明るい小野アナ
予定通り、6時前にナレーション録音作業は終わった。4時から始めて1時間半で完了したのは小野アナが事前に素読みをしてきてくれたおかげだ。
分量から見て、2時間以上かかるところを早く切り上げることができたのは、小野さんの事前の準備による。
あらかじめ原稿とビデオテープを渡しておいても、読む練習をしていないと、調子を掴むだけでも1時間はかかる。さらに固有名詞などの確認をしたりしていると、作業はどんどん遅れるものだ。俳優の人たちにナレーションを依頼すると、そういうことがよく起きる。
そこへゆくとアナウンサーはプロとしての厳しさを身につけているので、制作担当者として安心できる。おまけに小野アナは真面目で努力家だから、体調も整えてくるだろうと思っていたら案の定万全だった。
時刻にきっちり入室してきた彼女は、初任地山口の知人からいただいたものですけど、と言ってウイロウのお土産をスタッフのために差し入れしてくれた。苦労人の彼女は配慮が行き届いている。
私は「この裏切り者」と軽口を叩くと、「すみません。スケジュールがどうしても空かなかったのです」と申し訳なさそうに謝る。
以前から、ユン監督が出演する特番には司会は宮本、小野コンビでと約束してあったことを、私はわざと持ち出したのだ。
快調に収録を終えて帰るとき、小野アナは「これで、少し借りが返せましたかね」とにこっと笑っていた。彼女は明るい。
さて、小野アナのナレーションだが、相変わらず彼女の声は暖かい。聞いていてほっとするのだ。一番よかったナレーションのコメントを、内緒で少しだけここに紹介する。
ユン監督の演出の特徴を表したビデオのナレーションだ。ユンマジック3つのうち、最後に紹介した「初恋」についてのコメント。
「冬のソナタ」では、高校時代の初恋を描いたユン監督。「春のワルツ」では子ども時代の幼いチェハとウニョンの淡い想いを描いています。
まだ、愛の意味さえ知らない少年と少女。
ユン監督は、セリフをいっさい使わずに、二人の心を映像のみで表現しました。
さて、このナレーションが説明した画像とはいったいどういう場面でしょうか。それは本番で確認してほしい。
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