。登録制度で運営しているからフリーの客はいないからかもしれないが、なんとなく物足りない。外国人の姿は目立つのだが日本のファンの数が思った以上に少ないのだ。

それでも、本日の分科会は面白いものがたくさん並んだ。418室で開かれた「おたくスタディーズ」は刺激的だった。パネラーがすごい。今をときめく若手評論家、東浩紀、精神科医、斎藤環、社会学の金田淳子、ほか4人がそろい、おたくの「萌え」という現象についてあれこれ語った。午後2時から1時間の議論だ。同じ時間帯に他でも面白そうな議題がいくつも並ぶ。例えば、「SF研究、SF教育」という分科会は石川喬司、巽孝之にアメリカの日本文学研究者がからむというもの。302室では「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線」という会では最先端研究の第一人者たちが次々に面白い研究を発表していた。

会場を歩くと見知った作家たちがあちこちにいる。栗本薫、小松左京、新井素子等など。

いささかショックだったのは、一番人気があったのが「SF化する軍事」だった。ここには若い日本の男性ファンが大勢詰めかけ立錐の余地もないほど盛況だった。戦争SFという
分野にこれほど若いファンが押しかけるとは。

今夜6時から、SFの最高の賞ヒューゴー賞の発表がある。そこで、日本のSFファンにとってたまらないサプライズがあるかもしれないと、スタンバイしていたが、その企画が潰えたと聞きがっかりした。もはや、ここに留まることも必要ないだろうと、午後4時過ぎ現場を離脱。一路渋谷を目指す。

帰社後、態勢を立て直して、新宿山珍居の外観撮影に出かけ、今戻ったところだ。
今回のロケも一応明日までとなった。最後の準備にとりかかろう。

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by yamato-y | 2007-09-01 18:04 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

ヤマト発進

松本零士さんの仕事場


宇宙戦艦ヤマトの松本さんにインタビューした。きさくで話好きなことに驚いた。
松本さんは小さい頃からSF好きで、加えて天文好きメカ好きということがあって、ヤマトという主題に出会ったときはとても愉快で興奮したと話していた。

そのヤマト誕生秘話を聴きながら、そのアニメ素材を50枚ほど接写した。伝説のアニメのセル画が目の前に提出されたときはさすがに驚いた。宇宙戦艦ヤマトを動かすために6面体の図を最初に描いたという、その元図を見たが、精緻で均整のとれた美しいものであった。

しかし驚いたのは、大きな家というより邸宅にもかかわらず、松本さんのこれまでの大量の原稿と資料が所狭しと積み上げられてあることだ。夥しい書籍、書類、モデルがびっしり置いてある。そのうえにメカ好きの松本さんは第2次大戦中の独米の戦闘機の部分や機械の断片をコレクションまでしていた。モノを描くにはその実物の匂いが必要なのですと語る。

ヤマトで有名になった宇宙に浮かぶ青い地球はアポロ11号の少し前に静止衛星が送ってきた画像がテレビで中継されたとき、当時ビデオ収録もない頃だったので松本さんが写生して描いた図が元になっている。これを目にしてかなり正確な宇宙に浮かぶ地球が描けたがと、松本さんはここで口ごもる。形状は満足だが質感やボリュームは実際にこの目で見ないとねと残念そうに語る。

もしロケットに乗れるなら、帰って来る保証がなくても地球の外へ出て、この地球を見てみたいなあと子どものような表情になる松本さんであった。

宇宙空間に浮かぶヤマトがエンジンを点火して発進する後ろ姿は本当に美しいと、本日あらためて思った。

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by yamato-y | 2007-08-29 01:35 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

SFとKY

SFとKY

『SFマガジン』の初代編集長、福島正実という人はSFという新興の文学が既成の文壇からバカにされまいと、必死に戦った。少しでも批判されたりバカにされたりすると、目くじらを立てて反論反撃した。まるでヤマアラシのようにトゲを立ててばかりいた、と説明してくれた関係者がいたが、一方その攻撃性は彼自身がナイーブであったことではないかとも言う。

今から50年前、科学空想小説としてSFが読まれはじめたとき、マスコミの多くは荒唐無稽の児戯めいた物語と一段低い存在として扱った。その蔑んだまなざしというのは今では考えられない。その後、日本のSFが小松左京、星新一、筒井康隆、眉村卓、光瀬龍といった才能を育てたのだから。

横浜で開かれる国際SF大会(ワールドコン)に出席するアメリカの作家ディビッド・ブリン氏に昨日インタビューしたが、彼は宮崎アニメなど日本の優れた現代分化を生み出す大きな契機として、小松たちの存在は大きいと、日本のSF作家たちの功績を高く評価していた。

話はまったく違うが、流行語で「KY」というのがある。「K=空気」が「Y=読めない」という意味だそうだ。くだらない言葉だ。まるで、30年ほど前に流行った山本七平の『空気の研究』の再来かと思ってしまう。このKYという言葉は明らかに人を小馬鹿にしたニュアンスがあるのはすぐ分かる。

おそらく、40年か50年前にはSFという言葉にはそういうニュアンスをこめて語られたときがあったのだろう。こういう悪意に取り巻かれていたからこそ、幼年期のSF作家や翻訳家、評論家たちのきづなは強かった。いつも群れていた。仲間だけで気のおけない場にいたときの会話やジョークは抱腹絶倒だ。今回、私たちはその愛すべき対話が一部録音されたものを発見した。未来を語る真面目なテーマだが、対話の端々にジョークが挟まれているのだ。

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by yamato-y | 2007-08-28 09:16 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)

コマッタモン

ある個人雑誌

『小松左京マガジン』という個人雑誌がある。バックナンバーを見ると30号を超えている。
50から70ページほどの小冊子といっていいかもしれないが、面白い。誰が企画を立てているのかSFのツボというかキモというか心得ていて、毎号特集が面白い。いろいろな作家やSFファンが意見を寄せている。誰も小松左京に対してこよなく好意を抱いている、ということがひしひしと伝わる。

その中に、小松左京の「漫画」を見つけたというエッセイがあった。筆者は小松多聞。どうやら左京の息子らしい。多聞氏が幼い頃実家の物置で小松左京が若かりし頃描いた漫画を見たことがある。長じて、その漫画が伝説化していて今売ればいい値段になるだろうという情報を知って、再度家捜ししたらその漫画が出てきたと、多聞氏は報告している。筆者の写真が文章のそばにあったが。左京氏と下膨れのところが似ている。こりゃあ、たしかに実の息子だ。そうに決まってらい。

それにしても、多聞氏は文章がなかなかいいのだ。洒脱で軽妙で。だいたい、コマツタモン、なんて筆名を使うなんざ、たいしたタマだ。

だが、この多聞氏の境遇を考えているうちに、同情の念が沸いてきた。こんな偉大な父親をもった息子の生き方も大変だよな。こんなSF界のブルドーザーと異名をとる精力的な作家を父にもったら、何をやっても超えることができず子供としても大変だったと、つい同情したくなる。

今、やっている番組で、小松さんのアルバムを見る機会があった。小学生らしい男の子がシェーをやっていて小さな赤ちゃんを小松さんが抱いているという家族写真を見つけた。男の子はいかにもワルそうだ。この男の子がタモン君かな。別の写真では子供たちの手を引いている小松夫人が写っていた。安気で悠々とした人物と見受けた。どうやら、子育てを立派にやり遂げたのは夫人で、小松左京自身ほとんど手助けもしていないのではないか。これは私にとって他人事ではない。身につまされる。と言った舌の根の乾かぬうちに、都合のいい金言を思い出す。
親がなくても子は育つでなく、親があっても子は育つ。たしか、あの坂口安吾氏が言っていたと記憶するが・・・。

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by yamato-y | 2007-08-27 20:13 | SF幼年期の、終わりに | Comments(0)


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