定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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最新のコメント

カテゴリ:マイ・フェボリット・ソング( 23 )

夏の青春ソング3題

夏の青春ソング3題

夏になったら、というフレーズが昔から好きだ。この気分をもった歌が3つある。美樹克彦の「想い出の恋人」、歌手名不詳「春夏秋冬」やまがたすみこ「夏になったら」。
「春夏秋冬」は久世光彦のドラマの挿入歌だった。カントリーっぽい歌い方だったが、歌手の名前は分からない。
♪夏になったら朝の汽車に乗って 海辺伝いに旅をしよう
君を探しに行こう日に焼けた君を 春夏秋冬 君に会える

美樹の歌「想い出の恋人」はこれまでに一度も聞いたことがない。平凡パンチの付録の歌集で楽譜を見つけて、自分のギターで弾き語った歌だからオリジナルと合っているか分らないが、循環コードの気持ちのいいメロディだ。
♪ただ一人旅に出たのさ 太陽と恋を求めて
緑なす椰子の葉陰で泣いていた君に出会った
どうしたのと聞いたら、××して涙ぐんでた君よ
もう一度君に会いたい そのときは 離しはしないよ

この歌を知っているという人に会ったことがない。ほとんど誰も知らない。だから、歌詞もだんだん記憶から薄れていったので、正確な部分が溶解しているかも。ただ、今でもギターで弾くことができるから、メロディーラインはいけていると思うのだが・・・。

最後のやまがたすみこの歌は知られている。これはユーチューブでも見ることができる。
♪夏になったら二人で行こう 青い大きな海のある町へ
夏になったら二人で行こう 青い大きな海が待っている
小さな貝をひとつずつ 海にかえしてあげよう
夏になったら二人で行こう 青い大きな海のある町へ

こうやってみてくると、どうやら夏の盛りが来ると、汽車に飛び乗ってどこか海辺の町へ行きたいというイメージにとりつかれていると思う。でも、この歌を歌っていた頃は北陸の海辺の町にいたのだから、そんな私がどこへ行くというのだ。
後年、このイメージは広がって、「岬めぐり」につながっていく。
これらの歌を口ずさんでいた頃はパンツのウェストのサイズは70だった。今では79センチだぞ。
今朝、納戸を整理していたら、昔着ていたラコステとフクゾーの襟ポロが出てきた。

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by yamato-y | 2009-08-01 13:32 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(2)

やはりあったのだ

さよならを言う前に

『さよならを言う前に』という曲について3年ほど前に書いたことがあった。1969年当時のカレッジポップスで私は大好きだったのだが、その後埋もれてしまった名曲だ。誰か知っている人はないだろうかとブログに記していたこともすっかり忘れていた。なにげなく、先ほどその記事をたどったら、そこにコメントがあって、小林啓子という人が歌っているとあった。その名前で検索したら、この小林さんが2007年当時に、30年ぶりにアルバムを出し、そこでこの歌が収録されていると分かった。明日、レコード屋(ちょっと古いか)へ行って、調べよう。渋谷のHMVだったら分かるかもしれない。
あらためて、そのアルバムのなかに収録されている歌詞カードを読んだ。

♩さよならを言う前に もう一度、想い出して 雨降る春の夜 いつか傘も捨てて
 涙ぐみ、交わした 初めてのくちづけ このまま、こうしていたい いつも、いつも、いつも
 どんな時でもと 誓ったあの言葉 10時の鐘の音を そっと、聞きながら
 あれから夏も過ぎ 今もう冬なのに くちづけしてきた二人 たとえ逢えなくても そのまま、そっと名前を呼びながら
 10時の鐘の音を そっと、聞きながら

♬さよならを言う前に もう一度、約束して 遠い国へ行った いつまた逢えるやら
 手紙さえ書けない 旅がつづこうとも お願い、忘れずに きっと、くちづけして
 あなたの中の私の面影に 10時の鐘の音を いつも聞くたびに いつも聞くたびに いつも聞くたびに

「あれから夏も過ぎ 今もう冬なのに」というフレーズは歌詞、曲ともに実に美しい。大げさかもしれないが、小林秀雄訳のランボーの詩「別れ」を思う。
 もう秋か。――それにしても、何故に、永遠の太陽を惜しむのか、俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、――季節の上に死滅する人々から遠く離れて。
 
 この歌の作り手を見て驚いた。
 作詞は藤田敏雄。たしか、『若者たち』の主題歌「陽はまたのぼる」や岸洋子の「希望」の作詞者でもあったはずだ。和製ミュージカルの草分けのような人物だ。そして作曲はあの中村八大 だ。道理でメロディが美しいはず。「上を向いて歩こう」だけでなく「黄昏のビギン」「娘よ」「遠くへいきたい」「いつもの小道で」など数多くの名曲を残している。中村八大氏は、ここ数年私にとってもずいぶん近しい名前となっていた。一つは、植木等さんとご一緒したドキュメントで聞いた、伝説のピアニストだったこと。もう一つは、あのトキワ荘の寺田ヒロオさんとの関係だ。寺田さんの奥さんが中村八大氏の妹さんだったのだ。そういう縁もあって、この「さよならを言うまえに」は忘れられない曲になりそうだ、私にとって。

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by yamato-y | 2009-05-06 10:13 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

夢で会えたら

夢で会えたら

youtube サーフィンしていると、あっという間に時間が経つ。
今夜はいいものを見つけた。オールディーズは宝の山なのだということ。
ありえないだろうと思って、タカをくくってエンターを押したら、出て来た。
ナット・キング・コールの「Too young」1951年のヒット曲だ。日本の笈田敏夫という人が歌っていて、これもよかったけど、原曲のナット・キング・コールも最高だ。その歌声はビロードと言われたほどだ。そこから「モナリーサ」に移っていく。ペリーコモと出会う。とくればトニー・ベネット。「想い出のサンフランシスコ」。
レイ・チャールズの「わが心のジョージア」。そして、「愛さずにはいられない」

カンツォーネが聞きたくなった。ジリオラ・チンクエッティの「夢見る思い」
ここで、メロディは覚えているのだがタイトルを失念した曲がある。たしか、ナポリ、夢の町 幸せにあふれて 星降る夜のサンタルチア・・・という日本語の歌詞だった。

荒木一郎の「ジャニスを聞きながら」にジャンプすると、そこから大滝詠一まですぐそこだ。「夢で会えたら」をシリア・ポールで聴いた。
と、ここまで来て、またオールディーズ。コニー・フランシス。「ボーイハント」を彼女が日本語で歌っているのだ。
なんて、すごいことなんだ。以前、飛行機に乗ると、オールディーズのコーナーを探して聴いたものだが、今はパソコンでちょこちょこと引っ張ってくることができるのだ。しかも、オリジナルの画面付きで。

さあて、今夜最後の曲を今から聴こう。カシケーズの「悲しき雨音」。
 

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by yamato-y | 2008-05-01 22:05 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(2)

冬隣り

冬隣り

今頃の時期は春隣だ。少し気分が高揚する語彙だ。
でも、冬隣りと言えば、それは秋。沈む思いだろう。その題がついた歌謡曲を昨夜からずっと聞いている。
ちあきなおみの「冬隣り」だ。you tubeで動画付きで聞く事ができる。

この歌の作詞は吉田旺。「喝采」の作者でちあきの歌をたくさん手がけている。この人はちあきの人生を予見していたのかと言いたくなるような詞を書いている。なかでも、この歌はそうじゃないか。

♬あなたの真似してお湯割りの 焼酎呑んではむせてます
つよくもないのに止めろよと 叱りにおいでよ 来れるなら
♩地球の夜更けはさみしいよ そこから私が見えますか
この世に私を置いてった あなたを怨んで呑んでます

♪写真のあなたは若いまま きれいな笑顔が憎らしい
あれから私は冬隣り 微笑む事さえ忘れそう
♫地球の夜更けはせつないよ そこから私が見えますか
見えたら今すぐすぐにでも 私をむかえに来てほしい
♪地球の夜更けはさみしいよ そこから私が見えますか
この世に私を置いてった あなたを怨んで呑んでます

この歌をちあきが吹き込んだのは1988年。韓国でオリンピックが開かれた年だ。日本もまだ元気があったから、こういうマイナーな曲は私の耳には届かなかった。
この歌から4年後、ちあきは最愛の郷鍈治を失う。喪失はちあきの歌の人生を奪った。まさに、その後の心境がこの歌ではないかと思いたくなる。

この歌を聴きながら、先般、人探しをしたことを思う。渋谷の居酒屋の女将のことだ。引退後、ご主人を亡くし、常連の中から姿を消した女将。
ようやく見つけて接触したとき、連れ合いを亡くしてからずっと泣いて暮らしてきたと、女将は語った。昔の客にも会いたくない、会ったらなんであの人だけがいないのだろうと思えて、悔しいから、誰にも会いたくない。こう洩らした。
♪地球の夜更けはさみしいよ そこから私が見えますか
この世に私を置いてった あなたを怨んで呑んでます

春はもうすぐそこに来ているのに、心を鎖す人もいる。
そのことを思いつつ、ちあきを何度も何度も聴いている。

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by yamato-y | 2008-03-09 10:22 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

今朝、水戸の駅で楽しい人と会った。八番線のホーム、立ち食いそばのおばさんだ。
朝早かったせいか、客は誰もいない。天ぷらそばを頼んだ。
「今朝は寒かったね、霜がびっしり降りていたよ」そばを湯がきながら、おばさんが話しかけてきた。見ると、でっぷり太った中年の女性だ。目がくりっとして愛嬌のある顔をしている。若い頃は可愛かったかもしれない。

私はそばを食べながら適当に相槌をうっていると、あれこれその女性は話す。昔はタイガースのジュリーをはじめグループサウンズの追っかけをよくやったものだと懐かしそうに話す。あれ、私と同世代かなと思って、「おばさんいくつ」と聞くと、「いやだあ、もうあんたなんかよりずっとおばあさんよ」と照れる。
「俺、この間還暦になったんだけどさ」と言うと、「え、じゃああんた22年生まれ?」と驚く。「いや23年の1月」と私。「まあ、同級生だね、あんた若く見えるね」と褒めてくれると悪い気はしない。ということで、その後、次ぎの客が来るまで昔話で盛り上がった。

その人は最近聞く歌がないということを繰り返し愚痴る。昔は森進一もよかったし、「池上線」とか「岬めぐり」なんて良い曲がたくさんあったのに、と悔しそうに語る。私もまったく共感した。

――そして、今夜。パソコンをいじっていた。YOUTUBEに進んだとき、あのおばさんのことを思い出して、「池上線」をインプットする。何と、動画で音楽が出てくる。
「遠くで汽笛を聞きながら」も久しぶりに聞いた。この画像の中に出てくる浜辺の風景が心に染みてくる。
ついつい興が乗って、10曲ほど聞いてしまった。この記事もマックのパソコンで音楽を聴きながら、別のウィンドーズで書いている。便利な時代になったものだ。タダでたいていの歌を味わうことができるのだ。これがオンデマンドかと感心する。

ちなみに、今夜聴いた曲:俺たちの旅、紅い花、無縁坂、落ち葉とくちづけ、愛燦燦、川の流れのように、渡良瀬橋、サルビアの花、テレサ・テンのI LOVE YOU、夜来香

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by yamato-y | 2008-03-09 00:01 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

秋でもないのに

秋でもないのに

このブログの初期にマイフェバリットソングというのをシリーズで書いていた。
私の好きな歌の数々を書いたのだ。久世光彦の「ラストソング」を真似したのだ。
最近、書いていないが、今夜はちょっとその領域にはいってみよう。団塊のセンチメンタルイベントだ。

桜が咲くこの時期は、ちあきなおみの「花吹雪」がぴったりだが、これはそれなりの長い説明を要するから今夜はパス。
代わりに、本田路津子の「秋でもないのに」を提出しよう。

秋でもないのに 人恋しくて 淋しくて 黙っていると
誰か私に 手紙を書いて、書いているような
故郷もない私だけれども どこかで呼んでる、そんな気がして

うろ覚えの歌詞だ。特に後半は危ない、正確でないかもしれない。でも、この歌はいい。時々機嫌がいいとき口に出てくる。誰か私に手紙を書いているような、というせりふにうっとりする。

話は違うが、大江健三郎の『静かな生活』に登場するマーチャンは健気だ。障害をもつイーヨーをかばって一人奮闘するのだ。そんなとき湯気をしゅっしゅっと立てながら、「なにくそ、なにくそ」とがんばる。
今、私はそんな心境だ。思いもよらない仕事の洪水に悲鳴を上げそうだが、がんばってこの難局をこらえてみようと思っている。なにせ、普段ならすぐ弱音を吐く私で、息子や娘にも負けてしまうぐらい、こらえ性がない私が、今回の仕事の洪水を「なにくそ、なにくそ」と言って乗り越えることができるか。

こんな私が一歩ずつ前のめりで歩くことができるのは、マーチャンの「なにくそ、なにくそ」だ。私は大江文学によって励まされることが実に多いと、あらためて思う。

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by yamato-y | 2007-03-29 22:21 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

銀色の雨

銀色の雨

加山雄三の「銀色の雨」を思い起こさせるような細い雨が、今日降った。
久しぶりの雨だ。山中では細い雨だが、遠めでみればおそらく霧もしくは霧雨だろう。

暖冬現象のせいか雨が暖かいのだ。けっして寒くない。
加山の「銀色の雨」はたしか梅雨時の雨を描いた、岩谷時子の歌詞だった。

♪銀色の雨降る 静かな夜 君と二人で歩いていこう

この歌を聴いたのは大学2年の春だったと思う。博労町の裏通りを雨にうたれながらこの歌を口ずさんだと記憶している。あの日の雨も細い雨だった。時期は6月の梅雨ではあったが。

39年前、金沢の町はまだ舗装がされていない場所があちこちにあった。
橋場町から久保市神社に上がってゆく道は一部まだ泥濘があったと記憶する。水溜りにわざと長靴を突っ込んで水しぶきをあげたものだ。

紅葉山の細道を雨にうたれながら下るのは、恍惚さえ覚える。この海を見下ろす湘南の山から、金沢の卯辰山風景を連想してみた。

敬愛する安江良介さんが、この卯辰山で早春の雪とであって詠んだ句が思い起こされる。
咲く花に 姿正せと 小雪舞う

いかにも安江さんらしい理屈のはっきりした句だ。が、妙に耳朶に残る句でもある。
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by yamato-y | 2007-02-15 00:21 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

夢であいましょうメドレー

マイ・フェバリット・ソング「夢であいましょう」

私のふるさとの町ではテレビは3局しか映らなかった。NHKと民放2局だ。だから有名な「光子の窓」は見たことがない。「トッポジージョ」も番組そのものは知らず、CMであの有名なネズミ人形を目にしただけだ。だから6つもチャンネルがある都会が羨ましかった。

そんななかで、NHKにしてはクダケた、若者に向けた音楽バラエティが土曜の深夜に出来たのはうれしかった。「夢であいましょう」である。昭和36年から始まった。中学1年のときだ。5年続いた。ちょうど受験の時期と重なり、テレビはなかなか見せてもらえない状況があったがこの番組だけは見ることに恵まれた。土曜の夜10時になると、家族は皆床につき寝入ったのだ。あの頃は10時でも深夜だった。こっそり私だけがテレビの前に陣取って音をしぼって見ることができた。部屋の明かりを消して、「今月の歌」を聞くときはうっとりした。

この番組では歌手がコントをやったりコメディアンが歌を歌ったりした。出演者がみな魅力的だった。黒柳徹子、EHエリック、三木のり平、渥美清。歌手でいえば、坂本九、田辺靖雄、九重佑三子、坂本スミ子、デュークエイセス。
♪夢であいましょうと主題歌を歌ったのは坂本スミ子だった。ここから、あの「上を向いて歩こう」や「遠くへ行きたい」「こんにちはあかちゃん」などの名曲がいっぱい生まれた。ご存知、永六輔と中村八大の作詞作曲コンビだ。
ここには3つマイ・フェバリット・ソングがある。全部紹介したい。
最初は「いつもの小道で」田辺靖雄、九重佑三子のデュエットだ。37年に放送された。

♪いつもの小道で 目と目があった いつものように 目と目をそらせた
通りすぎるだけの 二人のデート
いつもの小道で 手と手が触れた いつものように 手と手は離れた
通りすぎるだけの 二人のデート
いつかあいさつしよう そして名前をきこう 
お茶を飲んで 映画に誘おう 星の降る夜に 散歩しよう
いつもの小道で 目と目があった その日はなぜか 涙ぐんでいた 
その日限りだった 二人のデート 二人のデート

歌に物語があってよかった。この続編みたいな作品が「ウェディングドレス」になるかな。デュオの一人九重佑三子が、38年に歌った。

♪誰が着るんだろう あのウェディング・ドレス 誰を飾るんだろう このウェディン・ベール バラ色の夢はラララ 嫁ぐ日の晴姿
私待っているの あなたのプロポーズ 私答えるでしょう 小さな声で「いいわ」
バラ色の夢はラララ 純白のウェディング・ドレス

待ちわびた 嫁ぐ日 行ってきますパパママ さようなら 私のお部屋 お世話になりました

誰が着たんだろう このウェディング・ドレス 誰を飾ったろう このウェディン・ベール 貸衣装でもいいのよ 幸せな私達
私借りました このウェディング・ドレス 私誓います この永遠の愛 
借りたのはドレスだけ 私はあなたのもの
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ショーウインドーの前で歌う九重がとても可愛かった。
この娘を見守るような歌「娘よ」を、翌39年に益田喜頓が歌った。しみじみと歌うのであった。

♪娘よ話してやろう パパとママと はじめてくちづけした 日のことを
夏休みの キャンプの夜だ ホタル狩りには まず目を閉じて
静かにあけろと 教えておいて キスしちゃった

娘よ話してやろう パパとママと はじめてケンカした 日のことを
結婚して 7年たって パパは逢ったのさ 初恋の人に
二人で子供の自慢しあって ママのやきもちさ

娘よ話してやろう パパとママと はじめて二人で泣いた日のことを
おとといの お昼すぎだ 素敵な若者が お前を欲しいと 申しこんだぞ お前の恋人だ
あとで泣けてきた
娘よ おめでとう パパもママも あの野郎がとても好きになったよ あん畜生が

この39年ぐらいからビートルズが話題になりはじめていたが、いっこうに私は気が向かない。土曜の深夜に「夢あい」を見ながら、『愛と死を見つめて』を読んで感動し、「ああ上野駅」を鼻歌で歌いながら、マヒナスターズの「お座敷小唄」に手拍子をとっていた。お気楽な田舎の高校生だった。

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by yamato-y | 2006-12-17 23:55 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(1)

去りゆく夏に贈る歌

マイ・フェバリット・ソング
「高原のお嬢さん・星が降るまで、」


 夏が逝く。年をとると、暑い夏が去ってほっとするというのが正直なところだが、若い頃は違った。めくるめくひと夏が終わるとさみしい想いが残ったものだ。夏の終わりは高原がふさわしい。歌謡曲の格好の舞台であった。舟木一夫が昭和40年に歌った「高原のお嬢さん」がそのイメージを作り上げた。

夏が終わって避暑地から帰ってゆくお嬢さんに向けて惜別の言葉をかけたいと願った若者。だが、それを出来ずに若者は第三者に思いを打ち明けている。それにしても、リーフというルフランは不思議な効果をあげていた。

♪リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
あの人に逢いたい たまらなく逢いたい 高原に夏は過ぎて 白樺も揺れている
夏がゆけば 恋も終わると あの人はいつも言ってた リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
♪リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
あの人に逢いたい、堪らなく逢いたい 高原に風は渡り、白樺は揺れていた せめて1度、 逢って聞きたい、あの夏の恋は嘘かと リーフ、リーフ 東京の秋は淋しい・・.

大学2年の夏だった。妙高高原へキャンプに行ったことがある。高校生の男女を引率する立場だったが、年は2つか3つしか変わらない。ミッションスクールの女の子には私はアマちゃんのリーダーに見えただろう。野尻湖のバンガローに分宿した。朝は読書の感想会を主宰し夜はキャンプファイアで楽しんだ。
湖畔のキャンプに霧が流れていた。ヴィレッジ・シンガーズの「星が降るまで」という曲が当時流行っていた。

♪砂に残した 小さな足あと
君がたたずむ北国の浜辺
夏が過ぎたら
もう一度会おうね
約束したのに
どうして泣くの

♪星が降るまで 語りあかしたね
霧が流れる北国の浜辺
夏が過ぎたら
もう一度会おうね
約束したのに
どうして泣くの

 午後の自由行動のとき、グループで湖畔まで行くと、モーターボートが繋留されていた。二人の女子高生がどうしても乗って中ノ島へ行ってみたいと駄々をこねた。チャーター料もバカにならないし、安全という面からもムリだと私は言った。すると、二人はあからさまに軽侮する表情をした。「つまらないなあ。せっかく信州まで来て何も楽しみがないなんて」

かちんときた。「よし、乗ろう」思わず叫んだ。
四人で乗り込むと、ボートは全速力で湖面を滑った。女子たちは歓声をあげ、それから私に礼を言った。「先生ありがと。夏のいい思い出ができたわ」
私はちっとも楽しくなかった。何か割りきれない思いが残った。
2日後、山を下りて金沢へ帰ることになった。高原列車は日本海に向って下る。白樺林越しに見える妙高山は黄葉が始まっていた。

 こういうセンチメンタルな歌謡曲を、久世光彦さんはけっこう好きだった。いつか、「高原のお嬢さん」を私が好きだというと、「なら、美空ひばりのさくらの歌も好きになるよ」とダンディなくせに歯の抜けたままにしている顔で笑っていた。


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by yamato-y | 2006-09-03 19:59 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)

勘違い歌2

菩提樹

以前、向田邦子が荒城の月の歌詞を「眠る盃」と勘違いしたことをエッセーに書いていたことを紹介し、私の「故郷の廃家」の錯誤も記した。今夜、風呂に入って鼻歌を歌っているうちに、また勘違い歌があるのを発見。歌は菩提樹。中学1年の音楽の教科書にあった。

いずみにそひてしげる菩提樹 したひゆきてはうましゆめみつ
みきにはえりぬ ゆかしことば
うれしかなしに とひしそのかげ

たしかシューベルトの曲に文語調の歌詞がついていて、なんのことか分からなかった。ただ挿絵があって、池のほとりに木がはえていたのだけが手がかり。
「うましゆめみつ」はうまい夢のようなとろける蜜。「えりぬ」はどんな字を書くか見当もつかない。「ゆかしことば」は愉快な言葉。「とひしそのかげ」は砥石の陰に、と理解した。だがトータルで何のことかさっぱりわからなかった。

今となれば分かる――
泉に沿いて茂る菩提樹 慕いゆきては美し夢満つ
幹には彫りぬ ゆかし言葉
嬉し悲しに 訪いしその影

こうして決着がついたのはいい。まだつかないのがある。「蛍の光」だ。
いつしかとしも すぎのとぉ あけてぞ けさは わかれゆく
すぎのとぉが何度聞いても「杉の戸」なのだ。だから、開けてぞ、今朝は別れ行くとなる。こう思えてならない。

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by yamato-y | 2005-12-23 18:40 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(1)


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