テロップか吹き替えか
冬ソナの第14話「2度目の事故」を今見終えた。
ミニョンの正体がチュンサンだと、ユジンも気がつき、アメリカに去ろうとするミニョンを飛行場まで追う。
連れ戻して一夜を送ったあと、ミニョンは黙って部屋を出て行く。気づいたユジンがチュンサンを追いかけて車に轢かれそうになるところをチュンサンがかばって2度目の事故に遭遇するのだ。
主人公の二人が真実を知る度に涙を流す、激変の巻である。俳優の口を借りて語られる言葉の美しさと豊かさ。
これは日本語が吹き替えでないと分かりにくいと思う。字幕をオープンにしたまま吹き替えで見ると、いかに字幕の情報量が少ないかが分かる。粗筋は分かっても微妙な言い回しで長く表現する場面などでは、やはり吹き替えのほうがよく伝わる。
だが、周辺の女性ファンに聞くと、吹き替えの評判はよろしくない。オリジナルの役者の声質と日本の吹き替えを担当する俳優との間に差があって、どうにも生理的に嫌だというのだ。たしかにペ・ヨンジュン氏やチェ・ジウ氏の原音でドラマを味わうほうが本物らしいのだが、この「冬のソナタ」は言葉の表現、言い回しがかなり大切な役割を果たしているだけに、情報量の多い話し言葉に、私などは依存したくなる。
冬ソナの絵が美しいという評判はよく聞くが、ユン監督はいわゆる絵はがきのような美しい風景を撮るのがうまいというだけではない。ユジンの仕事風景やプラザホテルの廊下やロビーなどの切り取り方が実にうまい。それらしい場となっている。ロケ先でそこにいる人物たちをそのまま取り込んで撮影しているケースがかなりあるのだろう。カットをよく見ていると、そこに写っている人たちがカメラを見て驚く表情がかなりあるのだ。現場の空気をきちんと記録し残しているから画面にリアリティがあるのではないか。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング