人恋しい
どこで出会ったのか忘れてしまったのだが、突然、その人のことを想起することがある。
なぜだろう。別に深い関係もない。一度きりの名刺を交換しただけとか、クラスの端っこに居たというだけなのに、その面影をうっすらと思い出すことがあるのだ。
袖すり合うのも他生の縁という言葉がある。町ですれ違うだけの関係でも、この世ならぬあの世、もしくは前世で決められていたのだという、仏教の教えのひとつだが、私はそこに「多少の縁」のニュアンスも含めたい。
若い頃は思い出しても感慨はなかった。
このごろは、もう会えないかもしれないと思うと無性に淋しくなる。
山口誓子の冬の句に出てくる淋しさと少し似ている。
学問のさびしさに堪え炭をつぐ
人は人とのつながりで生きていると知る。例えば、凡兆の句のように。
市なかは物のにほひや夏の月
この「物のにほひ」というのは人恋しいという気分じゃないだろうか。
今朝も瞑想を20分行った。このところ、ずっと続けている。
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