定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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小トリップ

神楽坂から高田馬場まで


歩くと地形が体感できる。

今日は神楽坂の尾根筋を歩いた。

地下鉄で飯田橋まで出て、地上に出てとぼとぼ歩いた。出来るだけ悲劇的に。

別にネガティブなことがあったわけでない。やつして尾羽打ち枯らした風情で歩いてみたかった。できれば荷風もどきで。なーんて、愚行愚行。


小旅のはじまりは筑土八幡神社から。周りがすっかり近代化されたなかで、この社はさびた風情がエモイエナイ。境内には、若い女が一人ヨーガを営んでいた。

坂を上がりきると神楽坂上。ここはパスして、さきの矢来町へ。新潮社の本社がある。由緒伝統深き出版社、一度見てみたいと願っていた。社屋が道を挟んで3つほどあったが、シブい社屋は書籍同様こ洒落ていた。都会的なんだろうが、田舎者の私としてはやや業腹だ。まだ講談社や小学館のような中身うつろのハコモノのほうが好き、というのは僻みか。


その社屋の隣の隣に建つ新潮社の新しいファッションビル「ラ カグ」は、めっぽうカッコ良かった。2Fのイベントコーナーは3方壁がめぐらされ、その壁には古今東西の名詩がずらりと記されている。その中に懐かしい作品を見つけた。大学3年のときにエグチから教えてもらったフランシス.ジャムの詩だ。

「あなたの白い腕が、私の地平線のすべてであった」


このショップで老眼鏡を買った。鼈甲風のステキなフレーム、衝動で買った。


そこから早稲田まで尾根をだらだらと歩いた。

4時半、早大正門前到着。門前の古本屋数件に引きずり込まれてしまう。なんとここで慶応三田文学の同人たちのしょせきを3冊も購入。今月分のコヅカイが逼迫する。


5時半、JR高田馬場駅。日は暮れた。いざ帰りなむ目黒へ。


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# by yamato-y | 2017-12-13 22:05 | Comments(0)

とにかく歩くこと

22804歩

天気予報では本日から寒い日ということであったが、東京は暖かい日差しのある日となった。朝、8時半にスポーツジムへ向かったときは冷え込みがきつかったが、ジムから上がって帰って来る頃はすっかり大地はぬくまっていた。ジムでは27分間で3600歩歩いた。そのあとストレッチで体を整えて、家に戻ったのが11時。

12時半過ぎ、目黒の上大崎の交差点から出発して広尾から渋谷東を目指して歩いた。外苑西通りの脇の道は人通りが少なく歩きやすい。広尾病院の角を左に折れて、恵比寿から渋谷駅南口へと脚を向けた。
渋谷駅では地下の新しいプロムナードを抜けてハチ公前の交差点に出る。目の前のツタヤに入って、先週レンタルしたDVD4本を返却。さすがにすこしくたびれた。ここまでで12000歩ほど。

DVDを返却し終わって、奥渋の代々木八幡へ向かった。午後3時前のことだ。
代々木八幡の小田急に乗って、祖師谷大蔵まで行く。
祖師谷大蔵の駅を降りてから、世田谷通りを目指してどんどん歩いた。仙川の橋まで出ると、そこは成城の東宝撮影所前だった。世田谷通りを渋谷方向に10分ほど歩くと、マゴが生まれた国立成育センターの病院がある。3日ぶりに赤ん坊の顔を見るために19000歩と小田急を活用したのだ。

マゴの名前はまだ決まっていないので、おいとしか言いようがない。そのおいは生まれたてのときと違ってすっかり「赤ん坊」になっていた。他の赤ちゃんに比べても体は大きいとのこと。太い元気な泣き声が頼もしい。手足が長いと聞いて、大きくなったらリトルリーグに入れなくてはとチャチャを入れると、マゴの父親は返事もしない。何か他のプランでもあるのかなあ。

夕方5時半を回ると、日もとっぷり暮れた。町のちらほら灯りがつき始めたので、目黒に帰ることにした。世田谷の砧にある病院からタクシーで二子玉川まで出て大井線で大岡山乗り換えの目黒まで。
家に帰ったのが7時前で、万歩計を見ると22804歩になっていた。



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# by yamato-y | 2017-12-11 21:42 | Comments(0)

命授かる

命授かる

 昨日の午後1時過ぎにマゴが生まれた。69歳にして、やっと一人誕生だ。
夕方、取材を終えたあと、世田谷の病院に駆けつけて顔を見た。体重3000を越えて骨格もしっかりした男の子は元気な泣き声を聞かせてくれた。抱いてみろと言われたが、なんだか壊れそうで「まだいい」と遠慮した。
 不意に金子光晴の「若葉よ」を思い出した。金子のメッセージのようなものが腑に落ちた。ところで、父親である息子はマゴにどういう名前をつけるのだろうか。
 息子は30年以上前の12月1日に生まれた。その子供は12月6日。

 私が顔を見たのは午後6時を回っていた。病院の玄関は閉まって、救急出入り口から入った。病院といっても産院だからなんとなく暖かい空気が漂っている。おなかの大きい妊婦たちがケータイを手にしてせっせと歩いていた。ユーモラスな光景だ。

 マゴの顔は父親似か母親似かと話題になったが、どっちも似ているということで落着。どっちでもいい。元気であればそれでいい。男の子だけあって、泣き声が太い。
 午後8時、マゴの母親つまり嫁の親御さんが名古屋から駆けつけた。そちらも初めてのマゴということで嬉しそうだ。みんな笑顔になっている。真ん中の籠にバンザイしたマゴが眠っている。

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# by yamato-y | 2017-12-07 21:17 | Comments(2)

タリーズにて

タリーズにて

家の近所に、タリーズが出来た。オフィス街の真ん中で人通りも多い場所がら、いつも満席だ。何時間いても苦情はないし、大テーブルの脇にはPC用の電源まで付いている。おひとりさまはたいていPC操作で余念がなく、つれと来ている人はボックス席でチャットしている。相互に無関心なことが居心地いい。何もスケジュールがない日は、この店で最低2時間はぼんやりしている。

朝からワイドショーは北朝鮮のミサイル発射を声高に叫んでいた。ネットの言説を見ると、楽観論と悲観論が相交じってどれが真実か分からない。20世紀には、地上波のテレビの伝えることはほぼ信じていたのだが、21世紀はすべてが相対化されて、結局は自己の直感で選び取るしかない状況となった。
 ミサイルが発射されて、日本海に落下した様子が不分明ながら捉えられて紹介されていた。そこにある危機なのかもしれないが実感がわかない。ふと、タルコフスキーの映画「サクリファイス(犠牲)」を思い出した。

 核戦争が勃発して、大陸間弾道弾がいくつも大空を通過していく。老人と子供はそれを見上げている。普段と変わらない日常にあって、その「飛行機雲」だけが異変。だがそれとて奇異には見えず、「終わりなき日常」の中に二人はるように見える。が、その数分後には大きなカタストロフが待っていることになるのだが。

 こんなことがあるのだろうか。今呑気にタリーズでお茶している私。そのあとに襲うであろう災厄。
 69歳まで生きた私はいい。だが幼い子供は、これから生まれようとする命はどうなるのか。そこに引っかかるものがある。

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# by yamato-y | 2017-11-30 13:39 | Comments(0)

夜寒

夜寒かな

 11月も終わる。今年も残り少なくなった。なかなか進まないようで日は動いている。
夜寒は秋の季語だから、今の宵寒とはあっていないかもしれないが、今夜はなんとなく夜寒といいたい。
波郷の句にこういうのがあった。

遥かなるものばかりなる夜寒かな

こんな時期は過ぎ去った昔が懐かしくなるもの。このところ、昔の知人からの音信が届くこともあって昔懐かしい。

話は違うけど。レンタルビデオで「ソロモンの偽証/前後篇」を見た。宮部みゆきの原作だから筋はそれなりに出来ているだろうがと、期待しないで見たら、なかなかの作品で驚いた。特に前編がいい。成島出という監督はなかなかの腕の人と見た。最近の日本映画は若者向けのふやけた恋話ばかりでつまらんと馬鹿にしていたら、こういう佳作もあるのだということを思い知る。

話は移るけど。半月前に京都へ行った。京都国立博物館で開催されていた「国宝展」を見に行ったのだが、やや期待外れ。せいぜい絵巻物のいくつかが目に残ったが、あとは教科書で見た事があるような「源頼朝」真影のような”普通”の作品ばかり。40分も待つほどのものじゃなかった。そこで祇園の中の画廊で行なわれていた「草間弥生展」を見て口直しとした。これがアタリ。草間はカボチャだけじゃねえと感心した。
そして3日前、乃木坂の新国立博物館で「安藤忠雄展」を見た。ここもすごい人ごみで、チケット売り場の前に300人ほど並んでいた。模型と設計図が並ぶだけの展示は期待外れ。でも大画面の映像はなかなかよかった。

小島政二郎の『私の好きな川柳』を読んでいたら、こんな句があった。
泣くと笑ふと二人飲む乳

双子の乳飲み子を描いた句なんだろうなあ。

先日の長旅のとき、朝のホームでこんなことがあった。特急しらさぎを待っていた。時間が来て、入線してきた。先頭でトビラが開くのを待った。開くと若い母親が乳飲み子をかかえて、片方の手にバギーを持っていた。その母の前に2歳ぐらいのオトコノ子が立っていた。危なっかしい足元でステップを降りようとしていた。私は思わずその子を抱いて、ホームに降ろした。あばらの骨とぬくもりを感じて、一瞬目眩がした。命というものを久しぶりに実感した。

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# by yamato-y | 2017-11-29 23:24 | Comments(0)

山茶花

より花がついたが

木枯らしが吹いて山茶花の花が開いた。清楚な白。
去年、花を覚えて以来気にいっている。晩秋のさるすべりの後、この山茶花。本当に日本の四季は華麗だ。
山茶花やこぞより花の数は減り

この2ヶ月沈黙した。人生もときどき嫌になることもあるさ。
金沢へ帰って、47年前をすっかり思い出した。

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# by yamato-y | 2017-11-21 17:42 | Comments(1)

百日紅

百日紅

 冷たい雨が白金キャンパスに降っている。真ん中にパレットゾーンと呼ばれる中央広場。今は第三限の授業中だから誰もいない。
とそこへ、リュックをしょった幸せ薄そうな女子がとぼとぼと本館に向かって歩いて來る。傘をさしていない。
その姿を5階の演習室の窓から私は見ている。女子は気がついていない。そんなこともあるだろう。誰にも見られていないと無防備になっていることも。実は思わぬ所から見られていることなんて。特にハイポジションは盲点だ。

 キャンパスのパレットゾーンには20本ほどの百日紅(さるすべり)の並木がある。

7月には小ぶりの赤い花をつけた。夏休みに入る前のキャンパスは、はち切れそうな若さで沸騰していた。百日紅の花は何食わぬ顔でさわさわと風に揺れていた。

8月の終わりになると、花が散りはじめた。風が吹くと小さな花びらが粉雪のように舞った。

それでも今年の百日紅の花はひときわ長かった。飽きもせず、私は毎週金曜日百日紅の紅い花を見ていた。

 百日紅可憐なままで秋となり

 夏休みが終わって、秋学期が始まっても花は残っていた。10月に入ってようやく花は散り、青い小さな実が枝先にぶら下がった。
 この頃になって、なんで百日紅という漢字で記すか、分かった。
 花が長いのだ。7月末から9月末まで、およそ百日。百日の間、紅い花が静かに咲いていたのだ。
 こんなことを思いながら、金曜日第3限の演習室に私はひとりで居る。本日は、受講生全員ロケに出ている。ロケの第1日目だ。私はひとりで演習室にいて、みんなの帰りを待っている。

 半袖か長袖にするか秋雨

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# by yamato-y | 2017-10-13 23:06 | Comments(3)

ブラームスを聞きながら

ブラームスを聞きながら

今週は、月曜から金曜までの5日間、番組リサーチを行っていた。企画を立ち上げ本撮影に入る前に、そのテーマの概要をゆるやかに把握するのだ。久しぶりに番組作りに関わりいささか興奮した。 といっても作業はきつい。とにかく朝11時から夕方5時まで、休憩なしで一軒の家にあるすべての遺品を調べるのだ。体は動かさないのだが、疲れがひどい。
ひとつひとつの品物の由来、関係などをあたりをつけて検分するのだから、見た目以上に神経を使う。
 東京西南、洗足池のほとりにそのお宅はあり、そこの主は昨年6月に58歳の若さで死去した。魂のヴァイオリニスト若林暢さん。26歳のとき、結婚で渡米し、ジュリアード音楽院に進んだ経歴をもつ。優秀な暢(のぶ)さんは、そこの名物教師ドロシー・ディレイに可愛がられ、めきめき腕を上げる。1年後にニューヨーク国際芸術家コンクールで優勝、その秋にはポーランドで開かれたヴィニエフスキ音楽コンクールで入賞するなどめざましい活躍をする。
 そして、カーネギーホールで初のリサイタルを開くほどになった。ひとも羨む栄光に包まれていた。其の彼女が、10年後に日本へ帰国したが、それほど大きな活躍もせず、評判もとらないまま人生を送ったとされる。
 その存在は一般の人には有名ではなかったが、音楽家のなかではその実力は高く評価されていた。つまり素晴らしい演奏家でありながら、その存在は世間にはほとんど知られずに一生を終えることになったのだ。なぜだろう。其の謎を解いてみたい思いに駆られた。前取材を始めたのだ。

暢さんはライブの演奏を重んじて、レコード録音には消極的な人だったので生涯2枚しかCDを残していない。ロンドンとケルンで収録している。そのひとつ、ロンドンで録音した「ブラームス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」を本日聴いた。

ーなんてはろばろとした音色か、繊細であでやかで優しい響き。聞くうちに若林暢の世界にすっかり引きづり込まれた。魅了された。こんな素晴らしい才能がなぜスリープすることになったのだろうか。今の私には気になって仕方が無い。

 最後に弁解めくが、若林暢は生前まったく無名であったわけではない。地方の公演を丁寧に廻り、若い高校生の才能を導くことに力を入れたとして知られてはいる。だが、海外で活躍していた暢さんの栄光は、後年の日本ではほとんど省みられず、知る人ぞ知るという状態であった。その人が、死後出したCD「魂のヴァイオリニスト」が今人々の心をとらえてはなさない。

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# by yamato-y | 2017-09-15 22:16 | Comments(0)

青春とは貧しくかつ尊いもの

夏の終わりに

 集中講義のため、この1週間は京都にいた。朝から夕刻まで連続の講義が5日間も続く。ほっこりもしたが、学生らのキラキラした眼差しに語ること充実を感じた一週間だった。
 おりしも真夏日が失せて秋風の吹く時期と重なり、過ごしやすい日々が続くことになった。暮れると、美しい半月が東山の上にぽっかり浮かんだ。

 二人の亡き人を偲ぶことになった。一人は12年前に教えたF君。もう一人は40年前職場で机を並べたHさんだ。F君は7月末に34歳の若さでこの世を去った。死因は白血病。鹿児島の高校教師であった彼の葬儀に50名の教え子が参列したと聞いた。寡黙で心優しいF君らしいエピソードを追悼の集いで聞いた。その集いは出町柳の鴨川デルタで行われた。同級生たち5人が仕事を終えた午後6時、京大吉田キャンパスからほど近い鴨川の河原に集まり、F君の在りし日の想い出を語り合うこととなった。穏やかな夜で、鴨川のせせらぎが懐かしく耳に響いた。
 このデルタは、「ドキュメント72時間」にも登場して、そこに集う若者群像を描いて評判になった「聖地」。私らもそれに倣って、デルタの最先端の「剣先」に円陣を組んで、亡くなったF君の冥福を祈った。1分間の黙祷の間、鴨川のせせらぎがやけに大きく響いた。F君の人生を思うと、同じ鹿児島出身で高校教師であった、俳人篠原鳳作の短い一生とその代表句が浮かんで来た。
しんしんと肺碧きまでの海の旅

 もう一人のHさんのご自宅は山科にあるので、講義をすべて終えた土曜日の午前に訪問した。奥様と長女のともちゃんが私を待っていてくれた。78歳になっても頑健でかくしゃくとしていたHさんが、突然この春におなかに痛みを覚えて入院したそうだ。調べてみると膵臓にやっかいな癌が発生したのだ。それから数ヶ月の病と闘って、Hさんは幽冥の境を越えて行った。病と闘ってと記したが、尊厳死協会の幹部でもあったHさんはすべての治療を放棄して、静かな末期を選んだと、奥様から聞く。

 Hさんのお宅を辞去して、京阪電車で三条京阪の駅まで向かう。ここで大阪に住む長女とその連れ合いと待ち合わせて、北白川のお寺を二つ訪ねた。曼殊院と詩仙堂である。両方とも夏の終わりとあって参拝する人が疎らで、実に穏やかで楽しい時間をおくることができた。

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# by yamato-y | 2017-09-05 00:53 | Comments(1)

ペタペタを読みながら

ペタペタを読みながら

 昨日の「山の日」も今日の土曜日、明日の日曜日もまったく関係ない。毎日が日曜日の夏休みだと、今何曜日だったか忘れることもしばしば。昼から酒を飲んでも咎められることもなく、ネットサーフィンして不倫記事を読みふけっても文句も言われず、ご大層な身分だ。
 しかし、こんなにホリディが続くとさすがに居心地が悪い。なにかずる休みをしている罪悪感がむくむくと頭をもたげてくる。そんなこと気にするなと言い聞かせても、47年間つちかった勤め人根性は一朝一夕には消えない。

 面壁5分。「そうだ、月末の集中講義の授業案を再考しよう」と思いついた。8月28日の月曜日から9月1日の金曜日まで京都の大学で開講する映像メディア論。連続5日間にわたって、終日映像メディアをめぐっての議論を展開するのだ。私が一方的に話をするのでなく、学生諸君の反論、批評に期待をしている。このスタイルはもう5年程続けているが、今年はより活気づく議論を引き出したい。どうすれば学生の重い口を開くことができるか、これを角を飲みながら考えることにした。(これをカクウチという)

 去年同講座の実施したノートをなぞるなんてことはしない。むしろ、今年のM大学で講じた映像論をたたき台にしよう。そこで、15回あった授業のそれぞれのサブテーマをペタペタ(ポストイット)に書き出し、ベッドの横の壁に貼付けてみた。
 1、ドキュメンタリー(番組)には作為あり
 2、人間を描くことが最高
 3、死者も主人公だ、ただし映像は過去を描くのが苦手
 4、映像の編集はEDITでなくCUTだ、モンタージュという武器
 5、自分なりのライフワークを作ろう
 6、サブカルチャーも立派な対象(ターゲット)
 7、カメラマンの偉大なチカラ
 8、アートドキュメンタリー/止まった画をどうやって動画に
 9、証言はチカラ、インタビューはタカラ
 10、社会変動・その1 日本人と戦争
 11、社会変動・その2 被爆の苦
 12、社会変動・その3 人災/不条理な被曝 
 13、社会変動・その4 世界の戦争
 14、作為と悪意
 15、まとめ

 授業の一こまは90分あるから、テーマに相応しい見本を一部試写をすることになっている。大半が私自身の作品である。例えば、3は「もう一度、投げたかった」で、主人公は故津田恒美投手。5は大江健三郎の生き方ということで、「響きあう父と子」。6は戦争画で小早川秋聲をとりあげている。私以外の人が作った作品も数本あって、10は若い女性ディレクターの「祖父と鉄砲玉」。12は3・11の名作「ネットワークが作る放射能汚染地図」。

 さて、ここからが思案。もっと大胆に映像の特性を訴える構成ないしは素材はどうしたらいいか。本番まで2週間あるから、ひとつじっくり考えて行こう。

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# by yamato-y | 2017-08-12 16:00 | Comments(0)


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