とうとう雨
やっと暇ができた。この間に昼飯を食っておこう。
ナレーションのコメントが一段落ついた。後は9時からの再開となる。
外へ出たら雨が本格的に降り出していた。梅雨の気配だな。
さて、「文楽」のドキュメンタリーの正式なタイトルが決まった。
「闘う三味線 人間国宝に挑む~文楽一期一会の舞台~」
不思議なものでタイトルが決まると内容もぴしっとしてくるものだ。とりあえず、ここまで上がった原稿を清書してナレーターの元へ届けることにする。
そして明日のスケジュールが入ってきた。メインはナレーション録音だが、午後6時半から市谷で日本SF作家クラブの記念パーティがある。小松左京、筒井康隆、石川喬司、大伴昌司たちが旗揚げした伝説的なクラブだ。ちょうど結成45年ということで、同窓会が開かれる。そこをロケしようと考えているが、私は身動きとれないので、同僚のO君に取材してもらうことになっている。その事務手続きが相次いで入ってくる。
いくつも仕事を掛け持ちするやり方はそろそろ卒業しなくてはと決意はするものの、現実はそう簡単に許してくれない。
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