幼なじみ
先日、作詞家の大津あきらのことを書いた。
気になって、ネットで彼のことを調べたら、山口県仙崎出身とあった。会社の私の隣の人物も仙崎の出身で年格好も大津と同じくらいだ。
今朝、「君、大津あきらっていう音楽家知っているか」と尋ねると、「よーく知っていますよ。幼なじみだもの」という返事が返ってきた。
これには驚いた。
二人はまったくの同級生で、仙崎の小学校で同じだったばかりか、大学も同じ慶応だという。かなり近しい関係だった。
同僚は中学から東京に出て来たのだが、幼稚園、小学校と同じだった。
「久しぶりに彼の名前を聞いて嬉しいなあ」と同僚は感慨深げ。
一度、同僚がプロデュースしたドキュメンタリーの主題歌を書いてもらったことがあった。25分で4本シリーズの枠だった。
その25分の内容に、大津は4分のテーマ曲を書いてきて困ったことがあると、同僚は語る。普通だったら1分程度だ。「それで、どうしたの」
「やむをえないから、内容にまでくいこませて使ったけど、書き直しを要求しても、この曲はこうしかならないと最後まで自説を曲げなかった。ふだんは繊細で優しいのだけど、音楽となると別だった」と懐かしそうに語る。
あきらは彰と書くそうだ。同僚はあきら、あきらと嬉しそうに呼び捨てにしていた。
同僚の実家は仙崎でも有名な蒲鉾屋さんだ。帰省してくると土産にその蒲鉾を呉れる。この味がいい。私はファンだ。
だが、最近は経営も難しくなってきていると家業を案ずる。
この人は本当にふるさとを愛していて、同じ山口出身の童謡詩人金子みすずの番組や画家の香月泰男のドキュメントなどをこれまでに制作している。私も一度だけ仙崎を訪れたことがある。日本海に面した美しい漁港だった。
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